趣味の木工
趣味と実益を兼ねた木工作業の数々 |
いつも肌身離さず持ち歩いているキーホルダー型ミニナイフ。
ちょっとした封を開けたり、ネジを回したり何かと役に立つ。
元々は赤いプラスチックのカバーだったが、擦れ合って割れてしまったのでコアの木を使ってボディを自作していた。
コアは木目が美しいが擦れ合うカギには耐えられず、見てのおとり端々はハゲてすり減っている。
そして
ありゃ。
ちょっと前に駐車場で地面に落とした記憶があり、その衝撃でどこかへ飛んで行ってしまったか。
過去に何度もとれたことはあり、そのたびに貼り付けてきた。
今回はそれに気づかず、とうとう失くしてしまったか。
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しぶーのの宝物、銘木箱。
昔、中西ウクレレ工房でいただいてきたハギレ材。
これとつながる木材は今でもどこかでウクレレとして活躍しているに違いない。
これなんかまんま指板ではないか。
今回は見た目よりも耐久性を重視して黒檀(エボニー)で作ってみよう。
黒檀は主にインドや南アジアで採れるカキノキ科の木材で、非常に硬く重い。
そのほとんどが楽器に使われるが、一部仏壇に使われるのでも有名。
使う分だけ切り取り、残りの切れ端は箱の中へ戻す。
2枚を両面テープで貼り合わせ、ヤスリで整形。
うむ、木はいい。
木材はいろいろな種類があり、それぞれの切り心地削り心地がある。
よく似ている黒檀紫檀でも、刃物を当てた手応えや匂いはまるで違う。
切ったり削ったりした者だけが感じる独特の親近感がある。
全体の形が出来たら2枚を剥がし裏側に窪みをあけ、仕上げはシンプルに亜麻仁油でオイルフィニッシュにしました。
どうせ使えば削れてゆくもの、手で触って脂も染み込むもの。
以前のコアの木に比べ薄い板を使ったので全体もだいぶ薄くなりました。
今回はライトも一回り細いものにしてみたので、カギ束全体の大きさもコンパクトになりました。
持った感覚がかなり小さく、これでポケットに掛かる負担も減るはず。
普段は持ち歩いていることすら忘れているが、いざという時にはことのほか役に立つ。
(2022.10.23)
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