お花見ウクレレ大作戦!


今さら言うまでもないが、ウクレレは小型でどこにでも持っていけるお手軽な楽器です。
季節は春、お花見にキャンプに大活躍間違いなしのこのウクレレを、今年も大いに活用しましょうという試み。




実は去年のお花見では何を思ったかウクレレを持って行かずに大層後悔したのだ。
(なにせしこたま呑もうと思ったので。)

なので今年は万全に楽器の準備をすることに。

このウクレレはフル合板でランク的には入門機。
そんな中で、そこそこの音が出るものを宴会用にしている。
丈夫で壊れにくく、キャンプや宴会、浜辺で弾くのにちょうどいい。
ウクレレを弾いていると必ず「ちょっと弾かせて」という流れになるが、そんな時に安心して手渡せる楽器が必要だった。


裏にはコード表が貼り付けてあるので初心者に聞かれることもない。

このほかにオカリナ、リコーダーも準備。
ハーモニカも持っていこうと思ったが結構重いのと吹けないのでやめた。
リコーダーもオカリナもプラスチックのもので、まさに宴会用。




春にふさわしい曲はどんなものがあるのか?予めピックアップしておく。
楽譜は楽譜作成ソフトで自分で打ち込んだものを新たにプリントアウトしてゆく。
どうせ宴会でひっちゃかめっちゃかになるのは目に見えている。



デジタルフォトフレームにすべてのデータは入っているので、いざというときの辞書代わりに便利だ。
宴も酣に酒などひっかぶる恐れがあるので完全ガード。




さて譜面台をどうするかだ。
お花見会場でワンマンショーでもやるのならばしっかりと揃えてゆくべきなのだが、結構かさばるので大変だ。
忘れてはいけないのが、お花見というのは大抵紙皿が吹っ飛ぶほど風が強く、普通に譜面台に楽譜を置いたのではまず吹っ飛ぶ。

そこでお店などでプライスをつけるクリップ。
マーチングの譜面台をヒントに考案、ヘッドに挟めば簡易譜面台の出来上がり。

楽譜はA4版に2ページというポケット歌集並みの小ささ。

実際には楽譜が小さいのと微妙に距離が近すぎて見づらいのと普通に演奏すると楽器が揺れる(ヘッドを揺らさないように演奏するとかなり妙な弾き方になる)のでこの方法はあまりよいとはいえなかった。

ただテーブルの縁などに挟んで固定するのには重宝した。




これらの楽器類をすべて1つの巾着袋に入れて準備完了!

って入りきれてませんがな!!


この状態で右手には折りたたみキャンプテーブルを持ち地下鉄に乗った。

どこからどう見てもこれからお花見に行く人。





やって参りました、名城公園

名古屋城の北側にあり、なぜか風車と花壇が広がり異国情緒ある公園。

写真では空の色が白く飛んでしまいましたが、とーっても穏やかでいい天気です。



2012年の今年はいつまでも寒い日が続いていて、桜の開花も遅く心配されたが、ようやく穏やかな気候になりました。
天気予報では明日は雨、というわけで今日は絶好のお花見日和!

おお、やっとるやっとる。



世間は平日だが、それにもかかわらず結構な人出だった。





さて・・・




桜といえば赤タン。

しかもこの字の書いたやつはポイントが高い(集めた時の役点が)。




わざわざ文具屋で赤い紙を仕入れてきて墨と筆で書きました。

 

「みよしの」の他に「あかよろし」も準備。





部屋に吊るすと妙な光景。

驚いたことに最近の若い衆にはこのネタが通じないということも判った。
素晴らしき日本の花鳥風月なのに。




しぶーのは小学生時代から大の花札のファンだった。
当時、学校の図工の作品で作った花札の絵柄をモチーフにした彫刻などが今も実家に残っている。

どんな小学生だよ!





天気のよい昼下がり、まったりとした時間が流れる。
桜の木の下ではないが、その分場所の確保は楽だ。

お花見にテーブルは必需品。
芝生の上には平らな所がないので必ず重宝する。

どちらかというとみんなで盛り上がるというよりも、のんびりと桜を楽しむといった雰囲気。
選曲もジャカソロよりもポロン系なのでワイワイガヤガヤというよりも静かに聴いているという感じだ。


ということは、意外ときっちり演奏しなければならない。


そしてウクレレの音は意外と遠くまで届く
遅れてきたメンバーはウクレレの音を頼りにたどり着いたほどだ。


穏やかな春の日に中くつろぎきる。



たくさんの楽器を持ってきたものの、誰も手をつけず。
みんな飲む食うに専念して演奏どころではないようだ。



鳩が集ってきた。

この季節、こいつらは食うものに困らない。




春とは言え夕方になるとまだまだ冷え込みがキツイ。
夕暮れと共にテーブル周りに人が凝縮してきた。

近くのコンビニからお湯を入れてダッシュで帰ってきたカップうどんが大人気だった。
夜のお花見には温かいものが必需品だと思った。


日は傾き、昼の部の人々は徐々に撤収を始めていた。
我々グループもぼちぼち片付けに入る。


と同時に夜の部の人々が準備を始めていた。
昼間はお仕事の背広姿のサラリーマンが目立った。
夜の部の人々はライトの準備やバーベキューの準備やら、結構大規模宴会なグループが目立った。





げっ!

げげっ!!

夕暮れの公園はカラスの餌場と化していた。




ゴミはきちんと持ち帰りましょう!




今回実はデジタルフォトフレームは活躍の場がなかった。
明るい陽の下では液晶画面が暗く見づらくなってしまい、結局紙で出来た楽譜に軍配が上がった。
夜ならば活躍したかもしれない。

プリントした楽譜は冊子状になっていないと曲を探すのが大変だった。
一応と思ってたくさんの楽譜を持っていったのだが、弾けない曲をリクエストされると困った。
同じ曲を何度も弾くわけにも行かないので、結構な曲目を用意する必要があった。

意外に皆真面目に聴いてくれるのでしっかりと練習してゆく必要があると思った。




ただ気がつくとBGM係になってしまい、飲み食いができなくなってしまうので程々が大事。





ちょっと真面目に・・・


お花見の席とは言え、一応不特定多数の人々に聴いて頂くわけであるし、そんな場所だからこそどこの誰耳に入るとも限らない。
と考えると自分でも納得のかない演奏をお届けするわけには行かなくなるのは演奏家の性分か・・・。
やはりこんな時だからこそクオリティの高い演奏でなければならないと考えてしまう。

そして楽器のこと。

普段のライブ用とは違う宴会用の楽器ではあるが、聴いてくださる人にとってそんなことは関係ない。
聴こえてくる音がすべてであり、その人の音色であり実力でもある。
そう考えるとあまり音のよくない楽器で人様にお聞かせするのもどうかと思う。


全員酒をしこたま呑んだ状態では宴会的には盛り上がったかもしれないが、そんな状態でのいい演奏は望めない。

ある意味、宴会と演奏を同時に楽しむことは難しく、演奏家の悲しい性を感じた宴会でもあった・・・。


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