趣味の木工
趣味と実益を兼ねた木工作業の数々 |
ピックガードの製作
最近のメイン楽器、中西のマーチン5Kモデル。
アバロンのバインディング、コアの古材を使用した中西ウクレレの最高峰。
ソプラノウクレレには珍しく、1番線の高いA音が非常によく鳴り、しぶーのの右腕として頼もしい存在。
製作者の中西清一さん亡き後、この楽器にも末永く活躍してもらわねばならないため、傷防止のピックガードをつけることにしました。
まずは厚紙を使って型紙を作ります。
しかしこうして改めて見るとたいした木目の楽器だな。
音さえよければいいし、演奏中には見えないので気にもしていなかったが・・・。
少しずつ切って微調整、形が決まりました。
さて、どんな木を使おうか。
この箱はしぶーのの宝物で、中西工房へ遊びに行ったときに捨てるはずのハギレ材をいただいてきたもの。
いわばウクレレになるはずだった材木の一部たち。
この材の別の部分は今どこかでウクレレとして活躍しているに違いない。
素晴らしい木目のコア材。
ウクレレ本体もコアなので木目にあわせてこの豪勢な木を惜しげもなく使うとしよう。
合板だけどなw。
厚紙で作った型紙から写し取ります。
薄い板なのでカッターで簡単に切れます。
大まかに形を整えます。
曲線はヤスリで微調整。
削ってはあててみてを繰り返し、ぴったりの形にします。
黒檀紫檀のような色の濃い木ではないので油ニスで塗装しました。
トラ目模様が一層際立ってとても美しくなりました。
しかしその反面、塗料の染み込んだ薄板は必ず曲がります。
熱をかけて平らにしてみたが完全には戻らす、微妙にウクレレと密着しなくなってしまった。
何とか両面テープで押さえ込んで完成。
今でも微妙に浮き上がってくるので、時々押さえて貼りなおしています。
まあピックガードというだけに、いつかは傷だらけになって交換するのでまあ良しとしましょう。
(2014.4.13)