鳳来寺山 1425段の石段に挑む


愛知県は新城市、奥三河の地、かつては鳳来町という所にある鳳来寺山。

標高は695m、高さこそたいした山ではないが、山頂付近には鳳来寺と鳳来山東照宮があり、愛知県の県鳥であるコノハズクの生息地としても知られている。




この鳳来寺への参道は、山の中にある長い長い石段で全部で1425段ある。


石段1425段。


それは果たして常人にやすやすと登ることができるものなのか。

ビルでいうと1階分の階段はおおよそ15段ほど。
単純計算するとおよそビル100階分に相当する。


ううむ、こう言われてもあまりぴんと来ない。


しかし江の島が片道662段、往復で1324段ということなので楽勝ではないか。



筋肉は一度培うと貯金として体に蓄えられる。

昔スポーツをやっていた人が長いブランクの後に再開した場合、1からはじめるよりも早い。
いわゆるマッスルメモリーというやつだ。
ことわざでは「昔とった杵柄」とでもいうか、持っている筋力は必ずや老後に役に立つ。



日ごろスポーツジムにせっせと通い、スクワットに励むしぶーの。
若いころには自転車通学で日夜鬼のように漕ぎまくったカモシカのような足。

果たしてこのしぶーのは立ちはだかる1425段の石段に、真っ向から立ち向かうことができるのだろうか?

日頃の筋トレのさらに駄目押し、この石段に挑む。




やってまいりました。

鳳来寺山登山口駐車場。
背後にはこれから登る岩山がそびえる。



ふもとにある鳳来寺自然科学博物館

小規模だが、鳳来寺山の鉱物、植物、生態系などが展示されておりなかなか面白い。

鳳来寺自然科学博物館WEBサイト

帰りに立ち寄るつもりだったが時間切れにつきまたの機会に。




数件のみやげ物屋や民宿が立ち並ぶ小道をすすむ。

平日の今日はどこも開いていなかったが、ある意味誘惑がなくて幸いだ。




登山口が見えてきた。

トイレ休憩をして気合を入れる。



さて、行くとしようか。




鬱蒼とした杉林の中、石段は上へ上へと続く。

5月末の曇天、風があるので林の中は心地よい。

石段は歩きやすく、つーぴーつーぴーと響く小鳥のさえずりを聴きながらぐいぐいと登ってゆく。



やがて山門が見えてきた。

徳川家光によって建てられた仁王門は国の重要文化財らしい。




杉がものすごく長い。




石段も立派だが、後世になって整備されたであろう対岸の石垣も立派だ。

うむ、日頃の鍛錬の成果であろうか、このくらいの石段なら楽勝楽勝!




はっ!!

おおー、おったんか。


今から10年ほど前のしぶーのは、体重が0.1tほどあった時期がある。
山歩きに行っても、ちょっときつい山道になると10歩歩いては止まり、を繰り返す状態だった。

このままでは死ぬと感じたしぶーのは心機一転、スポーツジムに通い体重を落とし、現在も体質改善に取り組んでいる。
(ダイエットは一度はじめたら一生続けなければ意味がない)

パワーアップに成功したしぶーのはすっかり調子こいていた。
ある意味己の体力を妄信して猛進してた。





ペースを落とし、一段一段ゆっくりと登ってゆく。

森の中の階段は残名ながら眺望はまったくない。

気まぐれにある段数表示はかなりまばらで、今何段目なのかどうでもよくなった。


ただひたすら石段と杉の木しか目に入らない。

おそらく地元の石を使って作られた石段は、多くの人々が登ったであろう証拠に削られて滑らかになっている。
火成岩なのか、よく見ると石の色にもバリエーションがあって楽しい。




階段の途中にはいくつかの建物がある。

山門や現存する寺院。



このほかにところどころ階段の踊り場状の場所に寺院跡を示す看板があった。

かつては階段の途中途中に建物があり、霊山として栄えた様子がしのばれる。



平日のこの日、ほかに観光客はほとんどいなかったが、数人の登山客が我々を追い越し、折り返し下っていった。

毎日上り下りしている人もいそうだ。



石段の高さが広くなり急になってゆく。



まだまだ余裕。

登りのパワーは太ももの筋力がものを言う。

80kgの巨体をぐいぐいと持ち上げる筋力を、日頃つけていたことが功を奏する。




木々の間から見える空が明るくなってきた。
山頂は近いか。

車の音が聞こえてきた。

苦労して登ってきたら山頂に駐車場がある、どこかで覚えがある光景。

小牧山ふれあいの森を歩く



そう、実はこの鳳来寺山、鳳来寺と東照宮のある場所までは車で登ることができる。

もちろん知っていましたとも。
何度も来たことがある。

今日はあえてこの石段に挑むために、表の参堂からチャレンジしたのさ。




うむ着いた着いた。




登り始めてからおよそ1時間。

正確にはまだ1425段には達していないがひとまず本堂に到着。




鳳来寺本堂とその向かいにある休憩所兼展望台。

 

訪れたこの日は平日のためほとんど人はいなかったが、休日には結構にぎわう。




確か売店では五平餅を焼いて売っていて、あまりのいい匂いに思わず吸い込まれていった覚えがある。




さて実は鳳来寺山、ここからさらに登ったところが奥の院と山頂がある。




この地図で言うと左半分のぐるりと回る経路。

いわゆるここからが本番だ。

今日はこれから山頂に挑む!


鳳来寺山 山頂に挑む に続く

(2018.6.5)


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