折々のお料理

飽くなき食欲が生んだ料理や食の研究

焼きカレー

カレーの料理はなかなか難しい。


作り方は箱に書いてあるのでとりあえず誰でも完成は出来る。

しかし実際に作ってみるとどうしても避けられない問題が起こる。



1. どうしても大量に出来てしまう。

材料を揃え、鍋で長時間煮込むことを考えると到底少人数前だけではすまなくなってしまう。


2. 作った人はカレーに鼻が慣れてしまう。

実は大きな問題で、どんなに芳しいカレーの香りと言えども、長時間嗅ぎ続けると段々鈍ってきてしまう。
ひどい場合、時間をかけて作ったがなんともカレーの味がしないと言う経験はないだろうか?



つまりカレーは、自分以外の誰かが作ってくれたものを目の前に出されたのが理想と言うことになる。



それでは話がまったく進まないではないか。



一人でもおんちいカレーが食べたい。
そんな要望に応えて、世間では便利なレトルトパックのカレーが大人気だ。


それでは話がまったく進まないではないか。



出来るだけ短時間で、手間隙をかけずにカレーを作りたい。


基本的なカレーを作る色々な工程を簡略化すれば出来るかもしれない。
味の部分では出来るだけ保ったまま、どこまで簡略化できるだろうか?





というわけで・・・

ひとつの鍋で煮込んでゆくべきカレーを、ルーと具材を別々に作ってみようか。
そしてオーブンで焼く、いわゆる焼きカレーというやつ。


とりあえず我が家の食糧庫を漁ると出てきた使いかけのカレールー。
それと大事なのは野菜ジュース



とりあえずどのくらいの量になるのか見当が付かないので、二人前(二片)のルーを使用。

1カップの水を加熱しながら溶かす。
溶かしているうちに水分が蒸発してどんどん濃くなってゆくので時々水を足す。



Sharwoodsのカレー粉。

これを入れると家庭の味から一瞬で高級感が増す。



そしてトマト系野菜ジュース。

このカレールーのスープにほんの大さじ2ほど足すとアラ不思議、長時間野菜を煮こんだ(ような)味になる。
たくさん入れすぎるとトマトで酸味が強くなるがそれはお好みで。



ついでに味覇(ウェイパァー)も入れてしまえ。

「カレーにも」って書いてあるし。




というわけでカレー部分が出来ました。




カレーはいったん除けて具材の準備にかかります。

まずはジャガイモ。

芋を洗うとよその土地の匂いがする。

今回は贅沢に豚肉、ニンジン、オクラ、ブロッコリー、芽キャベツ、トマト、ナスを用意。



ジャガイモと人参はあらかじめ別の鍋で茹でておきます。

その他の具材(オクラ、ブロッコリー、芽キャベツ)は火が通りやすいので時間差で鍋に放り込みます。
本来なら煮込むものなので多少火が通り過ぎていても違和感はない。





火が通りにくい肉やナスはカレーと一緒に煮込みます。

この辺りですでに普通に作る以上に手間がかかってしまっているが・・・。




グラタン皿にあらかじめ火が通った野菜を並べ、




上からカレールー(肉やナスを煮込んだ状態)をかける。




チーズを乗せてオーブンで10分ほど加熱。


しぶーの家名物、名古屋仕様オーブン。




できました。

パセリを振って完成、焼き野菜カレー。

ご飯ではなくパンとあわせました。




わかったこと。

具材が溶けていないのでルーの部分がちょっと塩辛い(まあ調味料色々入れすぎた)。
チーズは多いほうが美味い。
もう少し焦げ目が付くくらい加熱してもOK。




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HOTとMILDがあるが、香りはほとんど同じで使えた。
お好みでどうぞ!


というわけでもうちょっと洗練してみましょう。
できることならもう少し簡単に手早くできるのが理想だ。


豚コマ肉など最初に炒めて、



1カップの水を足しカレールーを溶かします。

このルーはカロリーオフだけどあらかじめ崩しておかないと溶けにくい。



彩の具材として冷凍庫にあったミックスベジタブルを少々。



グラタン皿にご飯を敷き詰め、その上にカレールーを・・・。

ありゃ、ちょっと足らん!



と言うわけで急遽もう1片ルーを足したところ・・・今度は微妙に多い
普通のカレーと勝手が違うようだ。



チーズを乗せて、180度のオーブンで約15分。

出来ました。

うむ、なるほどなるほど。

野菜や肉などの具を長時間煮込むのではなく、カレーのルーの味がそのまま生きるので自分の好みのルーを使うのがよろしいようです。

カレーの部分は単純にルーを溶かしただけなのでちょっと味が濃い。
(まあ2人前のルー使ったしな。)


野菜ジュースを1さじ足してみたらなかなかいける。
つまりこれは省略していけないものだ。





市販のカレールー(しぶーのが好むジャ○)1皿分だとちょっと少ないが、完成形を少なめに設定すればちょうどいい量になる。




というわけで、出来るだけ簡単で手早く作るカレードリア最終形(当社比)!

材料(1人前ちょっと少なめ)は

カレールー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1片(一皿分)
豚挽き肉・・・・・・・・数十g(ゴルフボール大くらい)
トマト系野菜ジュース・・・・・・・・・・・・大匙2くらい
ミックスベジタブル(冷凍)・・・・・・・・・・・・・・少々
ご飯・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一人前よりも少なめ
板チーズ・・・・・・2枚(好きなだけ載せるがよろし)




まず鍋の中であらかじめカレールーを崩しておきます。


※まだ火はついていません。

この手のルー(カロリーオフタイプ)は油分が少ないので溶けにくく、あらかじめ崩しておかないとダマダマになってしまう。

そこにおよそ100cc水と豚挽き肉とミックスベジタブル、野菜ジュースを入れてかき回します。

火がついていないので当然溶けません。



さらに準備。

グラタン皿に一人前よりも少な目のご飯を盛って準備。
中央付近に固めて縁は溝にしてサル山状態にしておくほうが見た目がよくなる。


ここでオーブンを200℃に設定し15分(余熱も含む)にセット。



換気扇を回し十分な換気をしつつ、ここでようやく鍋に点火

わざわざギリギリまで火を使わず、換気をしっかりするのは調理中になるべくカレーの匂いを嗅がないため。(←超重要!)




かき回しながら加熱、数分でとろみが出て火が通るのでご飯の上にかける。

このまま喰っちまっても美味いが、もう少しの辛抱。

板チーズを2枚載せ、200℃のオーブンに放り込みおよそ10分間。




この間に鍋を洗い、鍋つかみ、テーブルの上に出来上がり用の鍋敷きや匙やコーラ(ZERO)などを用意しておく。




焼き上がりました。

焦げ具合は様子を見つつお好みで。


か、完璧じゃ!

店で出てきてもおかしくないクオリティ!

彩りにホールパセリなど振ってもGoo!

手早く準備すれば本当に20分で出来る。


(2015.1.6)


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