鳳来寺山 山頂に挑む
鳳来寺山・・・奥三河にある標高695mの山。
山頂付近に鳳来寺や東照宮があり参道には長い長い石段ある。
今回は1425段の石段を登り、鳳来寺本堂のある場所から山頂方面を目指す。
前回までのあらすじ→鳳来寺山 1425段の石段に挑む
正直どこまでが1425段なのか、あまりに表示がないためにどうでもよくなっている。
鳳来寺本堂の裏からさらに階段を登り、東海自然歩道を上へ上へと目指してゆく。
木製の階段、鉄製の階段、なかなか歩きやすい。
この調子ならば山頂などあっという間に着くだろう。
と思ったら結構自然の道もありハードだ。
本堂までの石段が整備されている参道と違い、奥の院までの道のりはたどり着ける人を選ぶ厳しさの現われかもしれない。
登山、といえばこのレベルではかなり初心者向けになるのだろうけど、所々に足を滑らせると危険な場所もあり緊張する。
この左は結構な絶壁で緊張する。
地図からは奥の院までの距離が見当もつかなかったが、本堂から登り始めてから30分、ようやく奥の院到着。
ん?なんか様子がおかしくなイカ?
あわわわわわっ!
倒木が見事にヒットして破壊してしまっている。
なんとも衝撃的な光景。
それにしてもこの場所、徒歩でしか来ることができない場所に、いったいどうやってこんな建物を建てたのか。
山岳信仰の日本では山頂に祠があったり石仏があったり、いったいどうやって運んだのかと思えるものが多い。
ここへ来るまでの鉄製の階段も、人が鉄骨を背負って運びこの場で溶接してペンキを塗るのか。
この奥の院もいつになるかわからないがそのうちきちんと修復されて再建されるのだろう。
(新城市の管轄になるんだろうな)
奥の院からすぐところ、岩場の上に出た。
鳳来寺山名物?チョウバエの模様が浮き立つ山肌もくっきり。
本当はハートです。
すばらしい眺望だ。
眼下には車を止めた駐車場、鳳来寺自然科学博物館、向こうには新城の町、はるか遠くには豊橋の海まで見渡すことができる。
というか、チョー怖ぇぇぇぇぇ!
このすぐ後ろは断崖絶壁。
マジでタマひゅん状態。
恐怖の岩場からさらに登ること20分、ようやく鳳来寺山の山頂に到着。
山頂からは眺望がない。
ここから鷹打ち場までひたすら尾根道を伝って歩く。
下っては登り下ってはまた登りいくつもピークを越える。
階段があったり土になったり岩場になったり、バリエーションに富む。
途中いくつか眺望が素晴らしい場所もあるが、正直どれも同じなので飽きてきた。
休憩所として東屋がいくつかあるがどれも朽ち果てていて入れない。
階段も朽ち果てているのでスリルは満点だ。
登山は下りのほうが膝にくる。
登りの階段ではたいしたダメージはなかったしぶーのだが、いくつものアップダウンでじわじわと足に疲労がたまってきた。
それにしてもこの鳳来寺山、地図というか案内板が極端に少ない。
分岐は少ないので迷うことはあまりないと思うが、前もって登山ルートや所要時間を下調べしておかないとかなり不安になる。
(つうか、山登りの常識だろ)
山頂を巡るルートはちょっとハイキングというより、もう少し気合いが要るかも。
巫女石と高座石らしいのだが・・・。
これがなんなのか、すでにどうでもよくなっている。
本堂から登りはじめてからおよそ一時間半、ようやく鷹打ち場に到着。
見晴らしのよい岩場。
ここから鷹を飛ばして狩をしたのか。
先ほどまでいた岩場が上のほうに見える。
わざわざ高いところへ登る人間って馬鹿だな・・・そう思えてきた。
(だいぶ疲れています)
ようやくここからは下山になるのか。
下山になってから多少登りもあるので不安になるが、徐々に標高をさげてゆく。
時刻は17時を回ったところ、だいぶ暗くなってきた。
下り始めてから20分ほどで東照宮まで戻ってきた。
森の中の苔むした屋根の東照宮はとても神秘的だった。
本堂裏から登り始めておよそ2時間半ほど。
正直日が傾いてからのチャレンジはしないほうがいいと思った。
日没まで時間はあるが、だいぶ暗くなってきた。
さて、さらにここから1400段の下り階段が待っている。
時刻は17時半。
鳳来寺本堂も閉まり、もはや付近に人影はない。
うへぇ・・・まじか。
こんなとき自動運転があれば車が勝手に迎えに来ている、そんな世の中は何年後になるのか。
膝が膝が・・・。
下りは早い。
30分ほどで下界が見えてきた。
まさにあれが俗世間だ。
下界から見上げる岩山。
先ほどまであそこにいたと思うと感慨深い。
最初は余裕だと思った膝は、やはりかなりのダメージだった。
今日の運動量は日頃スポーツジムで行うものに比べかなりのものだ。
駐車場まで戻りプロテインをあおるしぶーの。
運動後はすばやくたんぱく質を補給。
じつはこの後両太ももが結構な筋肉痛になったが、筋肉痛の回復にもプロテインがかなり効く。
2日後にはジムでスクワットをやっていた。
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このあと東新町(ひがししんまち)のJAにて八楽パンをゴット。
八楽パン・・地元民なら知らない人はいないほど有名なパン。
都会的洗練さとは間逆を行く田舎っぽいパンだが、元地元民のしぶーのには涙が出るほど懐かしい味だ。
小学校の給食で出ていたパン。
ずっしりと重くて美味い。
ナイルパンは具も入っていない巨大コッペパンだが、運転しながら一口一口と、家に着くころには半分くらいになっていた。
旅の最後は風呂屋さんへ。
画像はきらっと奥三河観光ナビより引用
湯谷温泉鳳来ゆ〜ゆ〜ありいな、別名プラナリアの湯で足の疲れをいやす。
(しぶーのの勝手な命名)
奥三河は第二東名のインターができたおかげでずいぶんと身近になった。
これからさらに発展してゆくと思われるが、地元民として秘境的田舎は失わないでほしいという複雑な思いだ。
(2018.6.6)