意外な高さ「120cm」を実感する




テニスのネットの高さ・・・・・・・・・・・91.4cm
卓球台の高さ・・・・・・・・・・・・・・・・・・76cm
ガードレールの高さ・・・・・・・・・・・・・80cm
キッチンのシンクの高さ・・・・・・・・・・80cm
グランドピアノの高さ・・・・・・・・・・・101cm
ドラ○もんの身長・・・・・・・・・・・・129.3cm
(連載当時の小学4年生の平均身長。)



正確な寸法は知らなくても、どれもどこかで触れたことがあるものばかりのものなので、「ああ、あの高さか」というように実感が沸く。
(ドラ○もんは違う!)

しかし、日常よく見かけるものではあるが、決して触れることのないものの高さは意外と実感が沸かないことがある。








駅のホームの高さ・・・・・???cm



  





このプラットホームの高さは一応規格があるようで、現在JRでは92cmか110cm、新幹線では125cmとなっているそうです。
ただしこの高さはレールの上面からの高さで、レールの敷いてある地面からはレールの高さの分だけさらに高くなる。
地面からレール上面までの高さは、枕木の高さやレールの規格や固定するボルトの形状などにより若干変化するがおよそ10〜15cm前後。

つまり単純計算で規格110cmのホームでは地面からの120cmほどの高さがあることになる。
新幹線にいたっては枕木の高さや固定具も含めると140cm以上にもなる。


意外に高さがある。







「120cm」






電車に乗る時に、いつもホームの上から眺めている線路までの高さ。
そこは一般人が決して立ち入ることの出来ない世界。
うっかり帽子や携帯電話などを線路に落としてしまうと、駅員さんのお世話にならなければならない。
見た所、落ちたら登ってこれないほどの高さでもなさそうだが、気軽に飛び降りれるほどの低さでもない。
着地をしくじれば下手をすると足をくじきそうな高さでもある。
なんともなんとも、高いようにも見えるし低いようにも見える。



万が一、ホームから線路に転落したら簡単に登れるのか?




実際に登ってみることにしました。




とは言え、実際の現役線の線路内に立ち入ることは法律で禁止されています。
たとえローカル線で一時間に一本しか電車が来ないと判っている場所でも、みだりに立ち入るべきではない。





と言うわけで、廃線跡です。

名鉄三河線、三河御船駅跡。

廃線になってからは草も伸び放題、なぜか線路にはビニールシートがかけられていました。

(厳密に言うとこの場所も名鉄の所有する土地なので、みだりに立ち入るのはよろしくないのだが・・・。)




高さを測るとほぼ120cm。

気軽に飛び降りるにはどうかと思う高さだ。




身長165cmの大人でこの高さ。意外と高いぞ。
 

線路の上というか、ホームの下ともいえるが、絶対に電車は来ないと判っていても、妙に居心地が悪い
何となくここは人が居るべきではない場所、一刻も早く登りたい気分。




登ってみた。

 
運動神経のいい人なら何のことはない高さだが、上から見下ろしている高さに比べて120cmとは意外に高い
背広やスーツを着ていたらひょいと登るにはキツイ高さかもしれない。



しかし120cmでこれだと新幹線のホーム(140cm以上)になると簡単には登れないぞ。
落ちると怪我をしそうな高さだ。








「120cm」






120cmの高さといえばプロレスのリングのトップロープの高さ。


試合ではコーナーポストの最上段からダイブしているシーンをよく見るが、レスラーが大きいのでリングは小さく見える。
体が大きくても、鍛え抜かれたレスラーは驚くほど身軽に動くので、あまり高さは感じない。
しかしあの高さ、一般の人が体験したらかなりの高さではないだろうか?



リングのキャンバス面は地面から1mの高さ。
コーナーにある4本の鉄柱の高さは地面から2m30cm、ロープの間隔はおよそ40cm。
トップロープの上からは120cmの高さになる。

リングのレンタルJUDGE-SUPPORTさんのページより



豊田市運動公園にやってまいりました。
 
三河御船駅のすぐ近くにあります。



高さ120cmの場所発見!



登ってみました。

うわあああ・・・
怖ええ・・・

さっきまで立っていた地面が遠い。
駅のホームの高さに比べて実感が沸くので妙に高さがよく判る。



子供の時分なら背丈ほどの場所から飛び降りるなんざ朝飯前だった。
身長と体重比からして身軽だったせいもある。
大人になって身長が伸び、重量が増して筋力と自分の体重のバランスが変わってくると、ちょっとの高さもものすごく高く感じる。
つまりこの高さに対し本能的に恐怖を感じるということは、飛び降りるのに危険を伴うということだ。



しかし、こうして後になって改めて画像を見ると情けないくらい低い



リングの場合、乗っているのは直径5cmほどのロープの上、足場は狭い上揺れまくるのでトップロープの上に仁王立ちするのは結構難しいらしい。



トップロープの上から見た相手。

もしここが本当にリングのコーナーポスト最上段なら、後ろを振り返ると2m20cmの高さ。



この高さから人が振ってくる。



投げ技に至っては身長180cmを越えるようなレスラーが相手を担ぎ上げるわけだから、場合によってはこのくらいの高さから地面に叩きつけられることになる。
レスラーは連日連日、仕事とはいえご苦労なことだ。




プロレスにプランチャという技があります。
場外にいる相手に対して、リング上からトップロープを飛び越えて体当たりを浴びせる大技。
リング下の相手にとってはまるで天井から人が振ってくるような勢いである。
ちなみにサッカーゴールの高さが244cmなので、あの高さと思えば実感が沸くかも。



団体によっては「オーバーザトップロープ」というルールがあって、トップロープをこえて場外へ落ちたら負けになる。
トップロープを越えて相手を場外へ落とすと、落とした選手が反則負けとなる。

たとえ鍛え抜かれたレスラーといえども、あの高さからリング下に落ちればやはり危険なのだろう。


戻る

TOP

inserted by FC2 system