趣味の木工

趣味と実益を兼ねた木工作業の数々

木製簡易譜面台を作る


以前お花見の時に、外でウクレレを演奏する時に手ごろな譜面台はどうしようか?と工夫したことがあった。

その時にはウクレレのヘッドにつけたクリップで譜面を固定するというものだった。


まあ便利なのだが、専用の小さな譜面の用意が必要であったりヘッドが重くなるなど使いにくいところもあった。

なにか簡単な仕組みの軽くて安い折りたたみの譜面台などないだろうか?

そういえばウクレレのレッスンで、生徒たちは各々机の上で譜面を見るのに折りたたみの書見台を用意している人もいる。




100均で売られていた木製写真スタンド
本当はプラスチックの組み立て式書見台もあるらしいのだが見つからなかった。



仕組みはこれ以上ないというほどシンプル。
木製なのでとても軽量。

うんうん、いいでね?

安いし、過酷に使うにしてもこれならばどうなってもいいし。

自宅で編曲作業の時、パソコンの横に立てて使うのにもちょうどいい大きさ。




とはいえこれはA4サイズの譜面では上部が折れ曲がって使えない。
台紙を当てれば解決だが色々と用意が必要になるのなら本末転倒だ。

というわけで竹の割り箸を使って延長フレームをくっつけてみました。

セロテープで貼っただけ。

こんな仕組みでも格段に使いやすくなった。


これでいいんじゃね?



・・・・。



本体との接合部分にストローを使い、伸縮可能にしました。



これで収納時には小さくすることが可能です。

この先端部分をきっちりくっつけずに可動式にしたのがミソ。





・・・・。





機能的にはこれでいいのだが、見た目が・・・




しぶーの独特のくそA型根性

スポーツジムでバーベルを持ち上げる時に、天井の模様とバーベルのバーがきっちり平行でないと妙に落ち着かないのでスタンドごと動かして修正するほどの神経質さ。




さらに改良を加えました。

見た目は以前とほとんど変わりません。


おんや?真ん中の足に当たるバーが二重になっている。




そう、この部分が上部まで起き上がり、上方向の譜面を支えます。

付け足した素材は薄くても丈夫な竹。

なかなかの完成度になりました。




さて、気をよくしたしぶーの、今度は完全に設計から見直したしぶーのスペシャル譜面台の製作に着手。


厚紙のモデルを使って稼動部分の寸法を決定。

 

三角の角度や足の長さがいい加減だと立てた時に安定しない。

三角形で直立する写真立ても、結構微妙な寸法で成り立っていることもわかった。



設計が決まれば材木で組み立て。
チーク材を使いました。
この材は何もしていないのに妙にオイリーでねばねばした手触り。
木自体にかなりの油分を含んでおり、接着し難くちょっと失敗した。
次は別の素材で作ろう。

 

肝心な部分は丈夫にする為、掘り込んで組み木にしました。




かくして完成した折りたたみ式簡易譜面台



大きさはウクレレと比べてもかなり小さい。

携帯のカメラな上、蛍光灯直下なので写真のホワイトバランスがめちゃくちゃなのはご愛嬌。



折りたたんで収納された中にはつっかえ棒と上部フレームが。



伸ばして中央のねじを締めて固定したところ。




上部に伸びたフレームとちょうどA4の楽譜と重なるように設計されています。

これにより楽譜の上部をクリップで留めることが出来ます。

実はこれとても重要で、屋外では結構風があって譜面がめくれたり飛ばされたりするため。




小さな譜面だったこのように使用もOK!




さらにこの譜面台を設計したのは、いつも持ち運んでいるウクレレケースの上部にちょうど乗る幅にするため。

これにより屋外の椅子に腰掛け、足元にケースを置いてその上が譜面台になるのだ。




可能な限り小さくしたのでウクレレケースの中にもすっぽり納まりました。

もっと軽量な木材を使ったり、竹を使えばさらにフレームを薄くて丈夫に設計できます。
ただしあまり軽いと譜面台ごと風で飛ばされてしまいますけど。




近所の路上のベンチで試運転。

なかなかちょうどいい高さで見やすい。


しかしこの日は風が強く、下手するとウクレレケースごとぶっ倒れそうな勢いだったので早々と退散しました。
やはり屋外では色々と障害が多く、必要以上の固定や安全策が必要だと思いました。



(2014.5.3)


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