東谷山(とうごくさん)に登ってきました。


名古屋市の北東にある守山区、さらに東北東の果てにある東谷山。名古屋市の最高峰、標高198mの山。
この辺りはまだまだ自然が多く残る田園地帯。

東谷山フルーツパーク
と合わせて行楽地として人気のスポット(ここの食堂でミラクルフルーツの体験ができるぞ〜)。


大(でゃー)都市名古屋、その市内で登山ができる!

ちなみに名古屋テレビ塔は高さ180m、展望台は90m、
名古屋駅セントラルタワーズは高さ245m
駅前のミッドランドスクエアは247m。

(ビルの高さは地面からの高さ、山の高さは海面から。)

ビルより山のほうが低いのか・・・




ようやく夏の日差しから開放されつつある初秋、

妙な入道雲が出ているので少々不安だが・・・。
神の怒り(突然の雷雨)に触れなければいいが・・・。


東谷山が見えてきた。




今日は南側の登山道から登ってみます。

数台の車が止まっていたが登山客のものではなさそうだ。

時計はすでに午後5時を回っている。本来なら無謀な時間であるが、下調べでは登山道は整備されていて迷うことはなさそうなので強行します。

車を降り、虫除けその他準備を整えイザ薄暗い林へ中を突入!ここはまだ轍があるので車が通れるらしい。



すぐに車道がなくなる。車が通れるのはその横の私有地のためで、登山道入り口には石があって塞いである。

 
一瞬突入をためらうほどの暗さ。



薄暗い森の中を進む。

所々急だったり石がごろごろしているが、道幅も広く歩きにくくはない。

それにしても道幅が広い。おそらくかつてはこの道、車が通れる林道だったと思われる。

結構勾配がきついので、仮に整備されていたとしても一般車では難しいでしょうけど。


石があるのは車止めか?

藪の中の坂道をえっちらほっちら登る。アキレス腱が伸びまくり。



おんや?なんか見えてきた。




登り始めてから10分か15分ほどで、登山道は階段とぶつかる。

見事な一直線の階段。

下のほうから上まで延々つづいている。山の東側からの道で、ひたすら直線の階段が続く。
おそらくこの階段が山頂の神社の表参道と思われる。

直線の階段を登り切ると、右に90度折れ曲がる。

案内看板には左に行くと古墳があると書いてある。






山頂方面(階段を右へ登る)へ行く前に、左方向へ寄り道してみた。


小高く盛り上がった上に祠があった。
これが古墳なのだろうか?






コースへ戻り再び山頂を目指す。

階段を折れ曲がった所から少し登ると、頂上の尾張戸(おわりべ)神社がある。
登り始めてから20分ほど、気合を入れて登ると意外とあっさり山頂へ着いてしまう。


神社の周りは少し森が開けており、木製の展望台がある。

 
急に視界が明るくなった。



尾張戸(おわりべ)神社。

山頂には水道はない(たぶん)ので防火用のドラム缶だろうか?






展望台からの風景。
天気がよければさぞよい眺めなのだろうけど、逆光でよく見えません。

風が涼しくて気持ちよかった。

さすが夕方だけあって、山頂には他に誰もいませんでした。



木製の展望台の手すりの割れ目にモリモリ産卵しているバッタがいました。
あんた、なぜそんな所に・・・。




本殿の脇から暗い森の中の道を進むと


かなりオープンな造りのトイレ↑



そこには駐車場があります。



このすぐ左にはテーブルストーンが・・・。
このテーブルストーンは過去に盗難にあったことがあるらしい。
(クレーンでも使ったのだろうか?かなりでかいぞ。)

この山には数多くの古墳があって、上志段味古墳群と呼ばれている。




駐車場があるということは、じつはこの山頂まで車で登ることが出来る。
判りにくい登り口と未舗装の林道なので少々険しいが、夜には夜景を見に強行登山してくるカップルの車がいることもある。




そして駐車場広場の砂地はなぜかキラキラしている・・・。

きれいだなあ・・・・って!




