名古屋城 鉄筋コンクリート製の強固な城 1


名古屋といえば名古屋城


「尾張名古屋は城で持つ」・・・伊勢音頭の一説だが、名古屋を含む尾張民にとって名古屋城とは誇りであり、とりわけ頂上に燦然と輝く金の鯱は名古屋の象徴的な存在である。
堅実質素で倹約家の名古屋の人々にとって日々見上げる金の鯱は心の贅沢として崇められてきたもなのだろうか。
名古屋城は古くから通称「金鯱城」、そして「金城」とまでいわれ親しまれていた。


「京都に住んでいる人は清水寺に行ったことがない。」
こんな話を聞いたことがある。


すべての人に当てはまるわけでもなく冗談なのだろうけども、あまりに身近にあるといつでも行ける余裕からかえって行く機会がないのだろう。


かくいうしぶーのも名古屋市内に住んでいながら名古屋城に行ったのはほんの数回しかない。

学生時代に名古屋に引っ越してきたからすぐに行った。
愛知万博の際、金鯱が地上に降りた時展示されていた「金鯱ドーム」を見に行った。
名古屋城夏祭りの野外ステージでウクレレを演奏をした・・・など。

いやいや、冷静に数えると結構回数行っていたりする。



地下鉄で名古屋城を訪れるには名城線市役所駅が便利だ。
駅から歩いてすぐ、愛知県体育館の横に名古屋城東門がある。

 
ほぼこんな位置関係。




しかし今日は敬意を表して正々堂々と正門から行ってみよう(なんのこっちゃ)。




正門には地下鉄鶴舞線浄心駅が最も近い。

少々ややこしい話だが、名古屋城にもっとも近そうな名前の名城線名城公園駅は、名古屋城の敷地の北側に隣接する公園に近く、名古屋城からは少し遠い。





地下鉄を中心に移動する名古屋民にとって馴染みの風景。


正門に最も近いといっても地上に出てから800mある。


春爛漫、穏やかな時間逃れる市街をのんびり歩いてゆく。


堀川を渡る際にチラッと見える天守閣。
銅板を張った屋根は緑色で他の建物とはすぐに区別がつく。
そして屋根に光る金色の鯱は遠くからもよく目立つ。


よく見ると川の桟橋のポールにも一対の鯱が。



白い大きな建物は名古屋城に最も近く位置するウェスティンナゴヤキャッスルホテル。

ここの披露宴会場は天守閣を正面に望むことをこの上なく誇りにしている



桜咲き乱れる春の光の中、正面ゲートからイザ入城!


正門全体像が判らないほど咲きまくる桜。



500円という微妙に高いのか安いのかわからない入場料を払って中に入る。

クレーンと鉄骨足場がお出迎え。
いきなり工事中ではないか。


ふと振り返るとみやげ物の屋の横に置かれた鯱が!
紅白幕がめでたさを醸し出している。

原寸大レプリカ鯱と記念撮影できる。


鯱は鴟尾(しび)の一種で、建物のてっぺんにつけられた飾り。
沓型や鬼瓦のこともある。
鯱は虎と魚が合体した伝説上の生き物で、火避けの守り神とされた。




おんや?時代にそぐわない格好の人を囲んで人々がぞろぞろと歩いている。

もしかしてあれは名古屋おもてなし武将隊では?

残念ながらイベントは終了したようで、引き上げてゆく途中だったようです。
もう少し早く来れば何か見れたのかも。




肝心の天守閣は・・・おお、あったあった。

名古屋の象徴でもある金の鯱(シャチホコ)を頂く名古屋城天守閣。
2つの鯱はなんとなくイメージとしては町全体から見渡せる東西方向の屋根の上にあると思っていたが、実際には南北に位置する。

金の鯱といっても中まで純金ではなく、木製の原型に銅板を貼り、その上に金板が張られている。
北側の鯱が雄、南側が雌、それぞれ高さがおよそ2.6m重量は1.2トン。
建立当時は215kgの金が使われていたそうだが、現在では一対で88kg使われているとのこと。




敷地内にはうららかな春の日、満開の桜をめでる人々がちらほらと歩く程度、驚くほどのどかな時間が流れている。

この空気、歩いている人々は外からの観光客ではなく地元の人々がくつろぎに来ているのかもしれない。


天守閣のすぐ近くでは本丸御殿が再建中。

↓工事用のつい立ての上部に瓦の絵が描いてある。
 

しかしこの日は公開されていなかった。

なんということだ、せっかくの休日なのに。

この日、しぶーのは休日だったが世間は平日だった。




工事中のつい立ての間を抜けるとどーんと現れる天守閣。





地下1階地上5階、高さ55.6m(天守台19.5m本体36.1m)、18階建ての高層建築に匹敵する。

江戸時代にはかなりの高層建築、あそこから眺める名古屋の街並みはさぞかしよかったに違いない。
江戸時代には一般公開とかされたのだろうか?



天守閣の下の広場に人だかりが出来ていた。

音楽にあわせて色々なジャグリングのパフォーマンス。

集った人々は結構楽しんでいた。

いわゆる大道芸人というものだと思うが、冷静に考えれば城との関連がよくわからない。
ここも一応有料の敷地内なので、イベント会社との連携で行われているアトラクションの一つなのだろう。




いよいよ次号、天守閣へと突入!

名古屋城2へつづく


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