折々のお料理
飽くなき食欲が生んだ料理や食の研究 |
鶏の味噌鍋
秋も深まり、鍋の恋しい季節になりました。
寒い冬はもうすぐ、一足早く鶏の味噌鍋なんぞを楽しんでみましょう。
直径20センチほどの小さな鍋の登場。
固形燃料を使った卓上コンロ。
一つの固形燃料でだいたい20分、後半は火力弱くなるので、まともに加熱できるのは15分くらいか。
15分では一つの鍋を完成させるには少々不十分だが、振り向けばコンロがある狭い台所で、わざわざ一人前の鍋を卓上で加熱しながら食うにはなかなか楽しい。
この卓上コンロ、上に乗せる鍋にはいくつか種類があり、すき焼き用鉄鍋もあれば焼肉網もあってなかなか楽しく遊べる。
鍋を美味いと感じるようになったのはいつのころからだろう?
幼少の頃はそんなに心ときめくメニューではなかった。
鍋は水ベースなので、どちらかといえばあっさりヘルシーな料理、育ち盛りの頃には食っても食っても物足りないと思った。
さらに猫舌にはペースが鈍るのでつらいものがあった。
それが今ではもう、水炊き湯豆腐美味ぇのなんのって!
げげっ!
買い置きの固形燃料がほとんど干からびているー!
干からびて大きさは半分ほどに、これではかろうじて燃えるものの、一つ二つではまともな加熱は出来まい。
仕方がない、固形燃料の缶のふたを敷いて二つ一気に燃やすか。
注意!誤った使用法です。
(燃料用メタノールは有毒な上、固形燃料は途中消火出来ません。)
すべて自己責任です!
鶏肉、えのき、シメジ、白菜、春菊(好物)など、一人前の食材を鍋にセット。
鍋が小さいのでほんの少量しか入りません。
鍋の材料を揃えるのは意外と大変。
スーパーでは家庭用の分量なのでだいたい3〜4人前が揃ってしまう。
冬の鍋シーズンには、鍋セットとして詰め合わせがあるので便利だ。
固形燃料は、正しく使っても一人前がようやく加熱できる程度の火力しかないので、だしは予めコンロで作っておきます。
要は濃い味噌汁。
鶏の鍋といえば水炊きか味噌鍋。
使う味噌はもちろん赤味噌。
唯一、ゴンゴンに煮立てても風味が落ちない味噌。
まさに鍋のためにあるような味噌。
鍋も予めコンロで軽く余熱しておきます。
下の段は固形燃料の缶のふたが敷いてある。
ふたをして固形燃料に点火!
火力と鍋の大きさの関係でたったの一人前しかセットできませんが、プチ料亭気分♪
♪も〜えろよ・もえろ〜よ・・・
さすが干からびた固形燃料、火力が弱い弱い。
一度に三つ燃やすという裏技もあるが、新品の固形燃料だと火力がでかすぎてお勧めしません。
途中で燃え尽きてしまったので、次々に燃料を足しながら待つこと20分。
くたくたくたくた・・・
ようやく煮えました!
しょうがを利かせた味噌鍋は体も温まるので寒い冬にはぴったりの鍋。
まだ秋だけど。
寒い冬でも食後に汗をかくほど暖まる。
当然これだけでは足りないのでコンロでは第二弾の鍋が待機中。
最初からカセットコンロを使ったり、でかい鍋でやればいいのに・・・
じつはこの後の片付けが大変なのですが・・・
これも一つの楽しみです。
我が家の冬の風物詩。