愛知青少年公園は今
愛知県の名古屋市から東へ数キロ、長久手町(現長久手市)の丘陵地にそれはあった。
これといって目立った施設があった記憶はないが、体育館のような公共施設やロボット館のような謎の展示施設があったような気がする。
記憶では広大な広場であり、ゆったりとただ自然を満喫する自然公園という位置づけでもあった。
かつて2005年、日本国際博覧会「愛・地球博」が行われた会場でもある。
さて、今はどうなっているのだろうか・・・?
愛知青少年公園は愛知万博が終わってから愛・地球博記念公園(通称モリコロパーク)と名前を変えている。
大きなな違いは公共交通機関(リニモ)の開通だろう。
かつて車でなければアクセスが難しかったため、免許を持たない人々には遠い存在だった。
今では地下鉄藤が丘よりリニアでのアクセスがたやすくなったので、色々なイベントも頻繁に行われている。
今日も萌え絵付きリニモは走る。
どーも、年中ダイエット中のしぶーのです。
どうしても体重が減らなくなったら、あきらめてガンガンに鍛えて増量期にしてしまおう。
このモリコロパーク、リニアでのアクセスがメインでもやはりモータリゼイションの愛知、広大な駐車場を備えている。
一日500円という微妙な値段が、どの交通手段で行くか迷うところだ。
(リニモは藤が丘〜愛・地球博記念公園が350円)
距離にして6kmほどしかないが、他に公共手段がない。
たったそれだけの距離の移動でも浮いているのだから仕方がない。
ここは丘陵地帯なので眺めがよい。
天気のいい日なら岐阜の山々や濃尾平野が一望できる。
広大な敷地の中には体育館やスケート場、テニスコートや野球場などが点在する。
雨でも平気、屋根がある全天候型イベント広場もあるでよ。
確か万博が終わったら現状復帰すると言う約束だったようだが、かつての公園とは微妙に違う。
まだサイクリングコースがあるようだ。
ここのサイクリングコース、昔青少年公園時代に走ったことがある。
始まりからなだらかな下りコースで、最後にひたすら上り坂という極悪非道なコース。
ひたすら下ってゆくコースも、誰もが終末の恐ろしさが容易に想像出来るために、優雅に景色など眺めている(心の)余裕などなかった。
しかし今のコースはだいぶ改善されているとのこと。
というわけでチャレンジ!
貸し自転車は100円。
今日ここに来た目的はこのサイクリングコース。
きょうもまたひたすら自転車にて下半身の強化。
日ごろ上半身ばかり鍛えているしぶーの。
脱メタボ減量のためにとウエイトトレーニングを始めて早5年。
逆三角形の体型を得るには腹を引っ込ませるのではなく上部を大きくすればいい、という無茶苦茶理論の持ち主。
まだまだ脂肪は多いが、鍛え上げられたその前足でダンベルプレス46kgを叩き挙げる。
豚が猪になりとうとう熊になってしまった。
コースはなだらかな登りと下りがあるがほぼ平ら、なかなか眺めもよく心地よい。
森の中を走るサイクリングは都会の喧騒を離れて実に清々しい。
途中に展望台があり、万博で人気だったサツキとメイ(と父親)の家を眺める出来る。
コースは一周5.1km、のんびりと周りの景色を見ながら走っても20分くらいで走れてしまう。
やけに錆びまくった橋をくぐる。
たぶん万博当時の施設が保存されているのかもしれない。
野球場の横を通り、最後はそこそこ長い上り坂でフィニッシュ。
長い上り坂も得意のカモシカのような足で漕いでいたら、本格的なスポーツサイクルの人達に楽々抜かれた。
やはりあの人たちは凄いな。
敷地内には「愛・地球博記念館」という建物がある。
かつて万博でどんな展示がしてあったのか見ることが出来る。
おお、なんか見たことがあるぞ。
あのトヨタが開発した楽器演奏ロボット。
特徴は楽器の部分は無加工の本物で、実際に人が演奏するように音を出す。
たしかその後バイオリン演奏ロボットも創られた。
とはいうものの、しぶーのは万博へは一度しか訪れてなく、しかも17時から入場という格安チケットでほんの少し垣間見た程度なので、あまり懐かしいという感覚はない。
テレビで話題になった(当時からしぶーの家にはテレビなかったが)ものというくらいの感覚である。
愛知万博は開催前から色々とゴタゴタが多く、地元では何かと話題になっていた。
もともとこの近くの海上の森(かいしょのもり)で行われるはずだったが、自然の英知がテーマの万博に自然破壊はあるまいと大揉めに揉め、半ば仕方なくこの青少年公園になったといういきさつもある。
しかしテーマがテーマだけに、各国のパビリオンも人と自然の共存やエコロジーといった微妙に苦肉の策的展示が多かった感もある。
まあそれはしぶーの個人的感想と言うことで。
ん?誰かいる。
ひぃぃぃぃぃっ!
すいませんすいませんすいません!
うわああああっ
ここにもいたーーーっ!
そうこうしているうちに館内放送が入る。
なんと間もなくこの建物の正面入り口にて、モリゾーとキッコロとの写真撮影会があるとのこと。
言わずと知れた、愛知万博のマスコットとなった木の妖怪。
万博が終了してはや9年も経つがそこそこ人気だ。
休日の昼間だけに一応長蛇?の列。
どうもこの妖怪の着ぐるみ、万博当時実際に使われていたものらしい。
何もないときにはプーラ、プーラとしているが・・・。
写真を撮る瞬間だけピタッととまる。
なかなか慣れていますな。
ちゃっかり写っとるし。
中の人ここから見とるな。
園内には池や日本庭園などもあり、広々とした自然を満喫するのにちょうどいい。
だいぶ日も傾いてきた。
モリコグチの鐘というのか。
夕暮れ時の爽やかな丘陵地帯に鳴り響く鐘の音。
調子に乗って鳴らしまくる。
長久手ニュータウン(近所の住宅地)の人たちごめんよ。
休日となれば朝から晩までカンカンとかまびすしかろう。
遠くに見えるのは恐怖の絶叫マシン大観覧車。
高所恐怖症のしぶーのにはあれに乗って生きて帰ってこれる自信がない。
遠い記憶では、つくば万博の大観覧車「テクノコスモス」(絶対名前忘れん)で死ぬ思いをしたことか。
ちょっと離れた「花の広場休憩所」にスガキヤがあるのを発見してしまった。
これでせっかく消費したカロリーも逆噴射。
自転車で一汗かいて、半日歩き回り自然を満喫、最後はスガキヤコース。
特に用事がなくとも、また来よう。
(2014.10.26)