阿摺ダムのゲート改修工事


いつも見ている矢作川(やはぎがわ)ライブカメラに写った阿摺(あずり)ダムの映像。

何やら工事をしているのが見える。


色々なダムのライブカメラを見ていると、真冬にゲートの補修工事をしていることが多い。
雨の少ないこの時期だからこそ安全に作業が出来るチャンスなのだろう。


ライブカメラで見ても判るとおり、色褪せたゲートと改修工事が終わって見違えるように綺麗になったゲートが見える。
ビニールシートで覆われた中では今でも作業中なのだろう。




さて、そんな光景はしばらく前から見ることが出来たが、気になることがひとつ。
今でこそビニールシートで覆われているが、それ以前に改修中のゲートが僅かに上がっているのが確認できた。
ライブカメラで見ても他のゲートよりも僅かに上がっているのが確認できるほどだったが、ご存知ゲートが上がれば下から水はダダ漏れのはずである。

しかし水は漏れていなかった。

下流からペンキを塗るだけならゲートをそのままでも作業できそうだが、恐らくパッキンの交換など、何らかの理由があってゲートをあげる必要があるのだろう。
しかし作業する為には水があっては不都合だ。


ダムの水を一旦全部抜いてしまってからの作業か?
いや、ライブカメラの映像でも、ダム湖の水は満水のようだ。
やはり水をたたえたままの作業が行われているのか。


一体どうやって水をせき止めているのだろう?





そんな疑問が沸き起こった冬のある日・・・。





やってまいりました阿摺ダム!

怠惰な正月休みが祟って体重がちょっと戻ったしぶーの。
まったくちょっと食っただけですぐ増えやがる。


県道11号を矢作川沿いに走るとどーんと見えてくる。

直線重力式コンクリートダム。
堤高13.9m、川幅いっぱいに8つのゲートを持つ発電用ダム。
河川法的には堰に該当するが「阿摺ダム」と書いてある。

普段パソコン画面で見慣れている場所を実際に見ると妙にうれしい。
テレビに映った有名な場所のような感覚。




やはり実際に近づくとでかい。

県道のわき道、このダムのすぐ横を通る道は廃道になっている。




工事の車両と比べるとその大きさがよくわかる。

工事の人々がいるがおかまいなしに堂々と近づく。


しぶーの「こんにちはー」
工事の人「こんにちはー」


実はこのダム、ゲートのすぐ上流に歩道用の橋があり、普通に歩いて渡ることが出来る地元の人には大切な通路なのだ。

ゲートがすぐそこ。




上流は当然ダム湖。
深さはそんなにないのは判っているが、底が見えないぶん高所恐怖症のしぶーのにはやはり怖い。




ダムから眺める下流はなかなかいい景色だ。
下を見なければ。




何か見える。
あそこはちっと前にゲートが上がっているのにかかわらず水が出ていなかったゲート。

おおう?

なんだこりゃ?

これは仮設ゲート!

提体に鉄骨がボルト留めされてクレーンが作られ、なんとゲートの上流から別の仮設ゲートをかぶせるように設置して水をせき止めているようだ。


「阿摺仮ゲート用」と書いてある

別の角度から。
水圧によってぴったりとくっついているのだろうか?

華奢な構造に見えるが内部はしっかりしているのだろう。
なにせ深さは13mある。


耳を澄ますと内部からザーザーと僅かな水のしたたる音がする。
この仮設ゲートの中はやはり空洞のようだ。



肝心な作業風景はビニールシートに完全に覆われて垣間見ることが出来なかった。実際のゲート改修工事がどこをどのようにするのかは謎だったが、きっと作業員の安全確保のためしっかりと囲われているのだろう。



「ダムのゲートの改修工事は上流に仮設ゲートを設置して作業する」

これにて解決めでたしめでたし!

(2014.1.20)


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