趣味の木工
趣味と実益を兼ねた木工作業の数々 |
木製テーブルの塗装(ラッカー編)
台所の食卓件作業テーブルの塗装がまただいぶ剥げてきた。
前回の塗装が2012年、およそ5年でごらんの有様。
ちょっとサイクルが短い気がする。
見た目の悪さならば少々のことは気にもしない。
しかし夏場の汗でにじんだ手をしばらく置いて持ち上げると、剥げた塗装が手に貼り付いてくるようになった。
どうも経年劣化で塗膜の密着が弱っているらしい。
今の塗装はもともとの塗装の上から油ニスを重ね塗りしている。
もともとはおそらくラッカー塗料。
本来ならば木の地肌まで削って塗装しなおすのがベストだが、多少の足付けだけで重ね塗りしてきた。
やはりラッカーの上にはラッカーがベストなのか。
今回は意を決してラッカー塗装にチャレンジしてみました。
まずは前回同様、キャンプ用のテーブルを横に設置し、今あるものをそちらに移す作業から。
ってなんじゃこりゃ!?
いつから始めたか、嫁がせっせと行なっている抜け羽根コレクション。
ねと毛(ダウン)、顔の周りの色羽根とミクロ羽根、びょろん入れもある。
そう、ラッカー塗料は臭いもきつく、コイツが寝静まってからでないと作業が始められない。
ところでコイツ、何をなさっているのか?
じつはお食事中だったりする。
これのどこが食事風景なのか、長くなるので後ほど・・・。
首都機能を移転しました。
鳥の寝ている部屋は出来るだけ密閉、換気扇を回して窓は全開。
塗装中は台所機能も停止。
現在一般に売られているシンナー溶剤には有毒成分は入っていないとのことだが、さすがにあの臭いを長時間嗅がされたらたまったものではない。
テーブルの縁にマスキングをして、まずは古い塗膜を剥がします。
ラッカー薄め液を全体に塗ると、油塗料は溶けて柔らかくなる。
そこを一気にスクレーパーでこそぐ。
びゃーっと剥げるので結構面白い。
古い塗装の除去、次の塗装の足付けに300番のサンドペーパーで均す。
今回使用する塗料。
液体クリアラッカーの刷毛塗りバージョン。
ラッカー塗装は過去何度かウクレレに塗ったが、いずれもスプレーだった。
(サンディングシーラーという下地塗料は刷毛塗り)
過去の記事→ウクレレ割れ修理
液体クリアラッカーは多少薄めてもべちょべちょで、まるで水あめを塗っているようだ。
溶剤は非常に揮発性が高く、塗っている傍から乾いてゆく。
同じ箇所を何度も刷毛で往復できない。
そしてすごい臭いだ。
昼間ならどこかで工事しているなという考えも出来るが、夜中に一体なにをやっているのだろうかと心配になるほど。
テーブルの塗装です、はい。
一通り塗り終わったところ。
べっちゃべちゃに塗って刷毛目もありあり、美しいとは言えず。
塗料が乾燥する間説明しよう、どうしてうちのインコがズボンから餌を食うようになったか。
我が家のだけかもしれないが、オカメインコは布に異常な興味を示す。
洗濯物を室内に干そうものならすぐに飛び乗り、床を雑巾がけしようものなら駆け寄ってきてアジの開き(求愛のダンス)をする。
洗濯物超萌え〜!
見かねた嫁が古くなったズボンをおかめ用に開放し、これがまたいたく気に入ったようだった。
ファスナーやボタンをえじえじと噛み、よじ登ったり中にもぐったりと、わが陣地を謳歌していた。
これには他の洗濯物を守る囮の目的も果たしていた。
何やってんのあんた
長時間ズボンの中にいた時にトフリンやら羽根やらが床に落ちるのを防ぐために、ズボンの裾を結ぶこともした。
この結び目に乗ることもたいそうお喜びであった。
(トフリン・・・・とり⇔ふん)
ある時ボルケーノ(噴火口の意)の上に粟穂を吊る。
案の定狂ったように召されるオカメ。
ほとんどの種ガラがズボン中に落ちるので掃除が楽という理由から。
ズボンの中には種ガラと抜け羽根とフンが溜まっていった。
しかし中には食べこぼした粟粒も中に落ちてゆく。
ズボンの布を外側から齧っていたオカメは布越しに小さな粒があることに気づく。
大好きな布の向こうにある小さな粒はクチバシで遊ぶには格好の的になり、来る日も来るもこの布越しの粒を齧り続けた。
そしてある時奇跡は起こる。
クチバシで捕らえられた粒は、ズボンの布の繊維を押しのけ、布を破ることなく外側へ通過したのだ。
布の向こうの粒は食える!
あっという間に学習し、それまで闇雲に齧っていたのが今や布から器用に種を取り出す方法を編み出した。
それ以来このズボンは遊具兼、餌ホッパーと化したのだ。
ラッカー塗料は揮発性の強い溶剤だけに乾燥も速く、夏場なら数十分から1時間ほどで乾燥する。
あれほどテカテカだったのが、だいぶ痩せてヤスリ目が見えている。
刷毛目が残っていたのも痩せた分だけ目立たなくなっている。
これでは塗膜が薄いので再びべちゃっと塗る。
刷毛できれいに塗るのはなかなか難しい。
ある程度厚塗りになるようにべちゃべちゃと塗っていく。
乾燥する間に風呂に入ったり、合計3回塗装。
翌朝。
表面を均すために600番の水ペーパーで一度だけ研磨。
日の光で見ると全体が良く見えムラもよく判る。
やはりできれば作業は日中がベストとも言える。
うむ、これ以上は仕上げの問題になるか。
最後にもう一度全体にべちゃっと塗って完成としました。
刷毛目は残っていて体育館の床状態。
でもこんな仕上げの家具見たことあるぞ。
塗り方もまだまだ下手だが耐久性があれば問題なし。
この先どのくらい持つのかは今後に期待。
(2017.9.11)