大縣(おおあがた)神社
時は年末。
愛知県犬山市の山沿いに、どちらかと言えばひっそりとある大縣(おおあがた)神社へまいりました。
数日後には大賑わいの元旦を控え、年の瀬の神社は静かに準備が行なわれていました。
人はまばら、山沿いの静かな神社といった佇まい。
出店の数からすると元旦以降は大賑わいのようだが、この年末はごらんの穏やかさ。
なかなかいい雰囲気のところである。
山は近いが薄暗さはなく、居心地はよい。
何故か山崎ウイスキーの樽が奉納されている。
あの斜面は梅園らしい。
毎年3月には梅祭りも盛大に行なわれるとか。
デートスポットにも最適。
と言いたいところだが・・・。
ん?
もしや?
そういえばこの辺り、となりの小牧市にある似たような名前の神社が・・・
田縣神社は盛大にち○んぽ祭りが行なわれるあの有名な神社。
そう、ここ大縣神社はその田縣神社と対になるほほほ神社なのであった。
さすがにそのご神体は、ちょっと奥まったところにある。
どちらかと言うと目立たないようにしてある気がする。
うわっちょ!
本当にそのまんまではないか。
ここまでリアルだとシャレにならんということか。
やはり初詣のご家族で訪れる神社にアレはなかろうと言う配慮なのか。
しかし見れば見るほどアレではないか!
そういえば昔からこれのことを観音様とも言う。
気になるのはこの造形は天然のものなのか、少々加工がなされたものなのか。
その真意は定かではないが、もし天然でこんなものが発見されれば間違いなく奉納行き決定だろう。
姫石様にこんなものまで供えてある。
古来から日本はこっち系には寛大だ。
そもそもこの日本列島はイザナギとイザナミが◎※@△%して産まれたとされているくらいだ。
島国であり古から平和な農業国だった日本は、五穀豊穣と子孫繁栄が最もな願い事だったかもしれない。
この大縣神社では毎年3月15日の直前の日曜日に豊年祭が行なわれる。
そして対になる田縣神社では3月15日に行なわれる。
田縣神社の豊年祭といえば今や天下の奇祭として世界的にも有名なお祭りである。
毎年外国人観光客も含め多くの人でにぎわう。
過去記事→田縣神社豊年祭
今ではすっかりその人気に押されてしまって、こっちの豊年祭は地味な印象だ。
一説によるとかつては同じ日に行なわれ、田縣神社を出発した男根御神輿が女陰である大縣神社にゴールインするというこれ以上ないおめでたいお祭りだったらしい。
3月15日と日曜日が重なると同時開催になるらしい。
この先2020年、2026年、2037年、2043年の3月15日が日曜日だ。
残念なのは、近年ここの神社では口がアレになったお多福ののぼりが見られなくなったということだ。
昔訪れた時に見たあの衝撃はもうなくなってしまった。
もしかすると「大縣神社 豊年祭」とか「大縣神社 のぼり」で画像検索すると出てくるかもしれない。
なかなかこのぶっとんだお祭りはもっと注目されてもいい気がするが、モノがモノだけにメディアの扱いも難しいのだろうか?
しかも昔を知る人曰く、かつてはもっとリアルな絵だったとか。
(2017.3.14)