パソコンが壊れた!
それは突然起こった。
いつものようにネットなど見ながら、教材に使えそうな曲はないかとMIDIを漁っていたところ、とあるサイトのとあるところをクリックした瞬間、
「パシュゥーーーン!」
と音がして一瞬英文(?)だらけの青い画面が出たと思ったら真っ黒いメーカーロゴの画面になってしまった。
ウイルスか?
一瞬頭をよぎったが、決して不健全なサイトを見ていたわけでもないし、画面が落ちる前に何かがインストールされたという動きもなかった。
クリックひとつでマシンが即死するような殺傷力の高いウイルスがあるならば世の中大騒ぎになっていることだろう。
このマシン、メモリが標準128MB、増設して384MBで使っていたものの、XPがやっとこさ動いている状態で、反応もすこぶる遅かった。
ネット上の動画などもってのほか、最近のアニメーションを使った高スペックマシン用に設定されたサイトですら開くのに時間がかかった。
場合によっては下手をすると98よりも遅い時もある。
しかも無理な編集作業などをさせるとたまに固まるというおまけつき。
中古で購入した時には動きは遅いが固まりにくいと喜んでいたが、そういえば最近よく固まることがあった。
相当無理を覚悟でこき使っているのだから、まあたまにはへそを曲げてすべてをほん投げてリセットしたくなるときもあろう。
少し休ませてからご機嫌をとってやればそのうち動くと思っていました。
再び電源を入れるが、今度はメーカーロゴすら出ない。
電源は入りファンは回るのだが、一瞬HDDがカリカリと音を立てるもののすぐ止まり、その後黒い画面のままうんともすんとも発展しない。
BIOS画面にすら進まず、セーフモードも使えない。
リカバリしようにもマシン自体が全く動かないのだから、当然CDドライブのフタも開かない。
強制的に開ける穴からピンを差込みロックを解除して、ディスクを入れるものの、症状はまったく変わらず。
まあこの状態でCDを読み込めるはずはないと判っていましたが・・・。
これはHDDがクラッシュしたというやつか?
ということは、パソコン内のデータは一つ残らず吹っ飛んだ?
こんなこともあろうかと、ある程度はバックアップしていたものの、ここのところ暑くてサボりがちで(暑さのせいにするか?)、このサイトの中身を保存したのは夏前の記憶がある。
当然、最近撮ったデジカメの画像も吹っ飛んでしまったのか。
ガーン!
つまり夏の数ヶ月間に更新してきたデータは、もはやサーバー上にしか残っておらず、パソコンが直った暁にはWeb上からすでにアップされたデータをダウンロードして編集できる状態にしなければならないのか・・・。
しかもそんなことができるのか?
(正直やったことがないので不安だ)
失敗して間違ったページで上書きしてしまうとサーバーにあるデータも消える!?
パソコンが復旧後、このHPを以前と変わらず更新できるように戻す作業に不安が募る・・・。
前兆には全く気づかなかった。
よくHDDがイカれる前にはいつもと異なる音がしたり不安定な動きになったりしてやがて壊れるという報告は多い。
しかしそのような前兆には全く気がつかなかった。
たしかに、リムーバブルディスクを開くのに異常に時間がかかる時があったが、スペックの低いマシンゆえに時間がかかるのだろう程度にしか思わなかった。
しかしHDDが壊れた場合、マシンとしての命はあるのだから立ち上げると「ディスクありませんぜ旦那」とのメッセージが出てもよさそうだ。
落ち着け落ち着け、
もしかするともっと別のトラブルで、実は簡単に直るものなのかもしれない。
こんな時には頼りになるのはネットの情報。
さあ今こそ甦るのだ、かつてのメインマシーン!
Windows98だが、いまだにサブマシーンとして現役で駆動中。
起動時になぜか2000の音楽が鳴るようにイタズラしてあります。
真悟?
このマシンの愛称で楳図かずおの感動長編漫画「わたしは真悟」にちなんでいる。
内臓のカメラもついているモバイルパソコンだが、レンズが割れている。
犯人。
色々調べてみると出るわ出るわ。
ネット自体がパソコンの世界なので、パソコンにまつわるトラブルは誰もが体験したことがあるようで。
しかしこの世界、ネットにつながっていなければ話にならない。
このサブマシン(Windows98)はUSBポートは一つだけ、さらにLANポートがついていないので、LANカードを認識させるドライバのインストールに苦労したものだ。
HDDが壊れた以外の可能性としては、まぼが逝ってしまったのか?
