折々のお料理

飽くなき食欲が生んだ料理や食の研究

おひつDEごはん!



以前から欲しかったおひつを入手した。

そう、ご飯を入れるあの器である。
専門用語で「飯器」というらしい。



ネットで色々調べると、大きな調理器具屋が名古屋にあるというのでちょうどいい、実際に行って買ってこよう。



地下鉄桜通線国際線センター駅で下車。

このあたりは名古屋城の西側の下町情緒残る場所。


円頓寺(えんどうじ)商店街を遠目に眺めつつ向かう。

何じゃこりゃ?




見えてまいりました。

業務用調理器具の専門店。
早速買って帰りますか。

ところが残念ながら在庫はなく、web通販サイトでも注文を受けてからお取り寄せの商品だった。

最近どこも在庫を置かなくなってしまったね・・・。


結局その場で取り寄せをお願いし、数日後にお目当ての品をゴット。


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今回買ったのは2人用だが、実際に入れてみると結構な量が入る。
がんばれば3合のご飯を入れることが可能だ。

うんうん、いいねいいねぇ〜!
何故か妙な情緒があるよあるよ。




そのまま白いご飯を入れて食卓で使用してもいいのだけれども、あえて混ぜご飯にチャレンジ!

スーパーに行くと本当にたくさんの混ぜご飯の具が売られている。
これは楽しいぞ。



刻んだ大葉とちりめんじゃこで梅しらすわかめごはんにしてみました。

おひつにすると食卓でおかわりができる。

(どこまで不精なのだ!?)

食卓と炊飯保温ジャーの距離は歩いて一歩未満。




ところがこのおひつ、致命的な欠点がある。
当然といえば当然なのだが、電気釜のような保温機能はない。

もともと厨房と食卓が離れている場合に使われるので、ほんの一時的に入れておく為といってもいい。



どうしても時間がたつと冷めてしまうのは避けられない。




ならば冷めてしまっても大丈夫なメニューにすればいい!




ちらし寿司!

頂き物のかに(缶詰)があったので豪勢に頂いてしまいましょう!




寿司酢を混ぜて酢飯作り。

こんな時にはすごく便利だ。
おひつの本来の使い方のような気がする。




桜デンブ、錦糸玉子、刻み海苔を乗せ準備完了。




カポンと、かに(缶詰)を豪快に乗せれば完成!

まぜるだけ、乗せるだけ、これなら料理苦手な人でも子供でも簡単に出来る。




今宵は湯豆腐とかにちらしという豪勢な晩飯。







またある時は刺身を乗っけて海鮮散らし寿司。

ちらし寿司の準備に刺身のパックを適当に細かく刻んで乗せるだけ。




おひつを使うと結構な手抜きが出来る上に、これがどーんと食卓にあるとやたら豪華に見えるというメリットがある。
その場で直接自分で混ぜてよそってというのもポイントが高い。


この器、直接電子レンジは無理そうだが、釜揚げうどんの桶としても活躍できそうだ。
(直接電子レンジもOKな陶器で出来たおひつもある。)






さて、おひつといえば忘れてはいけない、名古屋のご当地メニュー。



それは・・・



− ひまつぶし!



間違えた。



ひつまぶし!




まずおひつとうなぎの蒲焼きを用意します。

ここ近年うなぎの値段もうなぎのぼり。
そうそう気軽にお目にかかれるメニューではなくなってしまったが、たまには贅沢に食わんとやとれーせん。



ご飯の上に刻み海苔を散らし、細かく切った蒲焼のうなぎを敷き詰め、上からたれをかけて出来上がり。

このように刻んだうなぎをまぶすように食するからなのか、うなぎのことをマムシと呼ぶ地方もあることが訛ったものなのか。




そのままでもよし、ネギとわさびを載せて出汁をかけて茶漬けのするのもよし。

まさに「少ないうなぎの蒲焼をケチケチに食する名古屋の知恵」とまで言われているひつまぶし。

まさにおひつがあってこその贅沢な料理だ。


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さてこのおひつブーム、意外な方向へ。




大活躍するおひつの傍ら、まるで申し合わせたように我が家の年代物のジャーの調子が悪くなった。

サーモスタットが故障したらしく爆熱保温地獄になってしまい、ご飯を入れておくことが出来なくなってしまった。




スイッチが二つしかないシンプルこの上ない機種。
通電中にもかかわらず保温ランプが点かないのは球切れ。

「頑張ったよね・・・もう休んでもいいよね・・・」

電気屋さんに下見に行くと、同じようなシンプルなデザインのものはほとんどなく、四角い凶悪な顔したやつらばかり。
いまどき3合炊きか5.5合炊きが主流で、我が家の4合炊きという中途半端な大きさがない。



(ジャー)「もう・・・ゴールしていいよね・・・。」


(しぶーの)「でもよぉおみゃーさん、炊飯機能は問題なく使えるんだにゃあか?」


「ギクッ!」


(しぶーの)「んだでこのまま、まっと働いてもらうがや!」



かくして炊飯専用となったジャーとおひつのコラボで活躍することとなった。














真相


(2014.3.11)


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