田縣神社豊年祭


愛知県小牧市に田縣(たがた)神社という神社があります。毎年3月に行われる豊年祭は奇祭として全国的に知られています。御神体が男性器をかたどった物で、別名チ○ンポ祭りと呼ばれ、2メートルを越える巨大な大男茎形(おおおわせがた)という御神体を乗せた神輿を担いで練り歩く。


ここからおよそ3キロほど離れた隣町の犬山市にある大縣(おおがた)神社と対になっていて、こちらは女性器が御神体。



ここより先は性的表現を含みます。18歳未満の方は、下の「戻る」より速やかに退場してください。

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名古屋市内からは平安通り駅から上飯田線を経由して名鉄小牧線で向かいます。
地下鉄上飯田線は地下鉄名城線平安通り駅と名鉄小牧線上飯田駅を結ぶ連結線として2003年に開業しました。
始発駅と終着駅のわずか一駅区間、全長800メートル、現在日本で最も短い地下鉄路線となっています。
名鉄小牧線との乗り換えはなく、直通で運転しているので、地元の人々にとっては小牧線の一部のようなものだ。

 
鯱の国の人々にとって、地下鉄はなくてはならない移動手段。




真新しい車両はピンクのアクセントが妙にエロい車内。


地下の駅から間もなく地上へ出て電車は一路犬山方面へ向かいます。
味鋺(あじま)、味岡(あじおか)、味美(あじよし)など、何故かこの線の駅名には味がよくつく。



これでもかというほど判りやすい駅で下車。



駅を降りると早速露天でお出迎え。キノコ型の飴が売られていました。
 

道端にも木彫のオブジェが並べらて売られていて、外国人観光客が熱心に選んでいました。



人の流れに従ってぞろぞろと駅から歩くこと数分、田縣神社に到着。





夕日がまぶしい!


五穀豊穣と子宝を祈願するこの豊年祭、かつては対になる大縣神社と同時に行われ、男性器と女性器がピーーーだったらしい。
近年、色々とお上がうるさくなっており、日程を分けているそうな。


到着したのが夕方4時前、すでに神輿行列は終了しており、間もなくクライマックスの奉祝投餅が行われる直前でした。

 
人が、人が、人が!


それにしてもこの豊年祭、やけに外国人の観光客が多い。
そこにもかしこにも、なんでもバスツアーでも来るらしい。
外国人向けの観光ガイドに出ているのか、口コミで広まったのか?
しかしこれはかなり特殊な祭りなので、日本では年中こんな祭りをしていると思われてはいないか心配である。
男根を天、女陰を地と見立て、「天からの恵により大地が潤う」という崇高な考えなのでそのことはしっかり説明して欲しいような・・・。


「日本人、おとなしいようで本当はエロエロよ!」



ところで、何故ガンマンが?

傍らにギターケースがあるが、ギター弾くでもないし、ただそこに仁王立ちしている。
バンダナで顔を隠していたのでどんな方なのかわからず。






遠巻きに見物するする人々も一杯。


「お年寄りや女性や子供は退場するように!」

始まる前にしきりに放送が入っていた。
相当危険らしい。

「怪我をされる方がいらっしゃっても当方責任は持ちませーん!」


「おおーーーーっ!」
群集から拍手と歓声が沸き起こる。
相当気分が高まっている。

 

餅撒きは混乱や事故を避けるためか、放送に合わせて10秒ほどで一区切りで行われていました。

さすがにこの群集に突撃する勇気はなかったので、白熱する人々を尻目に神社内を見物。



人が多すぎて全体が見渡せないが、どうやらこれが本殿らしい。

中には立派なチ○ンポが。




山車が展示してあった。裏に回ると中にはリアルな人形がいらっしゃった。

 




絵馬には外国の文字も目立つ。

「子宝に恵まれますように。」
「無事に健康な子供が産まれますように。」
「立派なチ○ンポになりますように。」
「精力絶倫になりますように。」
それぞれの願いがぶら下がっている。



境内のあちこちには男性器の形の石が飾られており、観光客がしきりに写真を撮っていた。ネタにはいいのだが・・・。

 

どこもかしこもチ○ンポだらけ、若い娘さん達までチ○ンポと並んで写真を撮っていた。
全体が異様な雰囲気なのでその場のノリで大胆になってしまっているが、後になって後悔しないだろうか・・・。

 

男性として複雑な気分。
「あんたたち、性をおもちゃにしてはいけないよ。」



相変わらず餅撒き会場のほうではわーわーと激しい攻防が繰り広げられているようだ。
報道陣も多数詰め掛けていた。



神社の周辺には出店が一杯出ていて、多くの人々でにぎわっていた。今年は土曜日、天気もよく暖かい陽気だったので凄い人出だったとか。

 


おお立派ですなあ・・・


「オ〜、ジスイズジャパニーズオコノミヤキ!」



さすが外人が多いだけあって外国語もちらほら。
なんか直球過ぎやしませんかねぇ・・・。
 



隣のスーパーも今日は駐車場を全面解放してくつろぎ場となっていた。



日が傾いてきた頃、餅撒きもどうやら無事に?終了した模様。




人々が引き始め、神社は普段の静けさを取り戻しつつあった。



 
やっと本殿の全体像を見ることが出来た。



ガンマン大人気だし。



観光客達はぞろぞろと駅へ向かう。
外国人観光客は送迎バスでも来るのだろうか、歩道上で列を成していた。

 


どの人どの人も皆、満面の笑みだったのが印象的だった。

春の訪れの喜びと、新しい生命の息吹き、五穀の豊穣を願って、日も暮れとともに祭りは静かに終わりを告げる。



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