趣味の電気工作

怪しげな改造、改良と称しての破壊など、気まぐれに電気工作で遊ぶページ

センサーライトの改造


我が家の玄関には1つのセンサーライトが活躍している。


注・・・ここはまな板の上

乾電池式で人の有無を感知する上、周りが明るい時には光らずに暗くなると作動するという優れ物である。



今日日節電が叫ばれている中、靴を履く際のほんの少しの為に天井の明りを灯すのは忍びない、といったエコ心からこのライトを置いている。



元々は単三乾電池4本で豆電球を光らせる構造で明るさ的にも不満はなかったのだが、いかんせん通常作動させると電池の減りが半端ではない。
しかし手軽に扱える充電池のおかげで、乾電池式の機器も随分エコロジーになった。



さらに電池寿命を延ばすために電球をLEDに替えて駆動させている。



しかし困ったことがある。

電球に比べ5mmのLEDではいかんせん光量が不足している。
暗順応が遅い人間の目にはこの僅かな光では暗すぎて玄関全体を照らすには不十分だ。

玄関が暗いと反射的にスイッチに手が伸びてしまい、これはもう長年の習慣。
センサーライトも設置しながら電気もつけるとなればエコどころでなく本末転倒踏んだり蹴ったりである。




複数LEDに増やすか、高光度LEDにしてはどうだろうか?




いや、それでは消費電力が上がってしまう。




今取りつけられている5mmLED玉1灯でも、ピンポイントで狙えば充分な明るさになるはずである。




ピンポイントといえば・・・




クリップ式アームライト。

どこにでもつけることが出来てピンポイントで照らすには便利な小型のライトなのだが・・・。




ライト部分はこのヘッドのみで、豆のように小さなボタン電池LR41が4個で点灯する。


バラバラになってもこの通り、まだ光ってます!
手品のような光景。

電池が小さいのでランタイムが短く、あまり実用的ではない。




というわけでこいつらを合体させてしまおうか。


【広告】


まずはコードを通すための穴を穿つ。
アルミニウムなのでピンバイス手回しのドリルで簡単に貫通。




本体のほうにもアームが固定される穴を穿つ。
前回の改造では出来るだけ「元の筐体はそのままで」という改造だったがこの際致し方ない。

幸いぴったりサイズのドリルがあったのでアームを押し込むだけで固定できそうな穴が開きました。




おりょ?

前回の改造でLEDの足の切れ端と熱収縮チューブを使っての簡易ソケット構造になっていた。




半田付けではなく多少のロスがあってもLEDの交換が容易い仕組みにするとは我ながら天晴れな。

過去の自分に関心しとるな。
というより、前回このような構造にしたことなどきれいさっぱり忘れていたことのほうが問題では?




せっかくなのでこの構造はありがたく使いましょう。
今回も根元は差し込むだけで半田付けしません。




LEDは前回取り付けたものを使うか?このアームライトの物を使うか?
どうやらどちらも5mmLEDで、アームライトに使われていたのは頭を落として拡散光仕様にしてあったものだ。




しかしアルミニウムのベゼルがリフレクターとなり、結構なスポット光になっている。

わざわざ拡散させておいて集光するとはよくわからん構造だ。




アームライトのLEDがまずまずの明るさだったのでそのまま使用。
もちろんLED側のコードは半田付け。




幸いパーツはぴったりの大きさだったので接着の必要もなく押し込むだけで組み立てることが出来た。

 

次の分解修理改造も簡単。




完成しました。

何じゃこの提灯アンコウはーーー!?




まあ今まで光っていた場所が光らずにアームの先が光るようになっただけなんですけどね。

ところがこいつ見た目のコミカルさとは裏腹に、実に使い勝手のよいものに変身したのだった。

この手のセンサーライト最大の欠点はセンサーと光の向きが変えられないことだった。

人を感知する方向と照らす方向が同じでなければ成り立たず、照らしたい方向に本体を向ければセンサーの向きが合わず、センサーの向きを合わせれば照らしたいに向かない、こんな状況だった。

このアームのおかげで設置場所の選択肢や可能性が大幅に増えた。

そしてピンポイントならば光源が目に入らないので幻惑されることもなく、5mmLED1灯の明るさでも充分明るい。
これならば電池寿命もかなり長くエコである(単に電池交換が面倒なので出来るだけ長持ちしてくれるとありがたいというだけなのだが)。




これからも玄関で活躍してもらうとしよう。

夜中にトイレに行く時など、ほんの少し照らせば事足りてしまうのでわざわざ電気をつけるのも忍びない。
こんなものを沢山作って、家のあちこちに置けばほとんど電気をつける必要がないかもしれない。


趣味の部屋に戻る

TOP

inserted by FC2 system