折々のお料理

飽くなき食欲が生んだ料理や食の研究

我が家の雑煮


雑煮という食い物、どこの家でも正月の風物詩だが、正月以外には全く見当たらない変わった食い物である。
煮というからには本来何が煮てあってもいいはずなのだが、正月に食われるあれだけが雑煮として市民権を獲得している。


雑煮は餅の形や具やダシや味付けに至るまで、地方によって様々らしい。

とは言うものの、外食で食う物でもなく、模範的雑煮を習うわけでもなく、そこの家庭で作られ、そこの家庭内で完結する。
隣のうちでどんな雑煮が食われているのか、案外知られていないのではないか。

実はその家々によって微妙にアレンジが加えられ、そこのうちの子は昔からそのような物を食って育つのでそういうものだと思っている・・・

こんなところではないだろうか?





年末のハードスケジュールや、その後休む暇もなく徹夜での初詣明け、すっかり昼夜逆転した怠惰な暮らしの正月。
元旦昼過ぎに床から辛うじて這い出し準備をするのは空腹のなせるパワーか。



流しを砂だらけにしながらサトイモの皮むきに勤しむ。

冬の水道水がちめたいことちめたいこと!





大根を切ります。

なんか異常にでけーし・・・。


サトイモ、大根と、ダシが出るかまぼこ、ちくわ、なるとを水から煮てゆきます。


面倒なのでダシはコイツでよしとします。

さらさらさらっと・・・
ああ楽チン



人参をやや太目の千切りにします。

どうせ家で食ってしまうのだから太さなんか適当でいいのです。

・・・・。

 
ちみちみちみ・・・
見逃せない性格・・・。





根菜類が煮える間に、人参、白菜、ほうれん草も準備しておきます。





火が通ったら、しょうゆで味付け。


ぼちょぼちょぼちょ・・・




火の通りが早い人参白菜ほうれん草をぶち込みます。

文字通り雑煮。

しぶーの家では雑煮は正月の主食扱い。





材料に火が通ったら火を止め、年末恒例餅つき大会でゴットした餅を沈めます。

血と汗と涙の結晶が沈んでゆく・・・




あとは蓋をして餅が柔らかくなるまで数分待って出来上がり。



完成。


椀どころではなく、大型の丼で食います。



と、言いたい所ですが・・・

これこれ、これがなければ始まらない!
青海苔を具が見えなくなるほどボサボサと振りかけます。



どうして青海苔をかけるのか?
なぜかは知りません。


ただ幼少の頃からそういうものだと思っていました。


この青海苔の香りこそ、我が家の正月の風物詩になっています。




う〜ん、今年も正月がやってきた。





一説によると、千葉県に雑煮に青海苔が欠かせない地域があるようです。
また、他の地域でも白味噌仕立ての雑煮に青海苔を入れる所もあるそうです。

ただ、調べたところ母方父方どちらの出身地域とも青海苔を入れる習慣はなく、そのルーツはのままになっています。

もしかするとうちの親による独創アレンジの結果なのか?



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