うわああああ・・・!

そこにもかしこにも粉々に砕けたガラスの破片が・・・。



そして「車上狙い多発注意」の看板。


こんな所にまで・・・。




白看板の向こうにテーブルストーンがある。



再び駐車場から神社のほうへ戻ります。夕方日没前でもかなりの暗さ。夜は本当の真っ暗になります。

つまり夜景を見に車で頂上に来ても、この道を突破しなければ夜景は見えません。

実際、ここはかなり勇気が要りますよ・・・。



再び神社広場まで戻ってきました。



展望台の脇に立つ奇妙な電柱・・・

こ、これは・・・・!?

じつは東谷山の山頂はライトアップされる時期がある。この電柱と、そこから垂れ下がる棒状の連なった物はその時のためのものだ。

数十メートル離れた2本の電柱の間に、数珠繋ぎになった蛍光灯を渡して光らせるという他に例を見ない画期的な方法。
そしてなぜかその両端の電柱の上には赤い回転等が光る。

参考リンク→パノラマ夜景.com東谷山山頂展望台からの夜景

もちろんその様子は下界からも見える。
しかし、山頂の不気味に弧を描く連なった蛍光灯を見上げると、一体そこで何が行われているのか不安になる。



ライトアップされた時、わざわざ山頂まで行ってみた事があるが、連なった蛍光灯によって照らされた山頂近辺はまるで昼間さながらのように明るかった。
よくあるライトアップのような強力なライトで照らす出すという方法とはまた違った明るさが奇妙だった。




毎回ここへ来ると思うのだが、登山道や林道の位置関係がよくわからなくなる。
地磁気の関係か電波(デムパ)の影響か、どうも方向感覚がおかしくなってしまうのだ。
(何を言うとんねん!)


地図や登山サイトで確認してまとめてみました。


林道、散策路、道路の曲線はかなり簡略化しています。
図では略してあるが、林道の登り口はわかりにくいので有名。
今回登ったのは愛知用水の脇にある南登山道から。
この図には描いていないが、他にも登山道がいくつもあるらしい。




展望台のすぐ脇から下山する道がある。こちらは東谷山フルーツパークへ延びる散策路と呼ばれる道。
帰りはこちらから下山してみました。



すでに日没が迫っていることもあり、森の中は暗かった。

(目で見たのに近い程度に画像処理をしてあります。)

暗いとは言うものの写真が写りにくいくらいで、歩くのはまだ大丈夫。

平坦な遊歩道を余裕で歩いていると・・・。



やがて階段になった。かなり急な下り階段、遥か下のほうまで続いている。

 

え?マジ?というくらい長い階段。
つくづく「下りでよかった」そう思った。



しかもこの階段、人間工学に反する設計。
まるで愛知芸術文化センターの楽屋入り口の下り階段のように、一段の幅と高さが微妙に歩きにくい。



こちらの散策路コースには起伏がある。階段を下りきったらすかさず登り階段が見える。



しかもそれがかなり長いし・・・。

げー・・・

確かにこのコースは散策路としてよく整備されているが、先ほど登ってきたコースに比べて距離が長く、起伏があるので結構大変だ。

散策という言葉につられて知らずに気軽に登るとかなりキツイ目にあうはず。
階段が多く、おそらくこのコースでは頂上まで30〜40分はかかりそうである。



森の中の散策路からは景色はほとんど見えない。覚悟を決めて時間をかけて散策するにはいいかも。
ライトアップの時期には、この散策路もにも明かりが燈るらしい。



 

出てきたのは・・・・ああ、ここですか。


振り返ると、よく整備された(今通ってきた)遊歩道が見える。


この先まさかあんなことになるとは思うまい。






山に登って一汗かくと何故かお好み焼きが恋しくなる。
「登山→お好み焼き」のコースが定番化しつつある。


じゅくじゅくと焼けたソースのかほり、普段の何倍も美味く感じる。


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