折々のお料理
| 飽くなき食欲が生んだ料理や食の研究 |
ふなぐち菊水を呑み比べる
スーパーの酒売り場にて美味そうなものを見つけた。
この酒、コンビニ等でよく売られているのは知っていたが、この色のものは初めてだ。
なになに？
（八代俊氏の声で）※
※トムトジェリー、初代トムの声優さん。いなかっぺ大将の西一（にしはじめ）役なども務める。
まろやかなうまくち
「ふなぐち」の原料米をさらに磨き、醸し出した原酒を1年以上じっくりと寝かせました。
従来の「ふなぐち」にはない、芳醇な香りとまろやかな味わいが楽しめます。
従来の「ふなぐち」にはない、芳醇な香りとまろやかな味わいが楽しめます。
つまり、こいつには芳醇な香りとまろやかな味わいがあり、従来のふなぐちにはそれがないとおっしゃられる。
と、いうわけで・・・
従来のふなぐちです。
熟成がいかに同社のハイグレード品といえども、散々な言われようではないか。
コクのあるうまくち
ほとばしるような旨みとふくよかな味わいを持った搾りたての清酒を、そのまま缶に詰めました。
火入れという加熱殺菌を一度もしない正真正銘の生酒です。
つまり熟成の説明文はこの従来のふなぐちの説明があってこそ生きるというのがよくわかる。
熟成＝ほとばしるような旨みとふくよかな味わい＋芳醇な香りとまろやかな味わい
最強ではないか!?
というか、正直に言うと、よくわかりませんがな。
ふくよかな？まろやかな？
キャップ面に商品説明がございます？
ほーかね、ほーかね。
（名古屋弁で「そうですか、ああそうですか。」）
どちらも同じ「ふなぐち菊水一番しぼり」という名前の元祖生原酒、そして赤いほう（缶のデザインが赤くキャップの文字は青い）は吟醸であり、さらに蔵元で1年間寝かせたもの。
ということでよろしいか。
さて、呑み比べるにしても、酒だけというのも味気ない。
なにか肴がないとな。
酒の肴はポテトサラダ。
異論は認めない。
このポテトサラダにウスターソースをちょろっとかけたので呑むのが最高。
このツマミ、調べてみたら結構メジャーなツマミだったので驚いた。
ぱかんと開けてみた。
気のせいか熟成のほうが色が濃いような気がする。
香りを比べてみた。
言われてみれば熟成のほうが濃いような気がするが、「どちらも酒」という結論。
おいおい。
利き猪口（底面に青い蛇の目が描いてある猪口）ないから色合いとかよくわかりません。
写真では判りづらいが熟成のほうがほんの少し黄色みが濃い。
利き酒というのは基本「色、香り、味」の3点で評価する。
そして後味、のど越しも判断材料になるのだとか。
正しい利き酒の方法では飲み込まずに口の中でじゅるじゅるとやってからぺっとするのだが、もったいないので呑んじゃいますよ。
冷やすと味や香りがわかりにくくなると考え、常温で行ってみます。
本来は冷やして、もしくはオンザロックが推奨されております。
まずはふつうのほうから。
うっひゃぁぁぁぁぁーーーー！
甘い！
（「ま」に濁点）
まるでみりんのような甘さ。
もちろんあとでみりんと比べてみたが全然違います。
ただ、最初に一口飲んだ時の甘さの印象はみりんでした。
端麗辛口の全く逆の路線、濃厚甘口と言える。
注意！しぶーのは酒に関して完全に素人です。味や色、風味に関する表現が不適切な恐れがありますが、個人的かつ直感的感想なのでご了承ください。
甘党のしぶーのにとって、この酒は美味い！
続いて熟成のほう。
うむ、確かに違う。
確かに違うが、基本的に同じ酒だ。
（あったりめえだろ！）
アルコール部分以外の濃度が濃い気がする。
改めて普通のほうを呑んでみると、うむ、アルコールが強く感じる。
うむ、なるほど。
どっちも美味いな。
確かに違いは分かるが、熟成でも普通のでもあまり大きな違いはない。
いや、この僅かな違いが大事なのだ。
ギュットラーとツェペリッツの音の違い。
500CSのb1uとb2uの違い。
ジャーマンスプルースとシトカスプルースの違い。
知らなければ言われないと気付かないほどだが、その筋の人には大きな違いだ。
いかん、クラクラしてきた。
この酒、加水していないのでアルコール度数19度とかなり高い。
（通常の日本酒は15度前後に調整されている。）
開けてしまったので鮮度は落ちるのは仕方がないが、ビンに移してちびちびやるか。
しいて言えば上のキャップに完全とまでは行かなくても、もう少し密閉性があってもいいと思う。
【広告】
2010.10.25