深夜の愉しみといえば・・・
夜型人間しぶーのと、その嫁にて行われる深夜の愉しみを(放送に耐えられる範囲内で)ご紹介します。
夜ゴーヒー
ここは猿投の山中。
周りは真っ暗な森に囲まれた山の中の道の脇に停まる怪しげな車。
時々、都会の喧騒を離れ野生の呼び声に誘われて何もない山道をナイトクルージング(ドライブとも言う)。
途中、静かな山の中で夜(よ)ゴーヒーを楽しむ。
室内灯の明かり。
車についている室内灯は、地図を確認したり車内で探し物をしたりするのに便利なのだが、長時間点灯しっぱなしではバッテリー上がりが心配。
車内で使うにはどんなライトがいいのか?
そこでGT-53AAというライト、別名パトリオトーチ。
車内の常備灯になっています。
5mm砲弾型LED5灯、単三電池3本と中途半端だが、その分ランタイムは長い。
遠射は効かないが、近場をまんべんなく照らすには便利で、1・3・5灯切り替え可能なので省エネ型。
ヘッドベゼルにディフューザーとしてフィルムケースがこれでもかというほどぴったり!
まんべんなく車内を照らすのに最適。
最近の明るさを追及したライトにはない使い勝手の良さ。
(写真では暗いが、実際には結構明るいです。)
車内を照らす明かりにこだわると、ただ明るければいいというものでもない。
例えばGENTOSのGS-430というライト。
単三電池1本で日亜リゲルを駆動、ヘッドを引き上げればランタンにもなる。
ところがランタンでは確かに明るいが、狭い車内のこと、光源に近いので眩しい。
確かに明るければ車内のものはよく見えるが、その反面照らされた車内の様子が窓に映り、外の様子がほとんどわからない。
さらにその状態では外から車内の様子は丸見えになっている。
車の中が明るくて外が暗い、というのは治安の悪いこのご時世、少々不安でもある。
車の中を暗くすると、夜空のかすかな明るさで周りを見渡すことが出来る。
何かをするのに手元だけ照らすので充分である。
このライト、フレキシブルなアームがこれでもかというほど便利。
LEDレンザームーヴァスーパーミニOPT-7578(ライト通販の老舗、HOLKINさんへのリンク)のパチモンと思われます。
小型でサンバイザーにクリップで留めることができ、軽い力で押せるスイッチが横にあるというのも使い勝手がいい。
この手のスイッチは誤点灯しやすく評判は悪いのだが、使用状況によっては指一本で操作できるので便利だ。
ちなみにテール部分は磁石になっているので鉄部分に貼り付けることも可能(役に立ったためしがないが)。
電源がボタン電池なのでランタイムの面で少々気になるが、使い勝手の面で「暗いほうがいい」という典型的な例でした。
夜ダム
いつものように、何気にライブカメラでダムなんぞチェックしておりますと、
ん?
矢作ダムが堤体から放水している!
国土交通省中部地方整備局豊橋河川事務所の矢作川ライブカメラの映像より。
現在の様子。
たしかこのダムは発電用のダムなので水位は常に高く、大雨の時に放水することはあっても、普段はほとんどしていない。
実は未だ一度も放水中の実物を見たことがない。
しかもこの放水は数日続いているようだ。
最近雨が続いたというわけでもないが、恐らく排砂などの訳あってか、上流での降雪と雪解け水の流入を見越しての水位調節かもしれない。
放水を一目見たい・・・
しかもいつでも放水中というわけではなく、まさに今がその時なのだ!
