折々のお料理

飽くなき食欲が生んだ料理や食の研究

いつの間にかカニカマは・・・


今、カニカマが美味いらしい。


カニカマといえば、見た目はカニに似せてはいるものの味的にはカマボコで、海草サラダなどの片隅に申し訳程度に入っているもの・・・。

そんなイメージであった。

決して脚光を浴びることのない引き立て役、カニならば文句なく主役の座なのに、カニもどきであるがゆえに与えられた地位はあまりにも低い。




そんなカニカマが今熱い!

テレビで大物タレントが美味と言ったそうで、それ以来どこのコンビニでも必ず見かけるようになった。
我が家はテレビを全く見ないので(数年前に壊れて以来放置)どの位広まっているのかは知らないが、世間ではカニカマがブームと言ってもいいかもしれない。








カニカマというのはカニと名はつくものの品名はカマボコである。
タラなどの白身の魚を原料に作られている、紛れもないカマボコの一種。

そしてやはりサラダのネタという認識が強い。

何故にカニを入れない?

本来ならカニを入れるがその替わりに、というポスト。




もういいのではないか?
カニカマはカニでもカマボコでもない。
まるでカップラーメンはラーメンではなく新しい食品として認識されているように、カニカマも新しい食品でいいのではないか?




その割にはひとつひとつ包んであり妙に丁寧に作られている。


わざわざカニの身がほぐれるように再現されている。

うむ、紛れもなくカニカマである。
これはカニ味のカマボコだ。

なかなか美味いよ。




フイッシュスチック

「本品はかまぼこであって、かにではありません。」
言い切ったよ。
わかったわかった、誰もそのことを責めたりはせん、騙されるやつもおらん。




生意気に、これもまた丁寧に包んである。

身のほぐれっぷりなんぞ本物そっくり・・・。






え?






これは、かなりカニ!

下手をすると騙せるんじゃないか?というくらいカニ!




本当かよ?




カニ(カマ)雑炊しにてみた。
卵を切らしていたのでカニカマとネギだけのシンプル版。

 
茶碗が異常に小さく見えるのは錯覚ではありません。
減量中のしぶーの専用茶碗です。


うむ、これはカニ雑炊ではない。

なるほど、カニカマ自体は見事な味付けだが、本物のカニのように周りに影響を及ぼすほどの力はないようだ。







大人のカニカマ

カニ酢なんぞついていて、カニの代用としてカニの気満々ではないか。


なるほどよく出来ている。

確かにカニの味がして美味い。

本物のカニと比べると雑味が少ない気がする。
カニに似せようとしている限り、カニの旨みはしっかり追求しているわけで、判っていて騙されるのは楽しい。








最近コンビニなどで売られている、スティックタイプのカニカマ。



これまでの細く裂けるタイプのカニ身の再現ではなく、細かな身が集った状態を固めたことが功を奏したようだ。

 
チーズ入り。
カニカマとチーカマの夢のコラボ。

あえて切ってみたが、皿に盛って食すよりもそのままかぶりつくことを想定されている。
なるほど、これは美味い。






こちらのスティックタイプは、とあるサービスエリアで売られていたもの。

長さ30cm近くもありやけにでかい


チーズが入っているが味はカマボコに近く、少々残念な出来。

今回は「いかに本物のカニに近いか」が基準であって、もちろんカマボコとしては美味であった。






これはタラバガニの再現を目指したと言われるカニカマで、ブームのさきがけとなったものらしい。

コンビニに置かれて気軽に買え、スティック状になってことで手軽なおやつやおつまみとして広がっていると思われる。
それ以上に、カニカマという完成されたと思われる一つの食品に、さらに本物っぽい味と作りを研究した人々の情熱がうかがい知れる。

 

これは柔らかな食感でものすごくジューシー。


カニと間違いそうなほどよく出来たカニカマ。
もちろん本当に間違えるわけではない。
味のバリエーションもあり、気軽にカニを楽しむには充分すぎる出来のよさ。



カニカマ恐るべし!

カマボコ寄りだった味や食感は、もはやカニ寄りになったと言える。


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