マグライト最強はどれだ?


アメリカのライトメーカーの老舗、マグライト。
誰もが一度は目にしたことがある、有名なライト。
特に単三電池二本仕様のミニマグは1986年に日本に上陸して以来、明るく焦点調節が効く高級な小型ライトとしてブレイクした。
後のLEDライトの出現まで、その王座の地位に君臨した。

電池を多数使うライトは当然明るくなるのだが、多数の電池をまっすぐに並べるという日本にはない斬新な発想で、これでもかというほど長い大型ライトとしても有名。
今ではほとんど見かけることはないが、かつては単一電池8本を並べた8Dモデルや、6Dと同じ長さの7Cモデルが存在したらしい。

MAG-LITE日本公式HP
(現在のラインナップには8Dや7Cは出ていません)


左から6D、6C、5C、4C、3C、2C
(◇印はおよその重心位置)

 この頼もしい長さのライト、決してどこの説明書にも出ていないが、暗黙の使用法がある。それはこの長さを生かした武器としての使用法だ。
 公式HPを参考にすると、ライトは肩の部分に担ぐように構えるのがアメリカ的な使用法。
 目線と同じ高さから照らすことにより視界を確保したり、顔を見られないようにするなどの目的なのだが、同時に長い棒を振りかぶった体勢でもある。特に不審者が銃器を持っていることも考えられるアメリカでは、夜間の警備をする人々にとって、場合によっては相手の目を晦ますと同時に攻撃をして身を守る道具となる。

 凶器を持った暴漢に襲われることなど、一生のうちに一度あるかないかの出来事だろうけども、できることならそんな状況に出会いたくもない。しかしながら、ますます治安のよろしくなくなる世の中、武器の携帯が認められていない一般の人々にとって、危険に遭遇した時に出来る限りの身を守る道具として役立つものが理想である。



【広告】
おすすめライトショップ

ホルキン


マグライト6D

現在販売されている最も大型のモデル6D。
これだけ長いと実に頼りになる。
単一電池6本も使用するのだからもちろん明るい!




外で振り回してみた。

 
たぁー、とぉーっ!


矢場とん?




お、重い・・・。

直径およそ4cmのDマグはとても片手で振り回せるシロモノではない。
しかもこの6D、電池を含む重量がおよそ1430gもある。
振り下ろすだけで手からすっぽ抜けそうだ。

そしてスイッチ付近はチェッカリングがないために滑る。






マグライト6C


単二電池が6本。このCマグは直径が32mm、手の小さい日本人にはちょうどいい太さ。
残念ながら単二電池6本仕様の6Cと5本仕様の5Cは現在製造中止になってしまった。



長い棒を振り回すのは有効なようだが、電池の詰まったライトは重い
重いと振り下ろした一撃を外した時に、再び振り上げるのにロスがある。
そして空振りというのは思いのほか体力を消耗する。
ましてや空振りによって姿勢が崩れれば、逆にスキだらけになってしまう。

振り下ろす一撃は、相手が最初に襲い掛かってきたその一回のみがチャンスであり、失敗が許されない。






トンファーグリップというものがあります。
長いマグライトに取り付けてトンファーという武器として使用することが可能。

これ、最強!






おりょ?

 

なんか引っかかる。




その前に・・・

トンファーの使い方知らん・・・。




残念ながら空手の心得もない。
素人が無闇に扱い方の判らぬ武器を持つこと自体危険でもある。


もはやライフルグリップとしての持ち方用。
あとは転がり防止用か。






6セル5セルモデルの危険なのはその長さ。
見たところまるで棍棒、検問や職務質問の際に見つかると、正当な理由が認められなければ凶器とみなされ没収される危険もあるという。
山の中やキャンプや警備員の見回りならともかく、街中や住宅街でこんな長い棒を持ってうろうろしているのを見つかったら通報ものである。
そのほうが命に関わる危険な目よりも遭遇率が高い。
ましてや製造中止の貴重なモデルを没収されたらかなわない。







ミニマグ2AA(もどき)


かつて一世を風靡した小型ライトの決定版。
単三電池二本仕様、長さは15cm。


何故か平和的光景。

握りやすさ、軽さの面では申し分ないが、何せ短い。ライトとしても暗いのでいろんな意味で心細い。
この長さの棒でクボタンとしての使用なら可能かもしれないが、そもそもクボタンが使いこなせるような人はすでにかなりの実力者なわけで、もしかすると素手でも充分戦える強さの人かもしれない。





ソリテール


マグライト最小のモデルで単四乾電池一本使用、長さはわずか8cm。

これはもはや武器にならない。
握って突くというような使い方は出来るが、とっさの時にこれが頼りになるような気がしない。

ダーツですか?これは。

そもそもポケットにしのばせるキーライトとしての使い方を想定しているので、耐衝撃性もない。



護身具として使用する以前に、そもそもライトとして活躍してもらわねばならないので、明るさ的にもある程度頼りになるものが欲しい。
強力と呼べる明るさのライトはやはり4セル以上(無改造の場合)。
1セル2セル3セルはやはり暗い。


