折々のお料理
飽くなき食欲が生んだ料理や食の研究 |
えだまめ
春が過ぎれば夏が来る。
ついこの前まで寒かったが、一雨ごとに陽気を増し、過ごしやすい暖かな日もつかの間、じきに鬼のように暑い夏がやってくる。
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(ホノルル空港にて)
夏といえば枝豆。
庭と縁側でもあれば、遠くで花火の上がる星空を眺めながら蚊取り線香の煙に包まれて冷えたヤツをキューっと!
そこで忘れてはならないのがこの枝豆。
言うまでもないが枝豆というのはこの植物の正式名称ではなく、要は大豆になるはずの豆。
未成熟の状態の大豆を収穫して食ってしまおうという血も涙もない料理法だが、なるほどよく出来た豆腐は枝豆の味がする。
生の枝豆を買ってきて塩茹でするのもいいのだが、今は冷凍で手頃な物があって便利だ。
流水で解凍するだけであっという間に出来上がり。
コイツがまた実に絶妙な塩加減で美味。
極めて模範的な晩酌風景。
この味、この食感、これこそ夏の風物詩である。
(まだ春だ。)
ふと気になった。
枝豆食えば当然、大量の殻が出る。
つまりこの豆は、食えない部分がほとんどである。
一体どれくらいの部分が豆なのか?
いや、別に損した気分とか、そういうものではない。
バナナは皮も含めてバナナだし、枇杷やライチはほとんどが種だ。
だいいち枝豆の中身だけ売られていてもあまりうれしくない。
自分の手でぷちっとやってこそ枝豆なので一向に構わない。
空のザルと受け皿で200g、豆をのせると352g。
ということはザルの中の枝豆は152gほどということになる。
さて、
おいしく頂きました。
早速計量します。
枝豆の殻だけで274g。
空のザルと受け皿が200gなので74gが純粋な殻の重さになります。
152g(食う前の枝豆)−74g(食った後の殻)=78g(食った分)
水分を含めた単純計算でおよそ半分が殻ということになります。
この中のおよそ250gが食えるのだ。
ただそれだけなんですけどね。