折々のお料理

飽くなき食欲が生んだ料理や食の研究

サルミアッキにチャレンジ!

サルミアッキという飴をいただいた。


飴というか、硬いグミというか、まあ口の中で溶かして食するお菓子で、フィンランドでは有名なものらしく、大人から子供まで好んで食べるらしい。
似たようなものでチョコレートでコーティングしてあるものやアイスキャンデー、サルミアッキ味のお酒もあるというくらい浸透しているものなのだそうだ。



このたび知り合いが親類の結婚式でフィンランドに行き、お土産としていただいたものである。
というより非常に興味があったのでお願いして買ってきていただいたのだが・・・。





この飴、世界一不味い飴と評判の、それはそれは恐ろしい飴なのである。

Wikipediaにてサルミアッキ




このサルミアッキという飴は、リコリス菓子というジャンルに分類され、主原料にはリコリスという甘草の一種が使われている。
その中でもサルミアッキには塩化アンモニウムが使われていて独特の香りと塩味が特徴なのだそうだが・・・。
調べてみると数々のサイトでその味をレポートしているが、実際に体験した人には「美味いとか不味いとかの次元ではなく心が折れる味」とまで言われている。





タバコの箱よりも一回り小さい箱にザラザラと入った黒い粒。
どちらも指先ほどの小さな粒だ。

 

内容量はそれぞれ40g、36gとなっており45粒、30粒ほど入っている。

 

箱の横には豆のような小さな字でなにやら一杯文章が書いてある。
瞳を凝らしてやっと見えるほどの小ささですが、仮に読めたとしても北欧語なのでさっぱりわかりません。

会社名だろうか、それぞれに「F」と「S」の文字が浮き出ている。

 

フィンランドではこのようなものが駅の売店などそこかしこに売られているという。



特に強烈な匂いはない。
ひょっとすると美味?なんじゃないかとすら思えてきた。






では早速いだたきましょうか!


裏はSALMIAK。



まず一粒口に含んでみる。



・・・・。

あう?甘くない。

・・・苦い?

第一印象、飴なのにしょっぺえ!

予想を遥かに超える衝撃に脳が混乱するのが判る。


この塩味は塩化アンモニウムによるものだ。
その買ってきていただいた人曰く、塩化アンモニウムはメッキにも使う劇薬で、人の食するものではない!とまで言われた成分。

※食べ過ぎると本当に中毒症状が出る場合もあるらしいです。


ううむ・・・ううむむむ・・・

ちょっと苦いけど、まあ、このくらいなら何とかいけるんでないの?

そして次第に口の中に広がる得体の知れぬ強烈な香り

うわっ!うわっ!うわっ!




この時に浮かんだ言葉

「良薬口に苦し」





これ、本当にお菓子なのか?
なんか薬と間違えたんじゃないのか?




いやいや、予備知識があってよかった。
何も知らずに同時に口に放り込んだ人は半泣き状態。




世界一不味いと知っていたおかげか、その覚悟は出来ていた。
うんうんうん、食えなくもない。
いや、決しておいしゅうございませんが、飴とかお菓子とか、そんな言葉が吹っ飛ぶような期待を裏切らぬ強烈な味である。

生薬や漢方薬のような味、体にはよさそうな気がする。




そしてこちらの飴。


なぜ岐阜?
「SISU シス」と読むらしい。
最初変換したら「死す」と出た。

先ほどのよりも若干柔らかく、これこそハードグミといった食感。



うげっ!

口に含んでまず気がつくのは妙な香料
塩味はそんなにきつくないが妙な香りが口いっぱいに広がる。
食品というより、せっけんのような化粧品芳香剤に近いぞこの香り。

サルミアッキ味+香料=悶絶味







苦いの不味いの独特の香りだの言っていても、文章をご覧になっている人にはちっとも伝わらない。
この味を的確に伝えるにはどうしたらいいだろうか?

というか、あまりに不味い不味いと失礼ではないか!
現地人は美味しくいただいているというのに。





しかしこの味、全く初体験というわけでもなく、似たような味にどこかで覚えがある。

一説によると「松ヤニの味」と喩えられるともいうが、日常的に松ヤニを扱う職業の身にとってそれは違うと断言できます。
いや、松ヤニは食べませんけど、要するに「食いもんの味じゃねえ!」ということなのだろうか?


この味を伝えるのには、日常知っている味に喩えるのが判りやすい。

ううむ、しいて言えば中華料理などで豚肉を煮込むのに使う八角(スターアニス)が近い気がする。
歯磨き粉のような清涼感のある香りで、肉の臭みを消す役割がある。

しかしなかなか家庭料理では登場する機会は少ないかもしれない。
あえてこの八角の味とすら言わすに喩えるのなら、「しょっぱい苦い歯磨き粉」!




フィンランドという国はキシリトールといいこのリコリスといい、天然のハーブや生薬系がよく使われている文化なのかもしれない。
寒い国だからなのか?
さすがムーミン(トロル)のいる国。


ゴミはくずかごにマークがかわいい。





この衝撃的な飴、今回その破壊力を垣間見ることが出来たが、真の恐ろしさはその後にあった。

最初は怖いもの見たさで忘れた頃に口に放り込んでいたが、その味がごく当たり前となってしまった今は、妙な塩味がふと恋しくなる不思議な味となってしまった。

なんとも中毒性のある味である。



最初は毛嫌いしていたが一度はまると病み付きになってしまう、これを学術的には「赤味噌効果」と言います。



言いません。



寝起きになめると一気に目が覚める。


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