ユリカ(乗車カード)なくした!
その日午後からしぶーのは、私用やレッスンで3箇所を回るスケジュールだった。
移動はすべて名古屋市内だったので、便利な地下鉄を使っている。
車は便利なのだが、一人で移動の場合ガソリン代や駐車場代で結構コストがかかる。
大きいほうの楽器(コントラバス)を運ぶ必要のない時には極力公共交通機関を使うことにしている。
名古屋市内は地上にはほとんど電車は走っておらず、市内には地下鉄網が張り巡らされている。
名古屋市交通局のサイトより地下鉄路線図
説明を判りやすくするために自宅をA、この日に巡る仕事先をB、C、Dと命名します。
A(自宅)→→B→→C→→D→→→A(自宅)
尚、Bの地点は前後の駅のほぼ中間地点にありA→Bの場合どちらの駅で降りても料金は変わらないが、B→Cの場合Aよりの駅からだと260円、Cよりの駅からだと230円と料金が変わってしまう。当然歩きます。
A(自宅)→(手前の駅で下車して徒歩)B(徒歩して先の駅で乗車)→C
たったこれだけの労働で30円も得するのなら歩きます。
ウソウソ、本当は健康のためのウォーキングを兼ねているのです。
さてこの行程、まともに行ったら幾らかかるのか?
A→(230円)→B→(260円)→C→(260円)→D→(320円)→A
合計1070円
高っ!
これはすべて名古屋市内の移動である。
名古屋の地下鉄は初乗りが200円、最高が320円。
すぐ先に見えている駅まで200円。
なんともセレブな価格設定だ。
だから2駅くらいは歩きますがね。
こんな時にはユリカ。
5600円のユリカ5000円で購入でき、5600円分使用できるというお得なプリペイドカードだ。
このユリカは別名「トランパス」とも言い、この一枚で名古屋の市バス、地下鉄、名鉄バス、名鉄電車、名古屋臨海鉄道、リニモのいずれでも使用できる便利なカードだ。
割引率はおよそ0.89、もし全行程このユリカを使って行った場合、実質952円ほどの計算になる。
ところが昼割りユリカというものがあって、平日の10時〜16時までと土日祝日限定のカードがあり、こちらは2000円で購入すると2400円分使えるというお得なカードだ。
割引率はおよそ0.83、もし全行程をこの昼割りユリカで行った場合、実質888円ほどの計算になる。
このエビフライのバケモノみたいなのは名古屋市交通局のマスコットキャラクターの「ハッチー」である。
まとめてみると、通常1070円が
ユリカトランパスにておよそ952円・・・・118円お得!
昼割りユリカにておよそ888円・・・・・・・182円お得!
このように中部圏に在住でこれらの交通機関を使う人ならば、大抵このカードのお世話になっている。
しかし、さらに、ドニチエコきっぷというものがあって、土日休日および毎月8日ならば600円で区間内乗り放題という切符がある。
市内のあちこちを回る場合には圧倒的にお得な切符だ。
通常1070円がドニチエコきっぷ600円・・・・・・470円お得!
正確にはこのドニチエコきっぷはユリカではないが、とりあえず地下鉄乗るカードは全部ユリカというのがまかり通っている。
ちなみに名古屋市の花「ゆり」と「有利なカード」にちなんでつけられた名前だそうだ。
以前はリリーカードというのもあったな・・・。
といわけで、この日はこのドニチエコきっぷにて移動ていた。
ところが事件はおこった!
Cにてレッスンの仕事を終え、さらに掛け持ちのレッスン会場へと向かおうかという時、なんとカードがない!
確かにポケットに入れたはずだと思ったが、どこかに落としたらしい。
財布にしっかりと入れなかったのが敗因か?
本来ならば600円でこのままDまで行き、もう一仕事してからさらに自宅まで戻ることが出来る。
しかしそのカードがないということは、この先更なる出費をしなければならないということだ。
久々のorz。
もう一枚土日エコ切符を買い足すか?
いやいや、そんなもったいないことはあほらしい。
しかし本来の定価でこの先の予定をこなすとすると、あながちとんでもなく桁違いな出費でもないことに気付く。
一体どの位、損をしたのか?
C→(260円)→D→(320円)→A
CからDを経由してAへと帰ってくるのは通常580円
やはりもう一枚ドニチエコきっぷを買い足すのは不経済ということだ。
ユリカトランパスではおよそ516円の出費
昼割りユリカではおよそ481円の出費
というわけで、新たに昼割りユリカを使って目的地Dへと向かい家まで帰ってきたのだが、通算して481円の余分な出費になってしまった。
このような悲しい思い出が残るユリカ。
じつはこのユリカも2011年2月末日にて廃止されます。
今後は、金額をチャージする仕組みのマナカ(電子マネー)に移行します。