折々のお料理
飽くなき食欲が生んだ料理や食の研究 |
土曜の牛の日〜うなぎの白焼き
梅雨があけ、本格的な夏がやってきた頃、世間ではそこかしこに「土用の丑の日」という文字を見かける。
近所の超でもさかんに並べて売られている。
近所の超・・・・・?
ああ、「近所のスーパー」ですか・・・。
日ごろ汗水流して一生懸命働いております。
何のために?
そりゃお金を稼ぐため。
そして、うまいものを食う。
人間そのために、日夜働いているのである。だからたまに贅沢をしてもバチは当たらない。
ととと、とうとう買ってしまいました。
しかも国産。
・・・国産のうなぎを豪勢に食らった記憶と言えば、はるか数年前に仕事先でちょっと有名な店に入り、
ギャラも入ったことだし「めったに食えるもんでもないし、せっかくだから」という理由でうな丼(特上)を頼んだ記憶がある。
化け物のような巨大などんぶりに、二人前は優に超える大きなうなぎが乗っていた。
(当時の写真)
左は普通盛。特上は二段構造なのでご飯の中にもう一段うなぎが入っている。
・・・そんな至福の思い出がある。
あれから数年、脂っこい食が苦手になりつつあれど、たまにあの脂の乗ったうなぎが恋しくなる。
(真相)
本日はわが食卓へようこそいらっしゃいました。
あ、いえいえどうぞお構いなく。
関西風、尾頭付き腹開きですな。
とりあえず眺め実習・・・。
生前の様子を再現してみました。
ギロ!
「おいっ!バカなことやってねえで早く食え!」
失礼しました。
そのままではあまりに長くて焼き網に乗らないので、3パーツに分断します。
減るわけでもないのに少しもったいない気がするのは何故だろう?
基本的には焼き魚、普通に焼いてみました。
脂が多いので煙が凄い。部屋中がうなぎになりました。
ええ香りじゃ〜!
火が通ったら随分小さくなってしまいました。
その分厚みが増したので、減ったのではないと自分に言い聞かせつつ・・・。
「魚は強火の遠火」という基本にのっとって、焼きはじめと最後は網を持ち上げて強火で炙ります。
表面がパリッと焦げて香ばしくなります。
間もなく、うなぎの白焼きができあがります。
さて、
今夜のバトルは
ジャキーン!
マ ジ
本気
VS
(嫁) (しぶーの)
≪試合開始!≫
もはや味についてはとやかく言うますまい・・・。
「うなぎの味はタレの味」という固定概念を完全に覆す説得力があります。
次々と繰り出される攻撃。
お互いにまったく容赦せず。
ああ、写真を撮っている間にも食われている・・・。
わさびを足そうと後ろを振り向いているすきに減っている。
後ろで肝吸い(インスタント)に注ぐお湯が沸いている・・・。
はやく注がねば・・・。
でも振り向くとうなぎが減る。
≪試合終了!≫
かくして、ものの数分で跡形もなくなってしまいました。
白焼古戦場址公園