折々のお料理
飽くなき食欲が生んだ料理や食の研究 |
カレースパ
言うまでもなく、カレースパゲッティの略。
別名インディアンスパゲッティとも呼ばれるこのスパゲッティーは、名古屋地方ではどこにでもありふれた有名料理、全国的にはB級グルメに分類されるようだ。
(検索してみて初めて名古屋ローカルと知って驚いた。)
調理法はいくつかあるが、最も一般的なのはスパゲッティーのミートソースのように、カレーのソースがかかっているタイプのもの、つまり麺とソースが別のタイプだ。
(鍋の中で混ぜられていないという分類。同じ皿の上に載ってはいるが攪拌をゆだねられたもの)
近いものといえば、学校給食で大人気メニューだったソフト麺のカレーソースに匹敵する。
自宅で楽しむ場合、夕べのカレーの残りというのが正統派だが、レトルトのカレーを使ってというのも手軽でいい。
プライバシー保護のため画像処理をしています。
今日は市販のルーを加え、一つのレトルトカレーを二人分にします。
レトルトカレーを鍋にまけたところ。
わざわざこんな面倒なことをするのは、このレトルトカレーでカレースパを作った場合、物足りないことが多い。
というのも、このカレーの濃度はご飯用に考えられているので、パスタソースとして使うには薄い。
ソーセージと冷蔵庫にあったハムを新たな具として加えました。
なければないでいいんだけどね。
そう言えば、ハムとベーコンとソーセージとマッシュルームのトッピングが乗ったあんかけスパ(Wikipediaより)をミラネーズというのも名古屋人ならば誰もが知っているが、何故あれがミラノなのだろう?
そしてもやしやたまねぎのトッピングをカントリーと呼び、極めつけは二つのコラボレーショントッピングをミラカンと呼ぶ。
他の地方では絶対通じない。
濃度をあげるためにカレールーをひとかけ追加。
プライバシー保・・・以下略
最近のこのタイプは小分けになっていて使いやすい。
少し水で薄めるものの(野菜ジュースで薄めればなお美味い)、もうドロンドロンです。
でもカレースパにはこのくらいの濃さがちょうどいいのです。
カレーソースが出来たので麺を茹でますか。
麺は太いほうがソフト麺チックになる。
カレーソースを濃くしたので麺は1.6mm以上の太さがあってもいい。
1.9mm以上あればいうことない。
ザーーー
ざー?
うわあああああああ!
麺の袋を持ち上げたとたん、あいた口からこぼれ出てしまった。
チャックなしのお徳用1kg入りで、袋の端をほんの少し切ってそこから少しずつ出して使っていた。
どうせすぐに全部食っちまうし密閉する必要もないと思いそのままにしていたのだが・・・。
うっかり口のあいたほうを下に持ってしまったようだ。
そして口を上に持ち上げたところ・・・
ザーーー
ざー!?
うわあああああああ!
???な、なんで???
数日前に嫁がスパゲッティを食っていたのを思い出した。
問いただすと、袋が空いてなかったので端を切って開けたとのこと。
反対側を。
というわけで、両切りだった。
そらぶちまくわ。
こぼれたのはちょうど二人前くらい、埃を払ってそのまま鍋に直行。
幸い床は埃が積もっていたのと、さっきインコが歩き回っていたことを除けばきれいなものだ。
正統派のパスタならばほんの僅かに芯が残るアルデンテに茹でるのがベストなのだが、カレースパの場合完全に芯がなくなるまで茹でても美味い。
素早く湯きりをして、温めておいた器に麺を盛る。
この時しっかり湯を切らないとソースが薄まってしまう。
そして湯を切ったら出来るだけ早くソースを絡めないと麺がひっついてしまう。
だがカレースパではそれもまた美味い。
水気が飛んでうどんのようになればソフト麺を髣髴させる美味さだ。
どんぶり?
大皿をかなり昔に割っちまって以来、どんぶりで代用しています。
(大は小を兼ねる。買う気なし。)
冷めないうちにカレーをかけて出来上がり。
カレーうどんじゃないよ。
この料理がなぜ名古屋ローカルなのか理解できん。
普通にファミレスにあったら絶対食うぞ。
何気にこのどんぶり食い、食いやすいし冷めにくいしたくさん入るし、見た目を気にしなければいいこと尽くめです。