こもでしの滝~足助山中にある知る人ぞ知る滝
愛知県には大きな滝が少ない。
大きな滝では阿寺の七滝や百間滝あたりが有名だ。(どちらも行ったことがある)
愛知県全体は比較的なだらかな地形で、標高の高い山も少ない。
愛知高原の最高峰茶臼山も標高1415mではあるが、車で気軽に行けるほどで険しい山岳地帯ではない。
それでも山間に川はあるので、比較的コンパクトな滝がいくつか存在する。
そんな一つ、足助の山中にひっそりとある滝、こもでしの滝へと行ってみた。
こもでしの滝への道は平坦で決してハードではないが、川沿いの狭い道を長々と走る。
車通りはきわめて少ないが、正直対向車が来たら困る。
こもでし橋をわたり山道へ入るとすぐに滝の入り口はある。
真夏だが蚊よけに長袖。
路肩に車を止め、蚊取り線香の準備も万端。
しぶ-のは蚊が飛んでいるのを見ただけで痒くなるほど蚊が嫌いだ。
だからそんな蚊嫌いの強い味方、蚊取り線香の香りは大好きだ。
この吊り下げ式金鳥蚊取り線香皿(ミニ)は、夏場のアウトドア、自然散策には必需品である。
網の間に線香を挟み燃焼させてゆく極めて安全なもので(セッティングは面倒だが)、肌身離さず持ち歩ける。
今日のような日に、車の中に入り込んだ蚊対策にも有効だ。
このような白い網に挟む。
使った部分だけが黒くなる。
あらかじめ火で炙っておくと全体が黒くなる。
精神衛生上よろしい。
共感できる?
出来ない?
まあいいや。
線香は強靱なヤブ蚊対策に両側から点火するダブル仕様。
(もちろん自己責任で)
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こもでしの滝へは、看板の横から少々わかりにくい獣道を辿ってゆく。
すぐに素敵な沢が現れる。
ミニ滝があり、箱庭のような趣がある。
小さな小さな滝の沢を渡り、さらに獣道を行くこと数分、川が見えてきた。
こもでし不動明王ののぼりと木に結ばれたリボンと途中にあるごみ箱や井戸?の遺構が目印。
森の中にザーと大きな音が響く。
うむ、これがこもでしの滝か。
想像よりも小さいな。
確か滝の定義は落差5m以上で常時水があり云々・・・となっているはず。
どう見ても5mには満たないが・・・。
愛知県には大きな滝が少ない。
しかも猿投七滝のように滝と呼んでいるが大きさ的に微妙なものもある。
まあこれもそこそこの大きさの滝ということで、よしとしようか。
滝の横から上部へ続く道があった。
しかし微妙にハードな道たっだのでやめておいた。
この丸太では多分、しぶーのの体重では厳しい。
この日はこの滝の後にも色々奥三河を巡る予定があったので、危険なことは避けたかった。
周りは鬱蒼と茂る森の中、人工のものはほとんどない。
そんな足助山中ひっそりとある滝、こもでしの滝でした。
耳を澄ませば、滝の音に混じって、画面の奥から膨大な数のツッコミが聞こえてくる。
そう、この滝はこもでしの滝ではない。
微妙な違和感に苛まれつつも、その後の予定に押され滝を後にしたが、家に帰りWeb上にあるこもでしの滝の画像を見て愕然としした。
というわけで1月後、こもでしの滝再訪。
線香のセッティングも万端。
訪れたこの日、夏の猛暑は緩み、爽やかな秋の風が心地よい午後。
しかしこの吊り下げ式金鳥蚊取り線香皿(ミニ)の最大の弱点は、風があると効果が半減してしまう。
防御している人が風上となって煙が流れてしまうのだ。
さて、前回引き返した滝まで来る。
この滝は本来名もなき滝で「下流滝」と呼ばれている。
実はこもでしの滝はすでに目と鼻の先にあった。
後ろ向きでアホ面をお届けできないのが残念だ。
滝の横からさらに上る道。
土部分が一見崩れそうに見えたが、思ったよりしっかりしていた。
ここを突破すると・・・。
例の下流滝の上部に出る。
岩の陰からザーと大きな音がして、のぞき込むと何やら滝が見える。
沢を渡ると目の前に現れる、本当のこもでしの滝。
落差約8m。
なるほど、なかなか立派な滝である。
振り返るとすぐに下流滝の上部。
周囲はほとんど開発されておらず、人工的なゴミがないことから上流に人の手が入っていない川とわかる。
足助山中にひっそりとある滝、知る人ぞ知るこもでしの滝でした。