【広告】






各モデルを比較してみました。

全長
ライトのヘッドからテールまでの長さ。
6D・・・・・・・・・・50cm
6C・・・・・・・・・・43cm
5C・・・・・・・・・・38cm
4C・・・・・・・・・・33cm
3C・・・・・・・・・・28cm
2C・・・・・・・・・・23cm
ただしマグライトはヘッドを緩めたり締めたりして焦点調節が出来るライトなので、長さに関しては若干の差が生じます。

有効打突部位
手で握ってその先の部分。(ヘッドのほうを持って振り下ろすと想定して、握った部分を差し引いた長さ。)
6D・・・・・・・・・・45cm
6C・・・・・・・・・・28cm
5C・・・・・・・・・・23cm
4C・・・・・・・・・・18cm
3C・・・・・・・・・・13cm
2C・・・・・・・・・・・8cm
手の大きさや持ち方にもよるが全長より10センチから15センチほど短くなる。面倒なので15センチで統一。)

重量
ライトとして使用している場面での重量、すなわち電池込みの重さ(ライト本体のみの重さ)。
6D・・・・1430g(590g)
6C・・・・・848g(440g)
5C・・・・・750g(410g)
4C・・・・・643g(371g)
3C・・・・・540g(336g)
2C・・・・・439g(303g)
電池重量、単一型アルカリ乾電池(140g)、単二型アルカリ乾電池(68g)を含む。

重心位置
ヘッドから重心までの距離(握った手からの距離)。
6D・・・・25cm(10cm)
6C・・・・20cm( 5cm)
5C・・・・18cm( 3cm)
4C・・・・15cm( 0cm)
3C・・・・13cm(-2cm)
2C・・・・11cm(-3cm)
グリップ部分から重心までの距離が長いほど重く感じる。
重心から離れた場所を持つほど振り下ろす破壊力は増すが、グリップ力が弱いと取り回しの敏捷性に支障をきたす。



マグライトの重心位置は大体真ん中付近に来るが、重心操作をすればまた違った結果になる。
その組み合わせがあまりに多すぎる為割愛。

例えば6Cモデルのテール側に2本のダミーセル(擬似乾電池)を入れ、単二電池4本で駆動すれば(もちろん電球は交換する)明るさを犠牲に軽量化できる。
単3電池を単2電池の大きさにするアダプターを使用したり、アダプターを自作して123A電池を装着することも可能。
替え球によってLED化すれば、2セル3セルでもある程度の明るさを確保できるようになった。










こうなったら専用の道具に学べ。








特殊警棒

照らすことは出来ないが(当たり前だ)、戦う為に作られた専用の棒。
(※特殊警棒の所持は禁止されていませんが、正当な理由なく携帯することは禁じられています。)

特殊警棒3段黒
直径・・・・・・・・・・・・・26mm
全長・・・・・・・・・・・・40.5cm
有効打突部位・・・・・・24cm
重心位置・・・・・・・・・15.5cm
重量・・・・・・・・・・・・・・・352g

特殊警棒3段銀
直径・・・・・・・・・・・・・23mm
全長・・・・・・・・・・・・・・50cm
有効打突部位・・・・・39.5cm
重心位置・・・・・・・・・・22cm
重量・・・・・・・・・・・・・・353g

 
確かに特殊警棒はそれなりに考えられた物で、扱いやすい。
特に3段黒のほうは重心が手元にあり、非常に小回りが効く。
長さは短いが、短いゆえに不安になるということを感じさせないバランスのよさだ。



日本における警棒の基準は「長さ60cm以下、直径3cm以下、重量320g以下の円棒」と定められています。
ただし現在警察官が持っている警棒は65cm。
従来の長さ(53cm)の物だと「短くて相手との間合いがとりにくい」とのことで2006年より12cm延長されたそうです。
この65cmこそ、実践に基づく長さ。

ここで気がつくのは特殊警棒は意外なほど軽い
そして細い


それから比べるとマグライトはどれも太すぎであり重すぎである。

特にテールまで電池を詰めたマグライトは、思いのほか重量がかさむので戦いには向かないと思われます。

個人的には5Cモデルに3セル用のLEDを入れ、テール側にダミーセルを2つ入れたものが軽くて使いやすいと思うのだが・・・。




忘れてはならないのが、人間危機に面した時にまずは、

逃げる。

武器を持って、勇猛果敢に立ち向かうのではなく、まずは逃げる。

これが基本。

しかし不幸が重なって、どうにも逃げることのできない状態で最後の最後、ついには自分で身を守らなければならない状況になってしまった時、

「たまたま持っていたライト」

で応戦する。


最大の目的は相手を倒すことではない。
すなわち武器は攻撃の為ではなく護身のためである。








 マグライトは一見すると長さが長いほうが間合いが取りやすく有利に感じる気がするが、イザ振り回してみるとその重量ゆえに取り回しがしづらいところもあった。明るさを最優先にし、見た目の長さで相手を威圧するか、リーチは短いが実際の小回りを優先するか、いわば究極の選択になるだろう。
 テールにつけられる特殊警棒アタッチメントでもあればいいのに・・・。




4C

ライトとして頼れるギリギリの明るさ。
護身具として成り立つギリギリの短かさ。
そして凶器とみなされないギリギリの長さ。


追記・・・サイトをご覧になられた方より「仕事で使っていた3D(単一電池3本)ですら職務質問にて没収された」という知らせがありました。
大型のライトの携帯には注意が必要です。


【広告】


戻る

TOP

inserted by FC2 system