小牧ふれあいの森を歩く(1)



愛知県の小牧市の東方に「小牧ふれあいの森」という所がある。
小牧市と犬山市の境付近に位置し、小牧市民の憩いの場として親しまれている森である。



(Yahoo地図より

と、言いたいところだが、すぐ南側に位置する「市民四季の森」は地図にも載る非常に整備された公園だが、対照的にふれあいの森は長年の放置の結果荒果てた森だという噂もある。
もはや地図上にも公園としての表記はなく、ただの森という扱い。


しかし軽登山ハイキングを楽しむものにとっては好都合、妙に整備されてしまっているよりも適度に荒れているほうが面白い。
里に近いので適度にハイカーも訪れ、完全なる放置でもなかろう。

春になり新緑の季節、本格的に暑くなる前に軽ーく汗をかくのも悪くない。






ふれあいの森の入口には目立つ看板がある。

恐らくこの道を頻繁に通る人ならば嫌でもこの看板が目に入る。
しかしその入口の道の幅は狭く、一体どれほどがこの森に足を踏み入れたことがあるのだろうか?


それにしても、この道へと入る交差点で、小牧市街からアプローチすると案内の看板が出ているのに、郊外(東側)からだと何の表示もなかった。
完全に小牧市民の為の森らしい。




森の入口には温水プールの施設があって、そこの駐車場が利用できる。

ただし夜間は施錠するらしい。




入口に森の案内地図があった。
この手の案内板は平面に見え、見ただけでは実際の地形が見当もつかん。

冷静に観察すれば真ん中に池があり(水の流れる大きな谷があり)、その周りを囲むように山の中に遊歩道がある。

そう頻繁に来る場所ではないので、今日すべての道をまわってしまいたいがそうもゆくまい。
できるだけたくさん踏破を目指し、まずは最も大回りの道を選ぶことにした。

ふれあいの森から大きく右回りの順路をたどり、展望台に登りそして市民四季の道を帰ってくることにしよう。




「ようこそ!小牧トンボ王国へ」!?

確かトンボ王国は2000年の東海豪雨の際の土砂崩れによって死滅したとの情報の記憶がある。
その後このふれあいの森は立ち入り禁止になり、次第に荒果てていったとか。
その後再び整備されたのだろうか。




道を進んでほどなくするといきなり二手に分かれる。
そして何の案内もない。



右を向くと砂防ダム、左を向くとどうやらゴミ処理施設のようだ。
そういえばこの向こうには温水プールがあり、おそらくこのゴミ処理施設からの熱を利用しているのだろう。

 




ということは車止めがある正面の道が正解。

坂道を登って行くと・・・。



道は突き当たり、広場に出る。
いよいよここからふれあいの森へと突入!




すぐによく整備された池が現れた。
コンクリートや柵の様子から比較的新しく整備された模様。

ダム?

一瞬、食指が動いたがどうもダムではないらしい。
ここが小牧トンボ王国のようだ。
浅い池を覗き込むと小さな魚やカエルがいるのが見える。
自然の生き物を保護する目的で整備された湿地、いわゆるビオトープなのか。




トンボ王国を抜け、石積みの砂防堰堤の脇の階段になった登山道(ハイキング道)を登ってゆく。



天気もよかったので結構多くのハイカーとすれ違う。



振り返ると春日井から高蔵寺の街並み、そして岐阜の山並が見える。
だいぶ登ってきた。



東屋があった。
残念ながら見晴らしはあまりよくない。



休憩しようと立ち止まると、目の前に得体の知れぬが寄ってきて、なかなかこれが鬱陶しい。
寄ってくるだけなら放っとけばいいが、結構な割合で目の中に突進してくる。




尾根道に出ると傾斜は少しゆるくなり、間もなく展望台が見えてきた。

 



春日井の街から高蔵寺、岐阜の山々が一望できる。

案内板は見事に色褪せていたが・・・。



街の景色に目が行くが、ひねくれ者のしぶーのはあえて山並みを鑑賞する。

せっかく山に来たのだから山を見にゃあ・・・。




登山道や休憩所はよく整備されているようで、道は人が頻繁に通っているという印象を受けた。




明るい尾根道を進む。




さて、このまま順路をたどれば、大きく輪を描いて元の場所に戻る。


(Yahoo地図より)

しかし、地図によると標高237mの白山(はくさん)の山頂付近に白山神社があるらしい。





ふと足元を見ると何やら書いてある。

「白山神社←」


なに?



その矢印は、明らかに今までの歩きやすい道の延長線ではなく、そこから左にそれる方向を示している。





本来の予定のコースからは外れるが、せっかくなので遠回りして白山神社に行くことに。






いきなり鉄塔が現れた。


柵も何もないので真下からの風景を堪能。




どこのどなたか存じませんがとても助かります。

小牧アルプスというのか?
気持ちはわからんでもないが、何でもかんでもアルプスにするのはどうかと思う。

静岡県には沼津アルプスというのもある。

親切な方の行為にケチをつけるわけではないが、この案内は見れば見るほど方向がわからなくなる。
展望台方面から来たので迷うことはなかったが、正解は左が白山神社。




さて、改めて地図を見れば判るが、この白山の周りは一箇所を除いて等高線の間隔が狭い。
ということは結構な急勾配のはず。

左上の鉄塔(四角い記号)から白山神社まで、この等高線を突破する!



小牧ふれあいの森を歩く(2)に続く


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