折々のお料理
飽くなき食欲が生んだ料理や食の研究 |
かます
硬骨魚綱・スズキ目・サバ亜目・カマス科・カマス属に分類される魚で、淡白な身は干物、塩焼き、唐揚げにすると美味。
北陸から山陰が多く、赤かますは秋から冬にかけてが旬、青かますは夏が旬。
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我が家の薄暗い片隅に眠っている酒瓶がある。
お酒をほとんど呑まないしぶーの家にはおよそ似つかわしくないブランデー。
CAMUSかよ!
魚は出てきません。
やたら古いものでラベルもボロボロ。
フランスのCAMUS(カミュ)家は1863年創業の、現在唯一の家族経営大手コニャックメーカー。
実家にて父の友人がたずねてきた時、土産として持って来られたものだが、そのお方も知り合いから還暦の祝いか何かで頂いたものらしく、生まれた年に仕込んだ大変古いものと聞いた記憶がある。
しかもこのお酒をいただいたその方はお酒が呑めない方だったようで、「古いワインがある」との事で持参されたものだった。そしてその場に居合わせた全員が舐めるように賞味した記憶がある。
ほんとうにそんな古い酒が流通しているのか?はたまた特注やイベント用に存在するのか?誰も酒に詳しくなかったので本当のところは謎である。
さらに我が家の父もあまり多くは呑まないため、残りはあたくしめがちゃっかりいただいて来てしまったという。
ごくごくたまに引っ張り出して、ちびっとづつ舐めては香りを楽しんでいる。
久々に蓋を開けようとしたところ・・・
あらら。
実はこのビンの本来のコルク栓は最初に開けた時に縮んで用を成さなくなっていたので、別のブランデーのビンの蓋を使っていた。
ぐい呑み。
コルクのカス入っとるし。
なにか根本的に間違っているような気がする。
ブランデーは果実酒を蒸留して作られたお酒。
よく似たもので大麦などの穀物から作られたウィスキーがある。
日本では焼酎、他にジンやウォッカやラム酒のように産地や原料によて世界中にある。
ブランデーの中にも色々な種類や等級があるようで、このこぐなっく(Cognac)はフランスのコニャック地方で作られたもので、その中でも7年以上寝かしたものをナポレオンと呼ぶらしい。
ということは、記憶にある話が本当ならばこのビンはとんでもなく古いものともいえる。
とは言え、このビンの中身が本当に樽の状態で長い年月寝かされたものなのか、ビンに詰めてから年月が経ったのか果たしてどちらなのかは定かではない。
バイオリンやワインの信仰のように「古いもの=良い物」のような感覚が当てはまるかどうかも定かではない。バイオリンもただ古ければいいと言うわけでもないんだけどね・・・
ブランデーにもいろいろな飲み方があるらしいが、一般的にはブランデーグラスにて手のひらで暖めながら香りを楽しむのがポピュラー。
しかし我が家にはブランデーグラスなるものがない。
網で濾して普通のグラスに移し変えました。
光にかざして色を楽しむ。
何かが違う。
ニッ○ウヰスキー「スーパーニッ○・魚図鑑」状態
それにしても、栓を開けた時から、台所中に充満するブランデーの香り。
それだけでもこの酒がただならぬものの予感がする。
舐めるように一口。
口の中から鼻にまで強烈に広がる芳醇な香り。
これはすごい。
まるでブランデーのような・・・・・・ブランデーか。
甘い香りながら舌が焼けるような味。
これは味というより香りを楽しむものだな。
酒を呑むからには何かツマミがないと。
しぶーのはごくごくたまに呑むときも酒よりもツマミのほうがメイン。
しかし日本酒によく合う焼き鳥やするめなどはまさか合うまい。
ミックスナッツなどどうだろうか?
くるっぽー、くるっぽー
何だこの配合飼料感一杯のナッツは!
はとの餌ってニワトリの餌よりも粒がでかいんだぜ。
大好きなミックスナッツと柿の種とかアラレを混ぜちまったのが敗因。
全部好きなものなので味はいい。
見てくれはまあアレだが。
ブランデーとミックスナッツは確かに悪くはないが、これといってベストマッチというほどでもない。
甘めの日本酒には塩気のあるツマミがよく合うが、ブランデーと塩気は微妙なところだ。
ブランデーと言えばよく合うのがチョコレート。
偶然にもこの時期は世間では「ばれんたいん」とかいう時期らしい。
周りの人々や弟子達には「減量中なので餌を与えないでください」と公言しているが、それでも知らずにいただけることがある。
やっぱりうれしい。
やはりブランデーにチョコレートはよく合う。
最近は義理チョコでも美味。
この2つ、本当に申し合わせたようにベストマッチである。
いっそのことチョコレートと混ぜてしまおうではないか!
ある。
チョコレート + ブランデー = チョコレートボンボン
中がウイスキーやリキュールの場合もある。
これはどうだ。
サン○リー「スパークリングチョコレート」
炭酸飲料ながら本当にチョコレートの味がする。
チョコレートとはあの脂分こそが特徴と思っていたいただけに衝撃的な味だった。
香料によってそう感じるのだろうが、味覚って何だろう?と考えさせられる味だ。
ちょっと待て。
さすがにこのCAMUSを混ぜちまうのは気が引ける。
酒のことに詳しくないのをいいことに、とんでもなく不届きなことかもしれない。
ちょうど食器棚の奥に、貰い物のブランデーの超小瓶が眠っていたのでこれを使おう。
昔カレーに入れた覚えがある。
超小瓶。
香水かこれは。
またあほなことやっとる・・・。
正しい大きさ。
さて、お味の方はいかがでしょう?
味って方向があるのか?
大体予想はついておりました。
ブランデーの香りが強くてチョコレートの香りが吹っ飛んでいます。
もともと甘みは強かったのだが、混ぜると甘くて薄いブランデーという感じ。
ストレートで味わった直後なのでなおさら物足りない感じがする。
これはいわゆるカクテルか。