マザーボードと言いたいのか?
マザーボードもしくはその他の基盤部分がやられているのならマシンとしての寿命に近い。
基盤交換修理をするより新しいマシンを買ったほうが安心で、仮に今ここを直しても一度壊れ出すと次々にあちこちがやられてくるのが一般的らしい。
調べたところ、それ以上診断の方法がない。
なにせ全く動かんからよぉ。
こんな最悪の状況だからこそ、前向きになろう!
前向き:マシンの方が原因ならばHDDは無事でデータは救出できる!
(後ろ向き:新しいマシンを買うので金がかかる)
前向き:HDDが原因ならば交換すればいいだけなので修理代が安く済む!
(後ろ向き:データは跡形もなく吹っ飛ぶ)
素人があれこれ手を出すよりも、ひとまず専門家に見てもらおう。
知り合いにパソコンショップの詳しい人を紹介してもらい、診断してもらうことに・・・。
・
・
・
マシンとHDD両方が逝ってますとのこと。
HDDは取り出してケーブルをつないで他のパソコンと接続したところ読み込まず認識すらせず。
ORZ
(全角大文字!)
つまり一瞬にしてすべてが失われてしまった。
あははははは・・・。
ええ、ええ、
どちらかは想定しておりましたので、覚悟はできておりました。
まさか両方逝ってしまうとは。
その人の話によると今回の故障は落雷が原因の可能性もあるという。逝った当時は雷ではなかったので以前に被雷して影響があったのだろうか?確かに雷の鳴っていた夜もあったが、近くに落ちた記憶もない。留守中は電源ケーブルを抜いてある。
しかし遠くの落雷も侮れず、遠くから電線を伝わって被雷することもあるようで、さらに電源を抜いていても有線接続をしている場合に電話線を伝わってLANケーブルから入ることもあるという。
仕方がない、新しいマシンを入手しました。
せっかくなので店頭で今市場に出回っているマシンがどうなっているのか色々聞いてみました。
こんなに小さいのにHDD容量120GB!?
しかもHDDがないパソコンがあるだと!?
ん?このパソコンはLANカードを挿すところがありませんがな。
なに?今はカードは使わず、最初からすべて内蔵されているだと!?
いかん、これではまるで浦島太郎状態。
気休めにしかならないそうだが、念のため雷防止タップを買ってきて設置することにした。
そういえば以前パソコン用に設置した記憶があるが、その後電源場所を変えたので今はモデム様が独占していた。
コードが長すぎたのでちょん切る。
100Vは下手をするとショートして火災のリスクも伴う。
強電をいじるのは慣れていないので慎重にならざるを得ない。
とりあえず新しいマシンの駆動準備は整った。
これからソフトのインストールやら設定のし直しなど、今までのように使うにはやるべきことが山ほどある。
さて、新しいマシンを入手したので、これにてめでたくジャンクPCという玩具が手に入ったわけだが・・・。
どうして遊んでくれようか。
どうせ捨てるか漬物石にするしかないのならトコトン分解していじくり回してやろうか。
そのうち基盤のコンデンサー交換の練習でもするべ。
まずはHDDを取り出した。
こいつがカリカリの正体か。
念のためHDDケースに収めて動作チェック。
ひょとするとひょっとして、動くかもしれない。
ひょ?
ひょっ?
カリカリカリカリ・・・
動いたー!
♪フロイデ・シェーネ・ゲルテルフンケン!(喜びの歌)
奇跡か、持ち運びの衝撃がよかったのか、元から壊れていなかったのか偶然か、手に持ったHDDは動き出した。
できるだけそのまま動かさずに、何とか無事にデータの救出に成功。
いよいよ復旧作業。
ソフト類や設定をすべて一からやり直さなければならない。
まずはネットに繋ぐ作業。
ん?
アクセスポイントの電波を勝手に受信しやがる!
何ということだ。
面倒な設定もなくあっという間に完了してしまった。
これはまるでオートマ車だ(踏めば走る)!
(いまだにMT車に乗っている)
データの転送やセットアップもすこぶる早い!
これでも最新ではなく、スペック的には一世代前のものだ。
改めてこの世界の進歩の速さに驚いた。
かくして、最低限だが今までと同じように使用するまでは復旧できました。
めでたしめでたし。
教訓。
データ=プライスレス。