趣味の木工
趣味と実益を兼ねた木工作業の数々 |
ウクレレの凹み直し
ウクレレの弦交換をしました。
音量や音色はまだ弱っていなかったが、ここ最近弾いていてどうも音程が合いづらくなってきた。
いつも決めている交換時期よりもちょと早いが、あきらめて交換してしまいました。
ウクレレのナイロン弦は張ってからもよく伸びるので、これでもかというくらい音が下がってきます。
その後一週間は調弦しながら弾きまくらないと安定せず、とても本番に使えたものではありません。
ようやく安定して来た頃、ある結論を導き出した。
2弦がハズレである。
多少ビビリが出て(ビビリ自体は冬場にはよく起こるので気にしていませんが)音色に雑味が多く音量も出ない。
弦にハズレがあるのはよくあることで、ハズレかどうかは実際に張ってみるまでわからない。
外してみると何やら不均一に曲がった「だめぽポイント」が・・・。
しかし、張る前の状態でこのような部分があっても問題ない事もあるので、弦の良し悪しは見ただけではわからない。
張替えた弦は音程は合うものの、音色がこれでは話にならない。
まだ張って間もないが、潔く新しい弦に交換。
このためにいつもセット弦の束は常備している。
セット弦の中から2弦だけ出して張替え、例のごとく調弦しては弾いてを繰り返しながらいごいごしていて、もうそろそろしまうかな、という時・・・
ケースの金具の鋭い部分に楽器をカツンとぶつけてしまった。
げーーーーーっ!!!
がーーーーーん!!!
楽器は弾いて音を出してこそなんぼのもの、大事に使っていても弾きまくる以上、どうしても傷がついてしまうことは避けられない。
楽器の傷に関してはさほど気にしないようにしているが、さすがにやってまった直後はショックだ。
楽器が凹むと人も凹む。
orz
久々の・・・
傷はぶつけた傷、いわゆる打痕というやつで、塗装まではえぐれておらず面積は小さいが結構深い。
木の地肌までは露出していないのでそのまま弾くのには何ら影響はないのだが、せめてこの凹みだけでも何とかしてやりたい。
というわけで急遽趣味の木工をやる羽目になってしまいました。
まずは焦らず、傷の観察。大きさ、深さ損傷度合いを確認します。
凹み出しの準備。
凹みの部分に湿らせた当て布をします。例によってまな板の上。
半田ごてでピンポイントに熱を加えます。
(写真用に片手がふさがった状態なので実際にはこの角度ではあてません。)
熱を加えることによって凹んでひしゃげた木を膨らまします。
この熱のかけ具合が実に微妙で難しい。
少しでも熱を加えすぎると塗装がやられてしまいます。
凹んだ部分に的確に熱を加えないと効果がないどころか、正常な所までやられてしまします。
凹んだ部分の塗装の縁は折れ曲がってしまっているので、中の木が膨らんで平らになっても完全に元には戻りません。
全くわからなくするのは以前の割れ修理のように塗装をしなおす必要があるので、欲を出さず多少の痕跡ならよしとしましょう。
作業時間はわずか数十秒。
ただし細心の注意を払います。
ぜぇぜぇ・・・・・疲れた。
なんとか塗装のムラ?程度に修復することが出来ました。
拡大してこの程度なら気になりません。