聖地巡礼 鎌倉の旅
「聖地巡礼」
最近聞かれるこの言葉は、別に宗教的意味ではない。
非常に簡単に言うと「映画やドラマなどの撮影が行われた場所を実際に訪れてみる」というのが一番しっくり来るだろうか。
最近ではアニメ作品の背景を写真から加工して使用したりするので、アニメと同じ景色が実際に存在したりする。
そんな場所を聖地として巡るのをマニアの間では人気がある旅となっている。
中には聖地となったことにより訪問客が増え、観光町おこしとしての役割も一躍買っている場合もある。
今回の訪問地は鎌倉。
正確に言うと江ノ島電鉄の極楽寺駅から由比ガ浜駅までの区間。
古都鎌倉は観光客も多く、この極楽寺駅周辺や首都圏から最も近いビーチである由比ガ浜は多くのドラマやアニメの舞台となったことがある有名な場所でもある。
鎌倉と言いつつ、いわゆる有名な鶴岡八幡宮や大仏様はあえて行かなかった。
実は昔遠足で訪れたことがあったので今回は外したのだ。
今回は前にも後ろにも予定のあるタイトなスケジュールだったのでできるだけ最小限の時間で組んだ。
江ノ島電鉄は藤沢駅と鎌倉駅を結ぶ路線。
藤沢からアプローチしてみました。
この江ノ島電鉄に乗るのも楽しみだったのよ。
おお、なかなか近代的な駅ではないか。
失礼ながらもっとレトロな駅舎を想像していたが、なかなか立派だった。
藤沢は都会だからなー。
電車が入って来ると写真を撮っている人も多い。
やはり風情ある電車として知れているのだろう。
調べてみると江ノ島電鉄の歴史は長い。
1902年(明治35年)に藤沢から江ノ島まで開通している。
その後幾度となく駅名が変わり、一度は廃線の危機もあったという。
しかし今ではさまざまなドラマやポスターの舞台となり、地元の足としてはもとより観光の列車としても有名な存在。
車両は全部レトロかと思ったが、床が木の板張りのものから扉の上に液晶画面のついた新しい車両まで混在しているようだ。
ごわっと音がして片開き一枚扉が閉まると、ぶーんと低い唸りを上げてゆっくりと走り出す。
穏やかな春の日の中、何ともいえぬ平和な住宅街を縫って電車は進むが・・・。
大変惜しいことに窓ガラスが汚ったねぇのなんの。
砂だらけでなんも見えんではないか。
江ノ島駅もこのとおり。
何とも残念なことになっている。
線路は藤沢から高架から始まり住宅街の真ん中を走ったがと思えば路面電車となる部分もある。
速度は速くないが、なかなかスリリングだ。
変化に富んで見ていて飽きない。
海沿いに出た。
いわゆるこれが湘南の海、七里ガ浜の風景。
江ノ島電鉄と言いつつ、江ノ島が見えるのは僅かな時間。
この風景があのサザンオールスターズの歌の原点でもあるのか。
いかにも江ノ島電鉄の名にふさわしいこの風光明媚な場所だけに、一般ハイカーも多い。
後で写真を見返すと電車すれすれに人が立っていることが多かった。
共通してみんな立ち止まって電車のほうを見ている。
おお、ここも(アニメの中で)見たことがある景色だ。
電車は時折カーブしてその度にスピードを落とす。
本気で走れば勝てるのではないかと思える速度で走る。
線路は基本単線だが、駅でもない場所に待避所があってすれ違いのために待ち合わせる場所もあった。
しかしこの電車、本当に民家のすれすれを縫うように通る。
庭先で盆栽に水やっているおっさんのすぐ横を通る。
電車が狭いとこ通過マニアにとってはたまらない光景だろう。
プラレールで遊ぶ時、本などで作ったトンネルが狭ければ狭いほど列車が通って出てきた時の喜び。
ホーム作ってギリギリ触れずに通過した時にも脳汁が出る。
わかる?
わっかんねぇだろうな・・・。
揺られること25分、極楽寺駅に到着。
景色がいいので10駅もあっという間だった。
おんや、ホームの向かいの土手が工事中か?
そういえば少し前に大雨で崩れて一時不通になったと言うニュースを聞いたことがあるが、そういえば極楽寺駅だった。
改札を出るところ。
意外に人が多かった。
おおっ、どこかで見たような光景。
この極楽寺駅は「関東の駅百選」にも選ばれている。
なんとも味わい深い駅舎だ。
うんうん、この水路も本物だ。
そう、実写では水の色は水色ではない。
やはり絵(写真を元に加工した絵)のほうが綺麗だ。
なぜか水路を見てたたずむ少女よ誤解するでないぞ、撮りたいのは水路なのだよ。
サーフボードを持った自転車の若者が通ると言うことは、ここから海が近いということ。
それでは極楽寺駅から由比ガ浜まで徒歩の旅、始まりです!
【広告】
アニメ
「エルフェンリート」
【Joshin webはネット通販1位(アフターサービスランキング)/日経ビジネス誌2012】【after201303... |