折々のお料理　野菜ジュース

折々のお料理

飽くなき食欲が生んだ料理や食の研究

野菜ジュース

トマトジュースは美味い。

特に大汗かきのしぶーのにとってこれからの季節、日々のトレーニングで失った塩分の補給、最高に美味だ。

トマトジュースは世間では好みがはっきりと別れる飲み物だ。
嫌いな人は、そのドロンとした食感が苦手という。

幼少の頃、初めて飲んだのはいつだったか覚えてもいない。
おそらくなんの違和感もなく受け入れていたので記憶もないのだろう。

テレビコマーシャルでサザエさんが山の上から叫ぶ「オレンジアップルトマト～」というメロディは多くの人の耳に残っている。

オレンジ、ふむふむ、アップル、ふむふむ、トマト、ふむ・・・

「ト、トマト～!?」

調べてみると、1976年に日本コカ・コーラ社が今まで飲まなかった客層を狙って果汁70パーセントのHI-Cトマトを売り出している。
しかしながらあまり受け入れられず1983年には撤退しているそうだ。

トマトジュースをベースに作られた神的飲み物野菜ジュース。
セロリなどの苦味が加わり、なんとも美味に仕上がっている。

食物繊維がとかビタミンがとか考えずに、単純に美味いので愛飲しているといってもいい。

しかしどうも最近は食塩無添加が主流の兆しが見える。

どうもよろしくない。

なにも追加していないのでこれが本来の味で自然なのか？健康なのか？

いやいや、塩入ってこそでしょうこの味は。
（かなり主観が入っています。）

世間的に塩分は目の敵にされる傾向がある。

健康志向なのか果実入りや食物繊維充実的野菜ジュースばかり目立ち、残念ながら食塩入りの野菜ジュースが駆逐される勢いだ。

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そうだ、塩足しちまえばいいんだ。

食塩無添加野菜ジュース　→　食塩を足す　→　普通の野菜ジュース！

うはっ！俺天才！

ところがです。

味違うし。

まずのど越しというか食感というかドロドロ具合が違う。

普通の野菜ジュース以下普通ヤジュー（左）と食塩無添加野菜ジュース以下食塩無添加ヤジュー（右）を並べてみた。

普通ヤジューのほうが色が濃いというか黒っぽい。

皿の上に出してみた。

写真で伝わるだろうか、この違い。

対して食塩無添加ヤジューはドロドロで繊維感が高い。

味も、食塩無添加ヤジューはトマトや他の野菜の甘みを強く感じる。

メーカーサイトで比較しても成分が違うようだ。

食塩無添加ヤジュー

トマトジュース(濃縮トマト還元)、野菜ジュース(にんじん(濃縮還元)、セルリー、レタス(濃縮還元)、大根(濃縮還元)、よもぎ(濃縮還元)、小松菜、ケール、ビーツ、ほうれん草、チンゲンサイ(濃縮還元）、たまねぎ(濃縮還元)、パセリ(濃縮還元)、ラディッシュ、クレソン、アスパラガス(濃縮還元)、ブロッコリー(濃縮還元)、かぼちゃ(濃縮還元)、キャベツ(濃縮還元)、ピーマン(濃縮還元)、カリフラワー(濃縮還元))／香辛料抽出物

普通ヤジュー

トマトジュース(濃縮トマト還元)、野菜ジュース(にんじん(濃縮還元)、セルリー、ピーマン(濃縮還元)、かぼちゃ(濃縮還元)、カリフラワー(濃縮還元)、ブロッコリー(濃縮還元)、キャベツ(濃縮還元)、アスパラガス(濃縮還元)、レタス(濃縮還元)、大根(濃縮還元)、よもぎ(濃縮還元)、ビーツ、ケール、小松菜、ほうれん草、チンゲンサイ(濃縮還元）、たまねぎ(濃縮還元)、パセリ(濃縮還元)、クレソン、ラディッシュ）、食塩、香辛料、香辛料抽出物

キッコーマンのサイトより引用

無添加というだけで塩分がないわけではない。

普通ヤジューは200mlあたり0.6g、食塩無添加ヤジューでは600mlあたり0.14g～0.48g。

この分母が違うのはなんとかならんのか。

同じ分量に換算すると食塩無添加ヤジューにも野菜由来の塩分が0.04g～0.16g含まれているということになる。

しかし、最も気になるのは最後に書かれた香辛料。
分量的には少ないので最後の表示になってはいるが、ごく少量でも大きく影響のある成分だ。

皿に盛ったジュースを飲んでみた。