キャンドルスタンドのある生活


1カンデラの明るさはどれくらいか?という実験をやってみて、改めてクラシックな明かりに興味を持ってしまった。

電気のない時代、蝋燭の明かりで過ごす夜はどんなものなのか?

バッハやヘンデル、モーツァルトもベートーベンもみんな使ったであろう蝋燭の明かり。


そんな夜を体験すべく蝋燭台を探してみた。


「蝋燭台、燭台、蝋燭立て」で探してみると確かにたくさんヒットする。

しかし今流行のアロマキャンドル仏壇用だったりと、なかなか西洋風の気に入ったものがない。

それもそのはず、「キャンドルスタンド」で検索するとでてきた。
なるほど、洋風なものなので横文字じゃないとだめなのね。



真鍮インテリア雑貨のお店のサイトで見つけました。


サイトの写真より。



なかなかよいではないか。



数晩悩んだ末、ぽっちといってしまいましょう。





で数日後・・・





家に帰ると既に届いた形跡が。






おおっ、意外とでかい。

寸法もわかっていたはずだが、実際に目の当たりにすると意外なほど大きくてしっかりした作りだ。
ずっしりと重く安定感もあり表面はぴかぴかに磨き上げられている。
イタリア製らしいのでオーソレミオな作りかと思ったら細部まで丁寧に仕上げてある。
これはディスプレイ用に作られたチャチな物ではなく、工芸品とも言える本物だ。

ちょっと感動。



上から見たところ。

各パーツはねじ式で組み立てられているようです。

当然裏側も気になるところで・・・

得体の知れないマークがありました。
メーカーロゴだろうか?

 




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こだわり雑貨の店 銀の船

このためにわざわざ用意したキャンドルたち。
東急ハ○ズで一本168円。


テーパーキャンドルとスパイラルキャンドルという名前。

燃焼時間はおよそ3時間程度。

本当は蜜蝋キャンドルが欲しかったが売ってなかった。
売っていてもたぶん高くて買わなかったかもしれない。



蝋燭は底に穴が開いているがスタンドには突起はなく、ぎゅっと押し込むと軽く固定される。
太いキャンドルの場合は少し削ってから挿し込む。

 

しっかり挿さないと倒れたら大変だ。





ちょうど持ち手となる長さ。

これこれ、これだぜよ!



かなり気に入ったー!

(狂喜乱舞モード突入)

これをもって地下室の石の階段を下りるか。
黒いマントを羽織って、カツーン、カツーンと。

(多少おかしくなっております。)





さて、どこに置こうか。


ちなみの我が家は洋風でもなんでもなく、はっきり言ってこの燭台は似つかわしくない。





いつもの台所か。

火を扱うので環境的には一番適しているのだが、これでは鍋が置けん。





ピアノの上か?

う〜ん、なんか違う。





ジャーをどかして棚の上、これが一番しっくりくるか。

メシ炊けんがな。





それとも風呂場か?

んなあほな。





家の中にある洋風なところはどこか・・・





あそうだ、トイレの中の謎の木枠







ぎゃっ!

そうだった。
その後巻紙入れとして使っていたのだった。



どかして置いてみた。

なかなか似合うではないか。

洋館の出窓をイメージさせるような出で立ち。



とは言えこれは木枠なので実際に点火するわけにはいかない。
そしてこんなところで眺めてもしょうがない。




キャンドルスタンドは飾りではなく実用品、電気が主流の現代でもちゃんと使ってやらなければうかばれない。



1カンデラの明かり

やはり暗い。
楽譜や本などとても読めない、この中で晩飯は暗すぎる。



2カンデラの明かり。

お?

火が二つになると急に明るくなった気がする。



3カンデラの明かり。

これはなかなか、部屋全体が明るい。


これは灯油ランタンに匹敵する明るさではないか?


4分芯、7〜8W相当の明るさ。



さすがに楽譜や本を読むには少々暗いが、何とか普通に生活できる明るさ。



ロウソクの炎は風がなければほとんど揺らめかない。
よく出来た擬似ロウソクは、わざわざ光がまたたく仕様になっているが、本物は意外なほど安定した光だ。
一体どうしてくれる。





というわけで、またしょうもないことを始めてしまいました。

蝋燭の明かりで優雅な夕食タイム。


あら不思議、なにか西洋の暮らしを思わせるような雰囲気のある光景だ。
炊飯ジャーが不釣合いだが気にしない気にしない。


「それでは今日も一日無事健康に過ごせたことを神様に感謝してお祈りをしましょう。」

そして手を合わせる。
(仏教式かよ)



今日の夕食は、わかめうどんと冷奴とたこのぶつ切りの刺身。

思いっきり

減量中に付きヘルシーなメニューとなっております。






とってもムードある光景だが、一つだけ弱点がある。




それは




暑い。




そりゃ、火ですからね。

明るさ=炎の大きさなので、明るさを保とうとすれば夏場はとんでもないことになりそうだ。
昔の暮らしはなかなか大変だったのではないか・・・?






効率よく光を出すのなら、やはり偉大なる文明の力に頼るしかない。


擬似ロウソクライトを立ててみた。
残念ながら二本しかない。

 

豆電球だが、炎に比べて光の色が白く感じる。
明るいのだけれど、雰囲気はあまりよろしくない。



やめい!



しかし、キャンドルの長さや太さにより燃焼時間に多少の違いがあれども、燃え尽きるまでの時間はわずか数時間。
明かりは生活必需品なので、毎夜毎夜消費すればかなりの量になるはずである。
数人の家族程度の暮らしならばこれくらいの明かりで何とか暮らせるが、貴族の集まる舞踏会や演奏会ではかなりの数が消費されることだろう。


暗くなったらとっとと寝ろということか。


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