趣味の木工
趣味と実益を兼ねた木工作業の数々 |
木製電池ボックスの作成
以前こさえた直列並列切り替え式電源ユニット。
単3乾電池2本を収め、スイッチひとつで直列3V と並列1.5Vの切り替えができ、並列の場合には電池1本でもOK。
こいつがすこぶる使い勝手がよく、色々な電気工作の実験にはなくてはならないものとなった。
しかしいつまでもかまぼこ板の上でハラワタ見えまくりでは忍びないということで、立派な箱を作ってやることにしました。
木製の電池ボックスといっても、プラスチックの電池ボックスを収める木枠とも言える。
使う木材は東急ハンズで買ってきた厚さは5mmほどのブナの板。
他の工作でも良く使うパドックや紫檀にしようかとも思ったが、色の濃い木材だとおがくずの掃除が大変なので白色の木にしました。
寸法を測り、電池ボックスにぴったりあわせた箱を作ります。
電池ボックスにぴったりあわせた箱を作ります。
大事なことなので2回言いました。
そう、これはしぶーのの木工にしては画期的なことなのであった。
箱状の物を作るのにとても大事なのは寸法が正確なこと。
そして直角ができていること。
平行と直角の集合体ゆえにいい加減な作りだと歪んだものが出来上がってしまう。
なのでズボラなしぶーのは箱状のものを作る時には、なるべく買ってきた板の幅や角を生かすように設計する。
最終的に出来る箱の大きさではなく、売られている木材の寸法に合わせた箱を作っていた。
今回は出来る限り直角の精度を追求しました。
のこぎりで切り、定規を合わせヤスリで微調整。
厳密に言うと機械でカットされ売られている状態でも、直角や直線が狂っていることもある。
結構根気と集中力がいる作業なので休み休み、決して作り急がないようにしました。
電池ボックスが収まる部分の壁に、端子の収まるスペースを作りました。
スイッチをビス止めする部分。
組み立てる時も細心の注意を払い、直角が歪まないように接着。
とりあえず急ぐ必要はないので、夜な夜な少しずつ作業を進めました。
まさに趣味の木工。
数日間かけ、箱状のものが出来ました。
ひとまずきちんと収まるか確認のため仮組み立て。
きちんと組み上げることが出来るのがわかったので再び分解して、箱の仕上げにかかります。
ヤスリで丁寧に角を落としていきます。
全体をサンドペーパーで磨き、欠けた部分には木工ボンドで埋めてパテにしました。
↑ 手怪我した
水性の透明ニスをごくごく薄く塗り、木の質感は残してツヤのない表面仕上げにしました。
ようやく完成。
電源ケーブル端子台やスイッチの板は分解を想定して両面テープで貼っています。
電池ボックスはぴったりと収まるようにしたので端子や配線は見えません。
電池ボックスの横の出っ張り(横に並べる時のガイド)は削った。
端子台も裏側をえぐり中に配線。
電源コードは取り外し可能なようにしました。
素晴らしく満足の行く完成度、これにて電気の実験がたーのしー!くなります。
実は今現在稼動中の電池ボックスは新たに配線しなおしたもの。
一度は完成して、モーターのテストなどに大活躍中でした。
ところが色々な部品が散らかった上での作業、垂れ下がった端子は知らず知らず金属に触れてしまっていた。
単3型充電池2本直列の電圧2.4V 足らずだが、端子同士が接触した状態はまさに短絡、ショートである。
面倒なので電源ユニットのスイッチを切らずに、短絡していることも気づかずに作業に没頭していた。
わずか数分後、どこからともなくプラスチックの焦げる臭いに気づいた時には遅かった。
電池ボックスは溶け、木枠の内側は焦げ、充電池は触れないほど熱くなっていた。
よほど発熱したのかコードは溶けてくっついています。
電気を扱う上での基本中の基本ができていなかったことになる。
全くもって恥ずかしい限り、猛省に値する。
この事故はあまりにも初歩的ミスだが、場合によっては配線を間違えても起こりうる。
たかが乾電池と言えども馬鹿に出来ない。
下手をすると火事になっていたかもしれない。
(2017.2.18)