そんな思いで一路、夜中の猿投グリーンロード(夜間無料)を東に向かってひた走る。
枝下(しだれ)インターから矢作川沿いに上流へさかのぼる。
出発した時には星が見えていたが、山間に入ると雲が広がり、風も吹いてきた。
時折雨がぱらついているが、北風に乗って舞ってきた雪が溶けたものなのだろう。
寒くなってきた。
運転していても外の気温が下がってきているのを実感する。
夜中の空いた道を調子よく走ることおよそ40分、
矢作ダムに到着。
・・・・・。
見えん・・・。
矢作ダムの堤高は100m、手持ちのライト(スコーピオン)ではほとんど光が届かず。
下のほうからかすかにザーという音が聞こえる。
暗闇を覗き込んで目を凝らすと見える・・・。たしかに放水している。
写真には写らない・・・。
昼間の図
予想ではどうどうと凄まじい音が響き渡っているかと思われたが、意外にも静かにザーと放水していた。
それでも毎秒○○トンという水量のはずなので、あまりに規模が大きすぎて感覚が麻痺してしまっているのだろう。
夜のダムは暗くて静かだ・・・。
ダム湖には黒々とした水をたたえ、鏡のように静かな水面には恐ろしささえ感じる。
山間に放水の音だけが響き渡る。
それにしても寒い・・・。
時の経つのを忘れて放水をじっくり眺めて・・・と言いたい所だが、心底冷えてきたので早々と撤収。
家に戻って確認してみるとまだ放水していた。
ライブカメラでは明るく写っているので、てっきりライトアップしていると思われたが、実際には暗闇の中、暗視カメラの映像だった。
夜中に恐る恐る放水を見下ろす不審な二人組、たぶんそんな様子も監視カメラで見られていたに違いない。
今ではあまり珍しくありませんが、矢作第二ダムの右岸(ダムさんになったつもりで右手側)下流にある売店の自販機でおでん缶を買ってきました。
気候がよければ、弁当箱にご飯だけ詰め込んで行って、その場で開けて車の中で食ってしまうセミアウトドアもまた楽しいだろう・・・。
ファミレスにて
夜中に人々が集う場所と言えば、盛り場、飲み屋関係が代表的。
しかし車であったり(飲酒運転は法律で禁止されています!)、お酒を呑まない人々が夜中に集い、歓談を楽しむ場所、
そんな場所が深夜のファミレスといえます。
某月某日深夜、とあるファミレスにて。
すっかり恒例化したライトマニアの集い。
この日は天気も疑わしかったのでとりあえずファミレスに集い、様子を見ながら近くの公園で照射しようという計画だったが・・・。
昭和の森オフで見せてもらったライト(右)。明るい所でしげしげと眺める。
さすがによくできている・・・。
真ん中はマニアの間では有名な「壱式」というライト。
左はサービスエリアなどでよく売っているやつ。
優雅に晩飯を食いつつ、お替りのコーヒー(無料)をかぽんかぽん飲みつつ、
憧れのライトを間近で、さらに手にとって見るチャンス。
有名ライトマニアのMOD(改造)品も多数見せてもらいました。
さすがに明るい店内で堂々と照射はできないので、テーブルの下でこっそり確認。
あまりに造りがよかったので、テーブルの上に並べて記念撮影なんぞしていると・・・
「せっかくなので」ということで次々に出てきました。
大方の予想がつきますが・・・
もう止まりません!
ポ、ポラリオンまで出てきた。
隣のテーブルの人達が、我々とは目を合わせないようにしつつ、こっちをちらちら見ている。
なに?なに?何が始まった?
武器?
あんなのもライトなのか?
ライトの行商?
こいつら一体いくつ持っているんだよ?
(いえいえ、我々は決して怪しい者ではございません!)
店の人の会話が聞こえてきそうだ。
店長どうします?
ありゃ絶対ヤバイっすよ。
通報するべきかなぁ・・・?
ごそごそ・・・ごそごそ・・・
まだまだ、出るわ出るわ・・・。
すでに危険区域に達しているのに、まだまだライトを取り出す人々。
いやあ〜いい眺めだ!!
