猪高の森を歩く


名古屋市の東の果て、名古屋インターのすぐ南に猪高の森がある。

猪高緑地とも言い、名古屋市が管理する公園。
名古屋市と長久手市の境に位置し、近くには名東スポーツセンターや生涯学習センターがある。

緑地公園の中には遊歩道が整備され、テニスコートや遊具広場があり市民の憩いの場所となっている。


長年、「いだか」緑地と思っていたが正しくは「いたか」らしい。





というわけで森の集会所の駐車場に車を止め、いざ出陣。




いきなり素敵な掘割が出現。

都市の中の公園とて侮れない。
都市というより、もう郊外だが。




森の中には竹林がちらほら。




場所によってはかなり鬱蒼と茂っている場所もある。

意外なほど自然がハードなのだった。




塚ノ杁(つかのいり)池というこの森では一番大きな池。





と、ここまではに訪れた写真。





じつはしぶーのはこの猪高の森に来るのは何度目かになるのだが、この日の写真はこれくらいしかない。



夏場に来るとやぶ蚊の集中攻撃を受けてひっっっどい目にあう。

想定して全身に虫除けをしたのだが、さらに上を行く攻撃に立ち止まってカメラを構える隙すら与えられなかった。







というわけで、冬場に再びリベンジ




猪高の森は大きく分けると山岳ゾーン里山ゾーンに分けられる。


画像は名古屋市のサイト暮らしの情報より猪高緑地案内図を引用

本来の案内図は横倒しだが、地図と同様上が北になるようにしました。

ちょうどこの図で下半分は連なった尾根なっており、プチ登山気分を味わうにはちょうどいい山となっている。
なので勝手に山岳ゾーンと命名。

山岳とはいうものの標高は110mちょい、歩く標高差は45mほど。


そしてこの図の上半分は里山ゾーン、尾根の間に池や湿地帯が広がり、緑地全体が右向きのパスタトングのような形。




冬の森は木々の葉も落ち、空が見える。

冬の空に刺さる細い枝が、なんともいい景色だ。




落ち葉を踏みしめながら森の中を歩く。

ああ、蚊がいないだけで天国だ。




池のほとり、提体の上での昼食。

塩を効かせた握り飯(梅わかめ)が美味。

景色を見ながらの野外飯は格別。


奇しくも世間は「ゆるキャン△」ブーム。

キャンプといえばハードルが高いが、もっともっともっと気軽に、駐車場から数分の場所でただ飯を食うだけ。

これぞピクニックにも満たない娯楽だが道具も何もいらない。
弁当さえあればどこででも楽しめる。

(ごみは必ず持ち帰りましょう)




提体下の里山ゾーンはビオトープ、春になるとおたまじゃくしうじゃうじゃになるに違いない。




里山ゾーンの尾根もそこそこ標高があり、なかなか歩きごたえもある。




決して広い森ではないが、小さな池や湿地帯があり変化に富んでいる。




棚田も作られていて、まさに里山の風景。

里山ちほーもたーのしー。




木々の間から見える東名高速道路は見覚えのある看板から名古屋インターすぐ横ということがわかる。

すぐ下を車がびゅんびゅん通り、遠くにはたくさんの建物が見える。

長年見慣れたインターの横の森がこのようになっているとは知らなかった。
運転中は横など見ないので当然と思うが。




ここはもともと山間の湿地帯で、あまり住宅には適さない立地なのでインターができ、緑地公園として整備されたと思われる。




森の中に点在する竹やぶにはたけのこ盗掘禁止の看板がたくさん立てられていた。

ということは、ここでたけのこが採れるということか。

近所の住人が晩のおかずに数本掘ってゆくならまだしも(だめだが)、おそらく毎年大量に取ってくやつがいるな。






猪高緑地自体は大した広さはないが、起伏と変化に富み、じっくりと歩くには半日くらい見たほうがいいかもしれない。


と、いうと期待してしまうが、本当に近所の人がぶらりと行くようなレベルの森。
気合を入れてわざわざ出向くほどの場所ではないかな。







山岳ゾーン山頂には小さな展望台もあり、長久手から瀬戸まで一望できる。

遠くには瀬戸デジタルタワー、万博記念公園の観覧車が見える。

さらにその向こうのなだらかな山は猿投げ山。




地下鉄東山線から見た名古屋インターと猪高緑地。


本当にインターのすぐ横にある。


(2018.3.15)


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