折々のお料理

飽くなき食欲が生んだ料理や食の研究

国産うなぎと○国産うなぎはどれくらい違うのか?




特売中
国産うなぎ




今日は土用の丑の日。

何も知らずにスーパーに行ったらほど売られていた。
旧暦や十二支など日常生活とは無縁なので、このようなイベントでもない限り知る由もない。

しかし、特設うなぎ売り場がイベント会場と化し大変なことになっていた。
この日一日で、果たして日本全国どれくらいの数のニョロニョロが食われるのだろうか?




この騒動はコンビニでもある。
普段は滅多に置いていないうなぎの弁当が、この日ばかりはという勢いで並んでいた。

今年は不景気の影響か原料の高騰のためか写真だけ飾っていって予約制だったり、特に少なかった気がする。




うなぎといえば昔から高級な食材。
一般庶民からしたらこのようなイベントでもない限り、日常気軽にというにはちと抵抗がある。

そんな中、海外からの輸入のうなぎが手ごろな値段で売られている。
庶民にとってはとってもありがたい存在なのだが、その隣にはこれまた結構な値段の国産のうなぎが売られている。




どちらも食したことはある。




しかしどちらがどうだったと言う記憶はあまりない。
ただただ、うなぎは美味かった、という幸せな記憶しか残っていない。


買うのはどちらか一方なので比べてみる機会が無かったのだ。

このほかに養殖物と天然物という違いもあるが、あえて気がつかないふりをすることにした。





同じコンビニで売られていたうなぎの弁当。

 

さすがに今日はたくさん置いてあった。



かたやΦ国産うなぎ使用のもの、かたや九州産のうなぎ使用のもの。

 

値段はそれぞれ680円と1280円だった。

産地の部分の目立たせ方が自信の程を表しているのか?

しかも売り切れていたがこのほかに三河一色産のもの(もっと高価)もあったらしい。

しかしどちらも「うなぎの小骨にご注意ください」って、うなぎには小骨があるのは当たり前だろうに。
あまり過保護にするのもどうかと。こうして警告しておくことでいざという時の防御策となるわけですね。
いっそのこと「すべての危険に気をつけること」という自己責任法でも作っておけばいい。



見た目は同じ様な、どちらもうなぎ弁当。
しかしその値段の差は近い。




ひっくり返してみた。

 

心なしか九州産のほうが皮の色が濃い気がするが、そんなに違いがない。
いかんいかん、鯖に見えてきた。

しかしこのうなぎ、同じ一匹ではないな?

管楽器では、例えばクラリネットのような組み立て式の楽器の場合でも一本の木を使って上から下まで作るのが基本だが、入門用の楽器の場合コストの関係から別々の木を使って作ったものを組み合わせることもある。

この際つながっていようがいまいが、うなぎの場合問題ではないでしょ?




ご飯部分は特に違いはなかった。

タレはしみてない。




さて、再びフタをしてレンジでチンしてみました。

 

右の九州産のほうは表面がカサカサした印象、左のφ国産のほうは表面がテカテカしている。
多分タレや作り方はそんなに違いはないと思うのだが、この2つはまるで焼き魚と照り焼きのような違いがある。

こんなうなぎ、どこかで見たことがあるぞ。
駅弁の違いで出てきた名水うなぎか。
(正しくは清流うな重)



付属のタレや山椒をかけずに匂いを比べてみたが、そんなに違いはわからなかった。
焼く時もたぶん同じタレだし。




ではでは、早速いただくとしましょうか。



おおう!?

 

箸を入れるとその印象はまるで違う!



九州産は固く身がほぐれるような触感、身が締まっていてうなぎも魚なんだなと改めて思うような味だ。
Ψ国産は脂を多く含みホロリと崩れる柔らかさ、口に含むととろけるように脂が広がる。
どちらも泥臭さや脂臭さは感じなかった。



そういえば微妙にカロリーが高いのは脂か多いせいではないだろうか?

 
というか、うなぎってカロリー高いんだな・・・。



しかしこの2つ、どちらも知っている味だ。
かたや脂か乗っていると表現されるあの味、方や美味さが凝縮したあの味。



果たしてどっちが美味いのか?



これは判断に困る。
まるで天然ぶりと養殖ぶりの違いくらい難しい。




正直、どっちも美味かったからなぁ・・・





比較のため嫁に差し出したら、容赦なく最も美味い部分を食われた。


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