これでも全部ではありません・・・。
さすがにこれ以上は無理でしょう。
店から退場をくらわないうちに徐々に片付けます。
これらすべてを店内で一斉照射したら、さすがに退場&永久出入り禁止&通報だろうな・・・。
その後もライト談義に花が咲き・・・知らず知らずにみるみる時は過ぎ・・・
気がつくと、すでに朝の4時を回っていました。
公園散策
ここは市街地にある公園。鬱蒼とした森があります。
この時期、森の中を懐中電灯を持ってうろうろしても不審者に思われない。
時間が早ければこの森の中で地元の親子連れとよく出くわす。
イザとなったら彼らと同じように「虫捕り」と言い張ればなんとかなりそうである。
とはいえ、この時間は深夜。
さすがにこの時間に森の中で人と出くわしたことはほとんどない。
真っ暗でんがな
虫除けを全身にスプレーして、イザこの真っ暗な森(というか藪)へGO!
田舎育ちのしぶーのは虫のいそうな場所を匂いでかぎつける。
クヌギの木の樹液の独特の匂い、虫が集まっていそうな場所は森に入れば本能的にわかるのだ。
とはいえ、この歳になって虫を見つけても捕まえることはしない。
ただたくさんいるのを眺めるだけである。
というより、懐中電灯を持って森の中をうろうろするのにいい口実となっているだけかもしれないが・・・。
だいたい虫捕りというわりには網もカゴも持っていないし・・・。
懐中電灯ばっかりいくつも持っているし・・・。
もし職務質問でもされたら「生態観察」とでも言おうか。
例年では、この森にはこどもたちが大喜びしそうなくらいうじゃうじゃといる光景が見られるはずだが・・・
あれ?
いない!?
ここにもいない?
来慣れた森なのでいくつかのポイントを回ってみたがどこにもいない。
まさか誰かが根こそぎ捕っていった直後か?いや、それくらいでいなくなるような森ではないはずだ。
しかも標的にされるはずのないカナブンも蛾もいない。
この日は8月の上旬。今年は梅雨明けが遅かったうえ冷夏なので、まだ虫達がまだ出ていないのか?
そういえば森に入ったときに強烈に香るはずの樹液の匂いも少なかった。
夜中に関わらずやかましいほど鳴いているセミの声も少ない。
ようやくセミが羽化を始めた頃だった。
羽化したてのアブラゼミ。色が薄い。
仕方がないのでぶおん見でもして帰るか・・・。
お〜いたいた!
お〜ここにも!
今宵はようけ(たくさん)おるのぉ〜!
おめーら、夜中にうるせえよ。
失礼しました・・・。
一週間後に再び・・・
今年は何かが違う、
そう感じて一週間。
街中の街路灯にもようやくカナブンらしき虫の姿が見られたので、再び見に行ってみました。
いきなり見つけたのが
妙に巨大なカマドウマ。通称「便所コオロギ」かわいそうに・・・。
心なしかクヌギの木がパワーアップしている気がする。
あ〜いたいた・・・
美味いか?そーかそーか・・・
カブトムシだけ数匹いたが、クワガタは一匹もいなかった。
色もまだ赤く、羽化したてなのかもしれない。
ぶおんみ
梅雨も酣(たけなわ)、草木も寝静まる深夜・・・しぶーの夫婦は時折ぶおんみをしに行きます。
ぶおんを見に。
この公園はかつて懐中電灯マニアが集結した事のある由緒ある公園。夜は人の姿はほとんどなく、住宅街の中にある割には鬱蒼とした森や池があり、自然豊かなところ。この公園、夏場は昼間より夜のほうが賑やかなくらいなのだ。例によって懐中電灯を持って静かに近づきます。
人影のまったくない公園の池にそーっと近づくと・・・
ぶおん。
低い声で不気味に鳴いているのはウシガエル。食用にもなる巨大なカエル。
ぶおん。
ぶおん。
池の葦が茂るあたりにからはこんな鳴き声がひっきりなしに聞こえる。
その数も半端ではない。そこかしこから、ぶおんの大合唱。
ぐっ!
ぐ!?
ぐってなんだ?
