折々のお料理

飽くなき食欲が生んだ料理や食の研究

うにビン効果


うにという食品は、通常あの独特のビンに入って売られている。

ごくたまに珍味系のものがこのビンに入れられていることもあるが、基本的にうに専用ビンという認識。




ごらんのように、うに以外のものを入れる気などサラサラないという強い説得力がある。

このビン、角を数えると10角形。
この微妙な角度が重要なのか?




底から眺めると分厚いガラスで出来ていることが確認できる。

さらに底面が凹んでいることもあり、凹レンズの役割でさらに中の容積が小さく見えるのかもしれない。




おんや?さらに凄そうなビンを発見!

 

角を数えるとなんと11角形。



このビンのほうがガラスが厚い。

このうにビン、それぞれ「普通にビン」、「スーパーうにビン」と命名。
外観がほぼ同じくらいの大きさなので、スーパーうにビンのほうが容量が少ないということになる(当社調べ)。




すなわち、うにビンには種類がある!




比較のために用意したグラス。

 

実は普通に売られているガラスのコップではなく、カップ酒のもの。
しぶーの家では例のごとく廃物利用している。




どのくらい違いがあるのだろうか?




カラの状態での重量を測ってみた。

  

普通うにビン     155g
スーパーうにビン  163g
ひとはなぐらす    185g

やはりスーパーうにビンは重量がある。
ひとはなぐらすは大きいので結構重い。




続いて水を入れて重量を測り、差し引き内容量を比較。

普通うにビン  222g(水入り重量)−155g(空重量)=差し引き内容量 67g
スパーうにビン 227g(水入り重量)−163g(空重量)=差し引き内容量 64g
ひとはなぐらす  332g(水入り重量)−185g(空重量)=差し引き内容量 147g

この数値は口まで水を入れたいわば容器の最大容量を示すので実際の製品の内容量とは異なります。




比較のため、うにの重量が水と同等程度の密度と仮定し、中身の重量に対してガラスの割合を計算する。

普通うにビン   67g(内容量):155g(ビンの重量)=0.43
スーパーうにビン 64g(内容量):163g(ビンの重量)=0.39
ひとはなぐらす  147g(内容量):185g(ビンの重量)=0.79

この数値をうにビン率と命名。

(ガラスの密度とうにの密度を無視した強引な比較方法。)



この数値が大きくなるほど中のうにの量が多いことになり、小さくなるほどガラスの重量が増えることになる。
この数値は単純に重量の比率で100分率は成り立たず、上限がない。
例えば、うにの重量がビンの重量を超えた場合には1よりも大きな数値になる。

それよりも、正確な製品の内容量で計算しなければいけないのでは?
(しょうがねえだろ中身食っちまったんだから。






中身の量の比較のため、擬似うにとして野ジューをそそいでみました。
野ジュー=野菜ジュース!?


左からスーパーうにビン、ひとはなぐらす、右は軽量カップ
内容量はスーパーうにビンと同じ64ccに統一。



同じ量でも器が変われば随分違って見える。




しかしこの記事の目的は、うにのビンは少ない中身を分厚いガラスのビンに入れてボッタくっているなどというつもりは毛頭ない。
むしろ高価で貴重なうにをいかに量感を出し、高級かつ美味そうに見せるために工夫し独特のビン開発した功績を讃えようという趣旨だ。




同じ様に分厚いガラスの屈折率を利用した容器といえばこのうにビンの他に代表的なものといえばビアジョッキパフェグラスもその一つだ。
豪華に見せることの他に、中身が温まらないように保冷する役目も担っている。




お約束でライトをかぶせてみた。

なかなかきれい。



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・・・・と、







とりあえずまとまったのだが・・・。









見なければよかった。










普段ならば気にも留めないコーナーだが、たまたまこのうにビンに関わったために、何気なくスーパーのうに売り場を覗いてしまった。











ガーン!

高い買い物をしてしまった。
これでまたしぶーの家のエンゲル係数が高くなる。


スーパーの売り場担当者の会話が聞こえてきそうである。
「おい、あのうに売れたんだって!?」
「そうなんだよ、まさかあれがなあ」
「そうか、置いときゃ売れるもんだなぁ〜!」


正月でもないのに、宝くじに当たったわけでもないのに、課長に昇進したわけでもないのに、半年振りに孫が帰ってくるわけでもないのにこんなものを買ってしまった。
この1ビンの値段で何日分のおかずがまかなえるなろうか?

しかし一口食ってみたら「まあいいか」と思った。
恐るべし食い物の力。




さて、このビン、

うにビン!!

なんと6角形、すさまじいガラスの厚さだ。




あっという間に空っぽ。

もう食ったのか?

んなわきゃーない。
よく洗った普通うにビンに詰め替えて(ラベルも貼り直した)、あとは日々舐めるように頂くのさ。




例によって測ってみた。

291g(水入り重量)−229g(空重量)229g=(差し引き内容量)62g

ラベルには内容量50gと表記されていたが、あえて同じ様に水を入れて計量しました。



62g(内容量):229g(ビンの重量)=0.27

凄まじいうにビン率だ!




と言うことはこのビン、量感はあるが内容量が少ないというメリットがある。

じゃーん。




角度を変えると見事にガラスの屈折の効果が表れている。

 

見事だうにビン!




ぷはーっ!

す、少ない・・・









さっきなんか書いてなかったっけ?








パフェとか・・・








うにビンパフェ!

※注・・・うには使われておりません。



使ったアイスはたったこれだけ。




ひぃぃぃちっちぇ〜!

しかしこれはアリ。
なんかこのくらいでも妙に満足できてしまった。

本物のパフェって実は量が少ないのか?


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