広見林道の入り口


猿投山の団九郎の岩屋に行った際、その道路崩壊ぶりには大いに驚かされた。
当然自動車は通れない道だから、通行止めの表示がある。
道は猿投山を登って降りる道からすぐ入り口のところで封鎖されていた。


完全に封鎖されている。
それでも横からすり抜けるようにタイヤの跡があるのは何故だ?

この道、広見林道という名前で、林道と名のつくからにはおそらくかつては自動車が通れる道として運用されていたに違いない。


地図上の○印の部分団九郎の岩屋があるところ。

団九郎の岩屋から曲がりくねった細い線が続き、猿投温泉の上流にある湖(鈴ヶ滝湖。砂防堰堤による人口湖)の上流で太い道になる。

Yahoo地図より豊田市加納町周辺の地図

やがて地図の左の切れ端付近まで来ると、そこは民家のある里山区域。
地図の黒い線で書かれた区間が広見林道ということになる。

地図を拡大すると、広見林道はこの道のほかに支線もいくつか存在する。
ちなみに斜めに横切る太い線は東海環状自動車道の猿投トンネルなので、地上からは全く判らない。





その反対側はどこまで行けるのか?

車で行ける所まで迫ってみました。





時は夕暮れ、まもなく日が沈もうとしている。


(どうしてこの人はそんな時間に行こうとする?)






上を通るのは猿投グリーンロード。

この先3KM(なぜ大文字?)道路崩壊のため通行止め。
早速警告表示のお出まし。

この道路崩壊と言うのは脅しでもなんでもなく、本当の意味で崩壊している
その惨状は団九朗の岩屋でまざまざと見せつけられた。
どうあがいても普通の4輪では通行できない。




しばらくは民家の間を縫う、細い道を上ってゆく。
それまでの道路は見通しが悪い上、路上で遊ぶ子供たちや犬の散歩の人々がいて慎重に運転せねば・・・。

やがて民家が途絶え、周りは田畑だけになり、両側から林が迫ってくる。
この辺りの住民の生活道路や農道として使われている道なのがよくわかる。


人里からどんどん離れてゆく。
もし何も知らずにこの道に迷い込むことがあったら、おそらくこの辺りでギブアップ確実だろう。
しかし転回できるところはない。





車一台がやっと通れる幅の道をしばらく進むといよいよ林の中に突入




この先1.5KM(なぜ大文字?)道路崩壊のため通行止め。

来ました来ました!残り1.5KM。
誰が見てもこの暗さはヤバイ。
ここで言われても転回スペースありませんがな。




林の中の道路は意外なほど荒れていなく、路肩の雑草も刈り払われている。

この先、確実に廃道となるはずだが、それまではきちんと管理されているのかもしれない。





きけん。
この先
崖崩れの為
絶対に入るな

そして通行止、さらに駄目押しとばかり工事中
よっぽど入って欲しくないのか?
とりあえず全部並べとけみたいな制止っぷり。


さすがにこの先はヤバイだろう!

この先に何が起こっているのか?
普通ならばこれを見て引き返すに違いない。


ところでこの場所、写真の左側に車一台分のスペースがある。
どうやら「ここで転回して引き返せスペース」らしい。

そしてそこに車が一台止まっている。
ちらりと中を見ると、黄昏時この薄暗い森の中で、寝てるよおい!






ここまで警告されているのだから、この先いきなり道路がなくなっていて崖下にまっ逆さまとなっても、誰にも文句は言えない。
転回できなくなりました、ぬかるみにはまって出れなくなりましたといっても、助けを呼ぶのもはばかられる。

この場所には明確な車止めはないが(横にどかされていて通れるようになっていたが、もともと設置されていないのか誰かが不法にどかしたのか?)
心配なのでそこに車を止めて徒歩で先まで入ってみることにしたが・・・。

なんと道の奥から一台の車が出てきた。


車が出てきたということは、この先ターンできる場所があるということに他ならない。
まさか猿投山側からあの林道を走破してきたとは思えない(普通乗用車だったし)。




恐る恐る進入する。

何かあったらすぐに引き返そう。

道は相変わらす舗装もきちんとされていて荒れていない。
高圧線の鉄塔が立っていたので保守のための道路なのか。

道の右側に広場があったが、看板が立っていた。
そこはどうやら猿投温泉の私有地らしい。
ここまでは普通に車が来ることがあるのだろう。
後になって地図で確認したが、この辺りが猿投温泉のすぐ上流に当たるのだろう。




そこからまもなく闇の中に浮かぶ車止めのブロック現れた。

しかし左側は充分通れるスペースがある。
そしてまだまだ通った跡があった。

まだまだ行けるのか?

驚いたことに、この写真の右側のスペースに一台の乗用車が止まっていた。
人は乗っていない様子。

ここに車を止めてハイキング中なのか?
それとも自転車を積んで来てナイトラン中なのか?

予想以上に人口密度が高い場所だ。




車止めブロックを超えるといよいよ舗装がなくなった。

これは明らかにヤバイ前兆。

この山は砂の層が多く、雨によって崩壊が早いので、この先近いうちに路盤が流出していることになるだろう。

ここに車を置いて歩くことにした。




って、真っ暗ではないか!


照らせばいいのです♪




予想通り、歩き始めて数分で道が二股に分かれ、その先は明らかに荒れた路盤が続いていた。

普通の4輪はここまでが限界。



二股に分かれた右側の道には「この先行き止まり」の看板があった。

家に帰ってから地図で調べると、だいぶ先まで伸びていて、やがて道が途絶えているようです。



道の二股部分の右側には砂防ダムがあって、この川が鈴ヶ滝湖の上流に当たるのだろう。

夕闇の中、かろうじて写すことができた砂防ダム湖。
水はなく、堆砂100パーセント。



そしてこちらが本線のほう。

車止めのブロックが置かれているがその横からは通りまくった形跡がある。
荒れ果てた道が闇の中にどこまでも続いていた。




広見林道は、オフロードバイクや自転車の人々の間では有名な道らしい。
整備された道と違い、自然の崩壊に任せた危険の多い道だが、あえてその道に挑む人々が意外なほど多くて驚きなのと同時に、事故の危険や人為的な自然破壊など問題は多い。

しかし広見林道のこの荒れよう、林道というからには林業に使われている道ではないのか?
今は管理されず放置されているのだろうか?





帰り道、偶然に撮れた綺麗な一枚。


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