趣味の木工

趣味と実益を兼ねた木工作業の数々

車の取っ手が壊れた


「ぎゃっ!」


ある日、車から降りて荷物を下ろしている時に後部座席を開けようとした嫁から短い悲鳴が聞こえた。

ガーン!!




ガガーン!!



樹脂製の取っ手がもげてしまったのだ。



実は今回が初めてではない。
車も古くなるといよいよ樹脂製のパーツも痛んでくる。
運転席後部のドアの取っ手ももげたことがあり、もげた取っ手が二つ写っているのはそのためである。



さすがに取り付けはドア内貼りを外す必要があるので修理屋さんにお願いするしかない。




というわけでパーツを取り寄せてもらったわけだが・・・。

なぜかうちにある。



じゃねえか!



そう、しぶーのの車はもう年式が古いので新品パーツの同色が残っていないという。
まあ色違いでも見た目の問題でかまわないのだけども、せっかくなので同じ色を調合してもらって塗ることにした。
(市販の既成の色では純正に比べてどうしても微妙に違うらしい。)

塗料代だけだと2000円くらいだったか。
業者に塗装を頼むと○万円かかりそうだったので自分でやってみては?
と車屋さんの親切なアドバイス。





どうしようか?
車の塗装などやったこともない。
でも出来るようになっておくのも今後役に立つかもしれない。


さいわい取っ手だけなので万一失敗してもそんなに目立つ部分でもなく、ある意味安心してチャレンジできる。


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まずは外せるパーツはすべて外す。

とはいえパッキンくらいしか分解できなかった。




耐水ペーパーで塗装を荒らして次の塗料が乗りやすくする。
せっかくピカピカなのにちょっともったいない気分。

 

稼動部分の内側も塗装する為にかますスペーサー(いらない木片)も準備します。




塗る必要のない部分をしっかりとマスキング。

ボール紙で擬似ボディ。
おおっ!なんか本当に白い車のドアのようだ。

ペーパーがけしたので艶はなく、微妙に地肌の黒い樹脂が透けている部分もある。




今回の塗装は下地塗り仕上げ塗りをせずに、色塗料をそのまま塗るだけにしました。
取っ手だけなので遠めに見て判らなければよしよしましょう。

に出て塗装開始。

スプレー塗料はちょっと遠くから初めて塗りたいものの上を通過して止める。

本当はスプレー缶を垂直に保つように塗るものを立てたほうがいいのだろうけども、場所がないので地面に置きました。

一度に厚く塗らず、数回軽く吹いてから数分間乾かしを根気よく繰り返します。




乾燥中。

ラッカー塗料はすごい臭いだがすぐに乾く。




7〜8回ほど繰り返しただろうか?
しっかり乾燥させてさらに重ね塗りするためにもう一度耐水ペーパーで表面を磨く。



ベンジンで脱脂。

同じ色に染まった周りのボール紙をみるとなかなか綺麗に染まっているのがわかる。
スプレー塗料は基本に忠実に行えば、素人でもかなりいい具合に仕上がるということがわかった。




塗り残した表面も同じようにスプレーして完成。

今回の塗装は家のすぐ前の路上
周囲の寝静まった夜中に行いました。
フラッシュ焚かないとこんな暗さ。



本来ならばこの上にクリアーの塗料をスプレーするべきなのだが、そんなに触る部分でもなく見た目がまずまずなので良しとしました。

取り付けは車検のついでに車屋さんにお願いしました。


というわけで取っ手は無事に直りました。

めでたしめでたし。






さて、この記事は「趣味の木工」

言うまでもなく、車の取っ手は樹脂である。

で、これのどこが木工なのか?



この車の塗装、実は壮大な前フリでもあったのだ。



塗料の缶はまだ半分ほど残っている。
車屋さん曰く、一度調合して使い始めたスプレー塗料はそんなに長持ちはしないという。

というわけで余った塗料であるものを塗ってしまうことにしました。



そのあるものとは?(つづく)



(2014.1.13)


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