折々のお料理
飽くなき食欲が生んだ料理や食の研究 |
豚丼
世間では豚汁のことをとんじると呼ぶらしい。
しぶーのは昔からぶたじると読んできたが、どうも違うらしい。
昔チラッと聞いた記憶では関西と関東で違うというもっともらしい意見もあったが真相は定かではない。
さて今日の料理は豚丼。
この豚丼にも色々な形があるが、焼いた豚肉をご飯に乗せるのではなくたまねぎと一緒に煮込んだ牛丼の豚肉バージョン。
一時期狂牛病騒ぎで大手牛丼屋チェーンが豚丼を出したが、なかなかの美味であったあのような味。
というわけで早速作ってみましょう、レッツとんどん!
地方によっては豚丼(ぶたどん)ではなくとんどんと呼ぶこともあるらしい。
たまねぎはざっくり切って食感を残すようにしよう。
浸るほどの鰹だしに沈めて(浮きますが)煮立てます。
沸騰したら薄切り豚肉を投入!
重ならないようにほぐしながら落としていきます。
これが本当の落しブタ。
ちなみに豚肉はできるだけ薄切りのほうが料理がしやすい。
なぜなら早く火が通るので早くありつける。
・・・・。
ううむ・・・それにしても今日は料理がしにくい。
気を取り直して続行。
酒をぶち込み・・・
みりんをぶち込み・・・
あまり甘くしすぎると肉じゃがのような味になる。
生姜をぶち込み・・・
けっこう生姜が利いていると美味い。
しょうゆをぶち込む。
それにしても同じ様な写真ばかりだ。
撮影のたびに片手になるのでスピードの要求される料理は出来まい。
・・・・。
それにしても今日は料理がしにくい。
なぜならばこのような状態だからだ。
飲食店なら間違いなく保健所から呼び出しレベルか。
棚の下の調味料を出し入れする度に屈んだり起きたりするのでどうもその動きが楽しいらしい。
一通り調味が終わってあとは煮込むという状態。
やはり煮込む前はあまり美味しく見えません。
少し煮詰めて火が通ったところ。
ようやく美味そうな外観になりました。
いわゆる店風の仕上げしたければこのような大量の濃い汁をつくり火が通った段階で完成。
しかし今回は肉やたまねぎをトロトロにしたかったので薄めに作りさらに煮詰めるようにしました。
弱火で水を足しながらおよそ2時間。
だいぶ煮詰まりました。
すっかりたまねぎが溶けています。
肉も溶けかかっていて脂身もたまねぎも区別がつかない状態ですが、とろける様な食感は美味です。
これより更に煮詰めると挽肉汁のような状態になり美味ではなくなるので、ぎりぎり具が確認できる状態がいいでしょう。
(挽肉汁にして片栗粉でとろみをつければ美味かもしれん。)
ご飯にぶっかけて紅生姜を添え、七味唐辛子をかけていただきましょう!