いた。20センチはゆうに超える大きなヤツ。
このカエル、巨大な割にはなかなかすばしっこく、人が近づくと猛烈な勢いで逃げてしまう。
そばにいるのを気づかずに近づいて、いきなり逃げて驚くこともある。
そーっと近づけば見ることが出来るがカメラに収めるのが難しい。
産みたて玉子
近所のスーパーやコンビニでも売っているのに、わざわざ田舎の道端の自販機で買うことがある。しかも夜中に。深夜のクルージング(ナイトドライブとも言う)のついで、養鶏場が直で販売していることがほとんどなので新鮮で美味だ。
結構売れてる。毎朝補充のはずなのだが夜にはすべて売り切れていることもある。
実は隠れた人気スポットなのかもしれない。
年季の入った自販機に多少動作の不安を覚えつつ、お金を入れる。とはいえ仕組みは単純。ボタンを押すと「バカン」と扉が開く。あとは中の商品を取り出すだけ。きわめて手動チックな自販機だ。空のボックスのボタンを押してしまったらどうなるんだろう?
いつもならL玉がいくつでいくらと値段を考えてしまうが、ここではいくつ入っていようが気にしない。大きさも色もまちまちなところもある。
「バカン。」
コツコツと卵が当たる音が心地よい。
やっぱり何故だかすごくうれしい。
懐中電灯マニアの集い
世の中には懐中電灯(フラッシュライト)マニアという人たちがいる。懐中電灯をこよなく愛し、その光を愛で、質感を楽しむ。ライトは物を照らすという単なる道具の一つにすぎないが、耐久性や使いやすさを追求した結果、洗練された道具は人をひきつける魅力があるのです・・・かく言う私も、マニアと呼べるレベルではないが懐中電灯が好きだ。
インターネットの世界では様々なマニアの方々が日々盛んに情報交換をされています。そんな方々と共に、実際に集まって(いわゆるオフ会)持ち寄ったライトを照らしあってみました。
・・・・・・。
暗くてよくわかりませんね・・・。
人が集まっています。(それは判る?)
私のカメラでは写真が全然写りません。
懐中電灯マニアの集まりだけあって、開かれるのは深夜、そしてできるだけ真っ暗な所で行われます。
最近は繁華街や住宅街、公園など、そこかしこに街路灯があって、ふだんの生活にはライトは全く必要のない暮らしができます。そのためにわざわざ山奥の河川敷や、森のある公園に集まって照射会をしたり、ナイトハイクを楽しんだりしています。
なんというあやしい集団・・・
何をしているのかって?
照らしているんですよ。
何を?
照らすものがあるわけではないんです。見ているのはライトそのものの性能です。
それにしても、さすがマニアのもつライトは明るい!今や小型で高性能なライトがたくさんあるんですねえ・・・
どれも同じと言われそうだが、配光が微妙に違ったりするんです。広範囲を照らすのが得意のライト、遠射が得意なライトなど、色々あります。実際に野山で使ってみないと判らないところがあります。
こんな小さな芸術的ともいえるライトも見せてもらいました。小型なのにすごく明るい!
あまりに楽しんだ結果、朝になってしまうこともあります。
コイン精米
これは何でしょう?田舎の道の脇に怪しく光る建物。
それはコイン精米所。
数年前から実家が農家という知り合いから玄米を買っているので、こまめに精米所に通うことにしている。
夫婦そろってのお楽しみ、2人で時間が取れるのは必然的に深夜になってしまうのだ。
投入口に玄米をぶちまけ、コインを入れて(玄米7キロまで100円)ボタンを押します。
ドカン!
と大きな音がして精米がはじまります。
最初、知らなくて飛び上がって驚きました。
(近所迷惑だにゃあか?)(訳:近所迷惑ではないのか?)
ザーっと精米したての米が出てきます。妙にあったかい。
・・・・思わず笑みがこぼれます。(ああ、日本人だなあ〜)
帰りには、何だかとっても豊かな気分になります。
そして・・・
さすがに精米したての米は美味い!
難点としては食べる米の量が増えてしまったこと。それに伴ってこの歳になって未だに成長が止まりません。どどどどうしよう・・・。