八事山興正寺の森を歩く
いい季節になりました。
暑くもなく寒くもなく、山を歩くには最高のこの季節。
(なんのかんの言いながら、山にハイキングに行くのは結局真夏なんだけどね。)
休日にがっつりと山を歩くほどの時間はないので、名古屋市内の近場でどこか自然を満喫できるところはないか?
八事山興正寺。
都会の真ん中ながら適度な森があり、興正寺公園としてハイキングが楽しめるらしい。
名古屋市の瑞穂区、昭和区、天白区に跨る八事(やごと)。
名古屋市内では珍しく起伏に富んだ場所で、この界隈には中京大学、南山大学、名城大学、名古屋大学があり、一帯は若者の街としても有名。
交差点付近を見渡すとビルばかり見えるが、このすぐ裏に興正寺の森がある。
八事という地名は「八つの坂が集まっている場所」という由来らしい。
八事の交差点にあった看板。
やってまいりました。
5月は年間通して紫外線が最も多い季節なのだとか。
日焼け止めをしっかり塗って、今日も元気に歩きましょう!
興正寺は八事の駅を降りてすぐのところにある。
広大な駐車場も完備されている、なかなか立派な寺院だ。
観光客も多数来るのだろうか?
なんか想像していたのと違う。
京都によくあるような、街中の古い寺院を想像していたのだが、いたるところがピカピカで新しい。
敷地に入ってすぐのところから、わかりやすく散策路がある。
木々の間の階段を登ってゆく。
これにて迷うことはないので行ってみましょう。
おお、森の中の小道は都会の中と思えぬすがすがしさだ。
時々木々の間から見えるのは隣の大学の建物だろうか?
背景にどうしても都会が入り込んでしまうのが惜しいところだ。
時間帯にもよるがあまり人も歩いておらず、あえてのんびりと楽しみたい。
耳をすませば、都会の喧騒とかけ離れた小鳥たちの鳴き声に混じって・・・。
思いっきり車の音が。
すぐ横には飯田街道、山手グリーンロードがあり車がビュンビュン通っている。
やはりここは都会の真ん中だ。
東山本堂の後ろには中京大?がそびえたつ。
大日堂の前には広場。
ここが八事山で最も標高が高い(海抜80m)らしい。
しかしこのすぐ裏手には大きな通りがあり、マンションがそびえ電気屋さんもある。
すぐそこに迫る現実感。
ハイキングコースをたどると一旦境内の外を歩く。
と思ったら私道らしいので、正しくはここも境内というべきか。
カーナビが間違っているらしい。
確かにここは車では行き止まりの道。
ナビに頼って来てみたらぎゃーという人が連発したのだろう。
再び興正寺内に戻ってまいりました。
今度は境内を散策してみます。
興正寺内の建物は新しく、妙に近代化した寺院のようだ。
というか、境内にエスカレーターがあるのも珍しい。
多少起伏があるので、足腰が不自由な信者への配慮だろうか?
階段を登ると眺めがよい。
東海地区に現存する唯一の木造五重塔で、国の重要文化財ということだ。
そのままさらに奥へ行くと、ここは墓地だろうか?
墓地の中をぼちぼちと歩いてゆくと・・・。
なに?ここから先は女人禁制とな?
近年、女性専用車両やレディースデイなど男そっちのけ文化の中、このようなものがいまだにあるというのも不思議なものだ。
かつては西山と東山に分けて修行の場として女人禁制であったが明治になって廃止され、門だけここに移設されたという。
奥へ進むと、先ほど通った大日堂広場と続いているだけだった。
一周するのにそんなに時間はかからない。
(画像はyahoo地図より引用)
同じ縮尺で比較した興正寺と東京ドーム。
ハイキングと呼ぶには大げさで、散策として気軽に歩くにはちょうどいい。
興正寺というからには本来は寺院であり僧侶たちの修行の場でもあるのだが、ここは観光地化されている。
妙に近代的な興正寺のwebサイト
平成大改修をしているとか。
個人的には古いのもまた好きなんだが・・・。
観光地っぽく顔ハメ看板あるし。
(2016.5.16)