折々のお料理
飽くなき食欲が生んだ料理や食の研究 |
普通の餃子で水餃子
夏だ!
餃子が美味い!
(徐々に迫る暑さで壊れつつありますが気にしないでください)
中国の家庭料理の代表ともいえる餃子は、今や日本でも広く浸透した料理である。
少し前には餃子と言えば宇都宮市というイメージがあったが、最近は浜松や津なども有名になりつつある。
要は美味ければどこでもいいのであった。
日本の夏のくそ暑い最中、香ばしく焼いた餃子で冷えたビールをかっくらうのが定番化しつつある。
スーパーでも餃子コーナーは充実している。
別に夏だからと言うわけでもないか・・・。
これは焼き餃子。
少し前の、Φ国産餃子事件の影響か、パッケージにでかでかと国内産と明記されている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おいしい焼餃子の作り方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
熱したフライパンに油をしき、餃子を並べ蓋をして中火で数分。
少量の水をかけてすぐに蓋をして、蒸らすようにして中まで火を通す。
火が通って餃子の皮が半透明になったら大さじ一の油をかけてさらに焼く。
中はジューシー、表面はパリっとしたおいしい焼餃子の出来上がり!
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香ばしい焼餃子をツマミに、冷えた生ビールをぐびっと!
と、いいたいところだが・・・
あいにくビールをはじめとする酒類はほとんど呑みません。
さらに、減量中につきあまり高カロリーなものは御法度である。
焼き餃子を焼くための油は、かなりの高カロリー。
大さじ1杯(15ml、12g)で約110kcalもあり、これはご飯が茶碗1/3杯のカロリーに相当。
でも餃子は食いたい!
というわけで、油を使わない餃子にしちまいましょう。
素材の味を出来るだけそのままに、シンプルに仕上げるには蒸し餃子。
蒸し器の準備が少々面倒だが、もっと横着をすれば皿に盛って少量の水をふりかけてラップして電子レンジでチンすればあっという間に出来上がる。
さらに油を減らしましょう!
煮立った湯にぶち込んでボイルしてしまいましょう!
もちろんこれは普通の焼餃子。
でも無理やり水餃子にしちまいます。
水餃子というと語弊があるので茹で餃子とでも言ったほうがいいかもしれない。
調理法はいたって簡単。
ゴンゴンに煮立った湯の中に餃子をぶち込み、茹でること数分。
あまり長く茹で過ぎると皮が柔らかくなって煮崩れやすくなる。
皮を破らないように慎重にすくってどんぶりに移す。
普通の水餃子に比べて柔らかく、いわゆるふにょふにょ、どちらかと言うと失敗作っぽい。
中に入った湯がこぼれるので大きめのタレ皿を用意したい。
小粒の餃子のほうが煮崩れなくていい!
もはや餃子の域を超えている。
肉ワンタンスープと思えば上等!
本来のワンタンと餃子の皮は別物であるが・・・。
(ワンタンはラーメンに近い)
油も使わず、後でフライパンを洗う手間もなく、実は手軽でヘルシーなのでなかなかハマります。
ところで、
水餃子と焼き餃子の違いはあるのか?
普通に売られていた水餃子。
見た目の違いはあまり感じられない。
餃子の皮は強力子と薄力粉を熱湯で練って作るが、水餃子の皮は強力粉のみを水で練って作るらしい。
そして湯がいても破れにくいように、厚めに作っておくのだそうな。
なるほど、確かに皮が厚く弾力のある食感。
中の具が水っぽくならない。
個人的には普通の餃子を無理やり茹でた、あのだらんだらん餃子もなかなか美味いと思うのだが・・・。