リニモに乗ってきました。


 愛知万博によって全国的に有名になった、愛知県長久手町をはしる東部丘陵線、通称リニモ。万博に訪れた方で乗られた方は多いと思います。
 当時長蛇の列に並んだあげく、寿司づめの車内から風光明媚な長久手の風景をちらりと見ながら、わずか数キロの区間を宙に浮いて移動した記憶がある。

 そして万博もいつの間にか終わり、人々の記憶から忘れ去られつつある今もなお、リニモは動き続けていました。

 ちょうどその日は用事があり、仕事で愛車を嫁に奪われたしぶーのは、久々に再びリニモに乗って出かけたが・・・



世間は土曜のPM7:30過ぎ。この時間は家路を急ぐ人々で地下鉄はごった返している時間帯。
さぞやリニモも盛況なことでしょう。
まさにこれから乗ろうかと、リニモ乗り場の階段を下ろうかというその時、到着したリニモからの大量の降り客がエスカレーターを上がってきているところ。

・・・・・って、これだけですかい??

なんか少なすぎやしませんか?

土曜の夕方はこんな物なのだろうか?

それより何で灯油の匂いがするんだ?



広びろとしたエントランス。余裕で切符が買えます。万博期間中の混雑ぶりがウソのよう・・・。



始発から3駅、けった(自転車の名古屋弁)をかっ飛ばせば15分で着いてしまう区間だが、セレブな価格設定に感心。
さすが浮いているだけのことはある。



あまりの誰もいなさに、もしかしたら自分だけ間違ったことをしていないか不安を覚える。

ところで車両はどこだ?


おお、おったおった。



車内は家路を急ぐ人々でいっぱい・・・・。


いっぱい・・・。



最前列を陣取ってしまいました。
もちろんせっかく乗るのでレポでもしてネタにしようかとの計画だが、もはや他に最前列を陣取る鉄ヲタもおらず、遠くの背後から冷ややかな視線を感じるのは気のせいか。

前方には長いトンネルが控えています。

リニモの始発藤が丘駅は地下にあります。そして隣接する地下鉄東山線藤が丘駅はなぜか地上にあります。
知らない人に説明してもまず理解してもらえません。


発車時刻になると乗務員が乗り込み、運転台を開け準備完了!

灯火ON!真っ白なHIDの光がトンネル内を照らします。

 

確かリニモは全自動運転なので運転手は座っているだけで何もすることがない。
全自動といえども、やはり何かあったときには人の判断が必要なので一人は必ず乗車するのだろう。
無機的な機械の動きよりも人間が乗っているというだけで何かしら安心感がある。



発車しました。リニモ独特の「キーン」という音と共に滑るように動き出します。

未来のマシンだ・・・

傘が妙に人間味があって笑える・・・。



曲がりくねったトンネルを抜けるとすぐに最初の駅が見えてきます。


最初の鼻水駅、いや、はなみずき通駅で停車した際、運転手は運転台を閉じて降りていってしまった。
乗務員交代か?と思っていたが、何とそのまま発車してしまった。

ええっ??

本当の無人運転である。

絶対安全と判っていても、カメラで遠隔監視されていると判っていても、やはり人がいないと不安だ〜!

前言撤回〜!



しかもこの日は台風
トンネルを抜けた次の駅からは容赦なく車体を打つ激しい雨の音が聞こえてきた。

乗務員無人のまま動き出す。

何も知らずに後ろのほうへ乗って入ればよかった・・・。先頭車両にいると無人ぶりが際立って恐ろしい!



なんかゴロゴロいっとらんか?本当に浮いているのか?




心配をよそに、その後無事二駅目でリニモを降りた。

長久手古戦場駅

降りた客は合計2名
ホームで写真を撮っていたら、いつの間にか回りは静寂に包まれていた。

 

本当にここは駅なのか?時は夜の八時前、まるで田舎の最終電車を待つホームのような寂しさがあった。下を走る一般道にはひっきりなしに車がビュンビュン走っているというのに。

 一体一両走らせるのにどのくらいコストがかかるのだろう?今降りた車両に乗っていたのはわずか数名、この先の終点から折り返してもさらに乗客は少ないはずである。愛知万博は大盛況で黒字に終わったが、その遺産でもあるリニモが連日このような営業を続けたいたら、じわじわと赤字を拡げてゆくことになるであろう。

地元民にとって万博の戦いは終わっていないのに等しい・・・。
がんばれリニモ!




日本初 磁気浮上式リニアモーターカー,リニモ(東部丘陵線)について

リニモは愛知県の名古屋市営団地下鉄藤が丘駅(名古屋市名東区)から愛知環状鉄道万博八草駅(豊田市)まで市街地から豊かな自然環境の中を走り、文教・文化拠点など様々な施設を結びます。
本格的な実用路線としては日本初の磁気浮上式システムを採用し、安全で快適、そして環境にもやさしい次世代の交通システムです。
車両編成/3両編成、編成長43.3m ●車両寸法/車体長14.0m(中間車は13.5m)×幅2.6m×高さ3.45m ●乗車定員/1編成244人(座席定員104人)
車両構造/アルミ合金製、乗降扉片側2カ所(1両)

(リニもなかパッケージより)




スーパーで投げ売りされていたリニもなかを買ってしまった。

ネーミングのセンスに微妙にorz感を覚える。

箱は車両をモチーフにしたキュートなデザイン。律儀に全駅が描いてある。


反対側は連結部分の断面。
両方先頭だったらデザイン優先的な不リアルさに興ざめだが、意外と芸が細かくて笑える。



箱を開けるといきなり飛び込んでくる文字。

「このスペースはもなかを保護するための空間です。」


いきなり言い訳ですかい。一体何をそんなに恐れているんだ?



こ〜んな最中が8個入り。



おお、こんなところにリニモでないか?



味はごく普通のモナカです。

っていうか中のあんこが結構美味いぞ。

普通にコンビニでばら売りされていたら買ってしまいそうだ・・・。

茶が欲しくなってきた。


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