BON☆WODORI!(盆・踊・り)
「盆おどり」
日本において、お盆の時期にご先祖様を供養するために行われる行事。
であったが、今では花火大会と並ぶ夏の夜を飾るお祭りという位置づけのほうが大きい。
ちょうど近所の小学校の校庭で行われるというので、夕涼みがてら覗いてみようか。
緊急企画!
オリジナル団扇を持って盆踊りに行こう!
パソコン、プリンターを使えばどんな柄の団扇も自作することが出来る。
自分で作って個人で楽しむ分には版権的に☆◎※@√#%&。
まず手ごろな団扇の紙をはがす。
水に濡らせば簡単に骨と分離できる。
ラベル用のシール用紙にプリンターで印刷。
以前普通紙に印刷してのりで貼ったら、紙が波うって団扇が曲がってしまった。
シールになっているのでぺたっと貼り付けるだけ。
はさみで縁を大まかに切ります。
両面貼れたら乾いたタオルでごしごしとよく貼り付けます。
この状態ではいかにも手作り感ありありなので縁を作ります。
よく切れるカッターナイフで切れ目をいれ、丁寧に端の部分を剥がしていきます。
もうひとつ団扇を用意して、少しずらしてあてがうとうまくいきます。
とってもキュートなオリジナル団扇が出来ました!
ハト避けの目玉です。
ハト避けの目玉です。
裏面。
女たちは綺麗な浴衣をきておめかし、男たちは威勢良くふんどし姿で太鼓を叩く。
古来から集団見合い的な意味合いも大きかったのだと思う。
盆踊りは主に夏休みに入った学校の校庭で行われる。
やぐらを組んだり、ちょうちん用の電気を引っ張ったり、広い場所といえば学校が適しているのだろう。
その地域のイベントなので町内会とかが主催しているだろうか。
子供たちにとっては夏休みに入って学校の授業以外で友人と会う場所。
いつもと違うお祭り気分、その日は合法的に夜遊びが許されているのでわくわくする。
中央特設リングの上では浴衣姿の人々が模範となる踊りを披露している。
舞踊の先生とかだろうか?
太鼓のリズムが微妙に遅れるけど気にしない気にしない。
踊りはひとつの曲の中に同じ動きが何度も繰り返される。
この動きをなるべく早く覚え、踊りの輪の中に入るのが目的だ。
とはいえ踊りながらやぐらの方を見るというのもなかなか難しい。
ある程度は真似できるが、足の動きまでは難しく、まあ適当である。
ふと見ると踊りの輪の中にいかにもベテランそうな浴衣姿の人がいた。
ちょうどいい、その人の後ろで見ながら真似をしようか。
しかしよく見るとやぐらの中の踊りと微妙に違う。
って、おまえも素人かい!
踊れいていようがいまいが、どうせ誰も見ていないので適当に踊ってその場の雰囲気を楽しめばいいのだ。
この盆踊り、穏やかな動きのようだが地味に疲れる。
夏の暑さもあいまって、まじめに踊るとじんわりと汗をかく、いい運動だ。
突然激しい前奏が響き、光る棒を持った警備員(町内会の人とか青年団とか)がやぐらの周りを囲む。
そう、盆踊りの曲ではない。
これはJ−POPではないか。
なぜか愛知岐阜の盆踊りで踊られる定番中の定番、「荻野目洋子のダンシングヒーロー」。
これを盆踊りで踊るのはローカルネタらしい。
この曲がかかるとそれまで校庭の隅でたむろしていた子供たちが一斉に走りよってくる。
踊りの輪は瞬く間にいっぱいになった。
走り回る子供たち。
掛け声とともにジャンプする。
踊り自体は難しくなく、誰でもすぐに覚えられるので輪に加われる。
大人も子供も狂ったように踊りまくる。
先ほどの警備員は興奮した子供たちにやぐらを襲撃されないように防御しているのだ。
一曲踊るともう汗だくだ。
もうこれは盆踊りではない。
校庭に隅には出店がある。
縁日と違ってテキヤではなく町内会やボーイスカウトが出しているので価格も良心的で健全な雰囲気だ。
そのかわり微妙に手際が悪く、人気のメニューには大抵行列が出来ているのでなかなかありつくことが出来ない。
小学校の校庭といえば遊具。
遊具に登ってこの盆踊り大会の全貌を捕らえた写真。
大人になって登ると怖ええのなんの!
子供たちは平気でひょいひょい登る。
しかも大人が登ると揺れまくる。
降りてみるとたいした高さではない。
体重に大して手の力とか、バランス感覚というか、恐怖心が先立ってできない。
幼少の頃ジャングルジムの頂上で仁王立ちとか他愛もないことだったが、今では絶対に無理だ。
盆踊りの醍醐味、それは大真面目に踊ることだ。
並んだ提灯と4拍子の太鼓のリズム、いな○っぺ大将のように、このリズムを聞くと血肉脇踊り体を動かさずにはいられない。
輪の中には、部活か塾の帰りだろうか、制服姿の女子高生たちの姿、スーツ姿でカバンを持ったOLの姿。
通りがかりでたまらず踊りの輪に飛び込んできた姿もあった。
普段はほとんど躍ることのない人でも、めったに耳にすることのない踊りの曲でも、ひとたび耳にするとスイッチが入ってしまうのか。
これぞ日本人の習性とも言える。
盆踊りはいよいよ大詰め、最後はダンシングヒーロー3連発で大いに盛り上がり、祭りは終焉を迎える。
やぐらが片付けられていく。
人々はまだ興奮覚めやらぬ状態。
まるでスポーツの後のように、いい汗かいたという感じだ。
夏の夜はまだまだ長い。
これぞ祭りの後。
後の祭りとは大違い。
(2014.8.6)