折々のお料理
飽くなき食欲が生んだ料理や食の研究 |
とり釜飯
一番うまい鶏料理と言えば?
唐揚げ、焼き鳥、水炊き、親子丼・・・
しぶーの的には最もうまい鶏料理はとり釜飯。
もちろん異論は認める。
ただ単に釜飯が好物なだけとも言う。
我が家にある陶器の釜。
記憶をたどれば、デパートか何かで駅弁フェアがあり、そこで買ってきた釜飯弁当の器を大事にとっておいた物だ。
幼少の頃、同じような器が何故か家にあり、おかんがこれで釜飯を作ってくれたのをおぼろげに覚えている。
この器で、あの釜飯弁当のようなものが家庭でもできるのか?
出来るのならば是非チャレンジしてみたい!
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本来、昔からの飯炊きはかまどが主流だった。
「はじめちょろちょろなかぱっぱ、赤子泣けども蓋とるな。」
まあ何ともアバウトな教えだこと。
ということは、炊飯というものは「しっかり沸騰させて」から「時間をかけて蒸らせ」ば、結構適当に出来てしまうのではないか?
いやいや念のため、というわけで調べてみるといとも簡単に方法がわかった。
峠の釜めしというサイトに、食べ終わった容器の再利用法としてご飯の炊き方がのっていたのだ。
なるほどね、分量から火加減時間まで丁寧に説明されている。
きっと食べ終わった空容器でチャレンジしたいという声が多々あったのだろう。
(そのサイトはその後何故か見れなくなっていた)
というわけで、早速この器で炊いてみましょうか。
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具は市販の釜飯の素を使います。
もち米も混ぜて本格派といきますか。
この小さな鍋で米をとぐのもなかなか至難の業だった。
くっ!手が入らねぇ!
普通に考えれば別の器で研いで最後に移し変えればよかったという。
具材はいつもなら一袋全部電気釜の中へGO!なのだが、今日は一人分の量を使います。
はじめちょろちょろなかぱっぱ・・・
基本的には土鍋を使ったご飯の炊き方を参考にすればよいのだが、鍋も薄くて小さいので弱火のほうがよいらしい。
沸騰してくるとぐつぐつと音がしてくる。
箸を当てると中での沸騰の様子がわかる。
昔キャンプで得た知識が役に立った。
しかし慎重に弱火にしすぎたせいか、ほとんど吹きこぼれずに水分がなくなってしまったので、そのまま火を止めて蒸らした。
はたしてこんないい加減な方法で炊けるのか?
おお、美味そうではないか。
微妙にごはんのもちもち感が足りないような気がするが、そこそこ炊くことが出来た。
一応、おこげも出来ていた。
それにしても量が多い。
器に対してあまりにも無茶な量ではないか?
何か変だと思ってこの器の大きさを確認したら、峠の釜飯のものよりも微妙に小さいようだ。
というわけで分量を減らして再びチャレンジ。
今度はあさり釜飯にしてみました。
今度はぶくぶくと吹きこぼれてきたので火を止めてじっくりと蒸らす。
うむ、なかなかの出来である。
もし炊きがってご飯に芯があったら、コップ半分の水を足して再び火にかけ沸騰させ、火を止めて蒸らせばOK。
まるほど、結構適当に出来てしまう。
鍋を沸騰させたら、あとはふたをしたまましっかりと蒸らす。
ご飯はこの蒸らす時間のほうが大切のようだ。
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スガキヤで出されている五目御飯は炊いた白ご飯に具を混ぜたもの。
炊いた釜飯のような均一さはないが、所々味の濃い具がアクセントとなり美味。
具材が売られているので家庭でも再現が簡単。
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ところで、市販の釜飯の素は大体3合炊き用の分量になっているので確実に余る。
残った分は鍋で煮詰めてスガキヤ方式の混ぜご飯の素にしよう。
これはこれで、白い部分とのムラがまた美味!
(2015.10.4)