折々のお料理
飽くなき食欲が生んだ料理や食の研究 |
豚キムチ鍋
時は一月も半ば。
暖冬暖冬と言われつつも、ようやく寒くなってまいりました。
冬と言えばやっぱりこのくらい冷え込んでくれたほうがそれらしくてよい。
外が冷えれば、家の中が楽しい。
ビバルディの「四季」の「冬」のように、外は寒くとも家の中では暖炉の前でぬくぬくというのが冬の楽しみ方ではないか。
さしずめ日本ならばこたつでみかんといったところだろうか。
我が家には暖炉もこたつもないけれどもよ。
というわけで、今宵はこれでもかというほど暖まる豚キムチ鍋でもこさえるとしよう。
冷蔵庫には買い置きの鍋の材料があったはずだ。
(外が寒いと買い物に出るのも億劫になるよね)
げげっ!
冷蔵庫の中の白菜が育っとる!
これがいわゆる「トウが立つ」というやつなのか、1/4に掻っ捌かれて冷蔵庫に放り込まれも尚育つ逞しい生命力!
まあいいか、ちょっと不気味だがありがたく食っちまおう。
ちょっと増えたし。
(みつばとかねぎとかえのきも伸びるよね)
ふひょひょひょひょ!
にんにく山ほど入れたろう。
どうせ明日は久々のオフだし。
にんにくにしょうがをよーけぶち込んで、味付けは簡単に市販のキムチの元。
辛さもマイルド、大人の出口事情で辛いものが苦手の人にも安心。
一通り材料を詰めたらセットアップ完了!
かなり昔に本格的な韓国料理の店に連れて行ってもらった時に、本場のキムチ鍋を食したことがある。
正しくはキムチチゲというようで、たしか豚のバラ肉の薄切りだった。
今回の肉はヘルシーに脂の少ない部位をチョイス。
その店は肉のお替り自由で食べ放題、4人でこれでもかと言うほど食ってまったのだが、果たしてそれで採算が合うのか心配になる店だった。
(当時はまだ減量のげの字もない頃)
土鍋の縁の一部が白いのは、欠けてしまったのを修復したため。
博物館の土器の白い部分のように、欠損部分を耐熱パテで埋めてある。
完全に割れてしまったり絶えず水ののかかる場所ならばしょうがないが、縁の部分が欠けてしまっただけならば何とか使いたい。
そのままでも使えなくもないが、形だけでもそれらしくしておこう、という苦肉の策でもある。
不思議なもので、性能的には違いはなくとも修復してあるだけで気分的に落ち着く。
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260℃まで耐熱性がある、いわゆる金属用のパテ。
ガラスやプラスチックまで使用可能な万能補修財。
食品安全性は保障できませんが・・・。
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水を足しコンロにかけて加熱開始。
我が家には一応卓上コンロもあるのだが、出すのが面倒なのでガスコンロで加熱してから食卓へ運ぶ方式でOK!
猫舌なのでちょうどいいし。
実は奥に見えているのが本命で、手前の小さな土鍋は半分ディスプレイの役目をしている。
大半は大きな雪平鍋で火を通し、土鍋に移して食卓へと運ぶ。
手間はかかるが、冬の鍋気分を盛り上げるにはやはり土鍋でないとな。
火が通ってくると野菜が減るので、追加の具を投入。
見てくれよりも量を重視。
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土鍋のサイズは、3号・・・口径16cm、4号・・・16cm、5号・・・18cm、6号・・・20cm、
7号・・・22cm、8号・・・25cm、9号・・・28cm、10号・・・30cm (おおよその目安らしい。)
我が家にあるのはふたの直径18cmだったので5号といういことか。
さらに具を投入。
もうぐちゃぐちゃになってまった。
もう何が何やら・・・。
すっかりカオスの状態。
超高密度煮込み鍋の出来上がり。
ようやく食卓へ運びいただきましょうか。
(この間第二弾はコンロで加熱中。)
見た目はかなりアレですが、味はいいのですよ。
下のほうから肉いっぱい出てくるし。
冬の寒〜い夜に、身体の芯から暖まる鍋でエンジョイ!
(2016.1.16)