三嶋大社の桜祭り
静岡県の東部にある三島市は伊豆の玄関口として知られ、古くは東海道三島宿として栄えた歴史ある町。
市内のあちこちに湧水があり、三島市は緑と水と文化の都として「街中がせせらぎ事業」を展開している。
公園や遊歩道が整備され、散策にはもってこいの街。
市内を流れる川の水は驚くほど澄んでいて、国土交通省の水の郷百選にも選ばれている。
東洋一の湧水を誇る柿田川もすぐ近くにある。
湧き水の川の水はそのまま飲んでもなんら問題ないほど質がよく、柿田川を水源とする水道水は便宜上消毒をしている程度。
良質な水と温暖な気候、伊豆富士箱根と囲まれた景色、温泉、駿河湾の豊富な海の幸と、まさに至れり尽くせりの土地である。
前日までの雨が止み、多少雲は残るものの、穏やかに晴れた日。
世間はどうやら休日らしい。
仕事が昼のうちに終わり、せっかくなので三島の街中をぶらりと探索しつつ、春を満喫してみましょうか。
特徴ある三島駅南口の駅舎。
大小二つの屋根は、富士山と宝永山を表しているのだとか。
昔、子供向けの百科事典の「駅」の項目の図に、この三島駅がモデルだった記憶がある。
その絵にはなんとホームに停まる蒸気機関車が描かれていた。
(実際には新幹線と蒸気機関車は混在したのだろうか?モデル図なのだろうか?)
一時は建て替えの案もあったようだが、どうやら残っている。
この三島駅を起点に、伊豆箱根鉄道の駿豆線(すんずせん)が修善寺まで延びている。
地元の人々はこの伊豆箱根鉄道を略していずっぱこと呼ぶ。
三島広小路駅のいずっぱこ。
市街地の様子。
市内で最も大きな交差点付近。
こじんまりした街だ。
暫く歩くと三嶋大社の正面の鳥居が見えてきました。
休日だけあって人が多い。
ここの桜は有名らしく、遠くからも観光客が訪れる。
鳥居をくぐるとすごい人だ。
その人の波に負けないくらい桜が咲き誇っている。
池の水面には無数の花びらが。
大きなカメラを持った人々が盛んに写真を撮っていた。
池には大きな鯉がうじゃうじゃ、ここの池の水は残念ながらきれいではない。
おいっ!子供落ちるぞ!↑
池の上にはたわわに咲いた枝が垂れ下がり、春を感じさせる。
この日は風もなく暖かな日。
強い日差しは薄曇でさえぎられ、遠くの景色が霞む典型的な春。
ん?
池の中の岩の上になんかいる。
亀いすぎ!
参道の人々は思い思いの場所で写真を撮っていた。
最近は携帯のカメラで撮る人が多い。
それれにしてもいい匂いだ・・・。
出店では焼き鳥やイカや貝などの魚介類が売られている。
誘惑が多くて困る。
減量中なので我慢我慢!
ここ三嶋大社内ではゴザなどを敷いて陣取ってのお花見は禁止とみえ、人々はぶらぶらと歩きながら楽しんでいた。
結婚式を挙げる人々もいた。
門をくぐると何か雰囲気が変わる。
気のせいか桜の色が白くなったような気がする。
気のせいかもしれないが。
門の内側には出店はない。
宝物殿の隣の舞台ではなにやら踊りの演舞が行われていた。
以前は敷地内にたくさんの鶏がうろうろしていたが、鳥インフルエンザ警戒の影響か一匹も見かけなかった。
そしてこの裏手には鹿!
おおっ!うじゃうじゃいる!
売店には鹿のえさ、はとのえさ、鯉のえさが売られている。
はとのえさがあるあたり、都会に比べてまだまだ大らかだ。
餌マニアなので必ず買う。
くれっっ!くれっっ!
くれぇぇぇぇっ!
鼻が集中する。
こうして見るとやはり鹿は小型の牛。
普段は飢えている鳩たちも今日はボーナス状態。
本殿に近づくにつれて桜の木は減り、人もまばらになってくる。
みんな桜が目当てなので致し方ない。
外の世界のような浮かれたムードはなく、厳かな空気が漂う。
中では結婚式が挙げられていて雅楽隊が演奏していた。
今時雅楽の生演奏は珍しい。
せっかくなので参拝。
健康的に痩せられるように祈願しました。
神社の裏門に当たる道。
鬱蒼と茂った木々で昼間でも薄暗い。
この雰囲気が結構好きだったりする。
翌日、帰りの新幹線の時間までかなりあったので、駅前にある楽寿園にでも寄ろうと思ったが休園日だった。
がーん!